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諏訪湖(長野県諏訪)

初冬の夜明けに霧がたなびく諏訪湖。中央下に見えるのは唯一の流出河川の天竜川に吐き出す釜口水門(2022年11月撮影)

まったりとした凹みにできた日本一の水たまり

諏訪湖を見ていつも感心するのは、壮大な「水たまり」感。
山に囲まれた標高759mに盆地に立地する周囲長16kmクラスの大型湖沼であるにもかかわらず、湖岸はあけすけなまでに水ぎわに差し出され、堤防はおろか柵もなく、道路のすぐそこに水辺が広がっている。というのも水深は深いところでも7mに満たず、規模からすればお盆に水膜が張っているようなもの。
人の暮らしと巨大湖沼がきわきわに隣りあって歴史を紡いでいる。
上から俯瞰しても、まったりとした水たまり感に心打たれる。視界の限りになみなみと水がたまっているのに、どこかゆるさが漂う。諏訪湖はどこまでも巨大な水たまりだ。


諏訪湖の形態

長野県最大の天然湖。成因タイプは構造湖

日本列島の体幹とでもいうべき糸魚川静岡構造線と中央構造線とがぶつかる地点に生まれたダイナミックな構造湖(断層湖・地溝湖)である。

水深は浅い

巨大な水たまりのような湖相は、最大でも7mほどしかない水深にもあるだろう。平均水深は5mに届かず、湖と呼べるギリギリのラインという意外な浅さ。


諏訪湖の流出入河川

主な流入河川は上川。
流出河川は対岸にある天竜川。天竜川に向けては水門が設けられており、水位調節が行われている。

湖岸は宅地や施設が立ち並ぶ

湖周16kmに沿ってほぼ宅地化されているが、北東側と南西側は山が迫り平地は少ない。反対の対角線である北西と南東には湖をはさむように岡谷市と諏訪市街地が広がる。
交通としては北岸側を国道20号と中央本線、南岸側には中央高速が通る。
湖岸はなだらかなビーチ状も多く水辺にも親しみやすい。諏訪市側の諏訪市湖畔公園と岡谷市側の岡谷湖畔公園が水辺公園の双璧。

厳寒期の御神渡り(2月)

諏訪湖は神々の集う場所でもあり、諏訪大社をはじめ大小の神社がある。
厳寒期に結氷した湖面に出現する御神渡りは名のとおり神様の歩いた跡のように一筋に伸びる破砕した氷の帯。
諏訪大社の上社と下社を結ぶとされる。
2018年は5年ぶりに御神渡りが出現して話題になったが、これを最後に2025年現在まで確認されていない。
御神渡りのなかった年は「明けの海」という宣言がなされ宮司によってなされる。七年連続の明けの海となった2025年は、八年連続で最長を記録した室町時代以来だという。


 

諏訪湖の景観とレイクスポット

釜口水門

諏訪湖という巨大天然湖をダム化している水門。
現在の諏訪湖はこの水門によって水位を完全に人間がコントロールできている。

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諏訪湖SA(2025NEW!)

諏訪湖の眺望を楽しむならもっとも手軽な名スポット。高速道路のサービスエリアからこれだけみごとな湖景が得られるのがうれしくて、つい立ち寄ってしまう。夜景も素晴らしい。



岡谷湖畔公園



湊湖畔公園(南岸)

ワカサギのオカッパリスポットになっていた。

諏訪市湖畔公園(東岸)

ビーチ状の岸

複数の流入河川があり広いビーチとなっている。


初島神社(諏訪大明神)

湖上の八重垣姫像


片倉館

国の重要文化財の建物。



諏訪湖遊覧船・諏訪湖観光汽船

駐車場と案内板

トイレあり。(2023年)




2014年


公園側からの景観

鳥居平やまびこ公園周辺より。

立石公園からの諏訪湖

初冬の諏訪湖

2023年11月。


湖畔の間欠泉

間欠泉センターの駐車場あり。


諏訪湖底曽根遺跡

水平虹

諏訪湖博物館



 

諏訪湖のイベントとアクティビティ

諏訪湖祭湖上花火大会

パネルは間欠泉センターのもの。


釣り

ルアー禁止

ブラックバスに関しては行政の補助金も受けた漁協が駆除を強力に進めているだけでなく、リール釣り禁止という厳しいルールを敷いている。
一方、ワカサギの放流にも力を入れており、ドーム船による手軽なワカサギ釣りも楽しめる。
地図上にマークしたあたりは湖畔道路沿いに駐車場がつづく。
ほか、トイレ、遊覧船のりば、遊歩道、広場、ヨットハーバー、美術館など。水陸両用バスも登場。

ボート

競技カヌー



 

諏訪湖の生活文化

漁業

縄文時代から漁業が

以下、諏訪湖博物館の展示より。

魚種はワカサギほかフナ、コイ、ウナギ

ほか、スジエビ、テナガエビ、貝類。ワカサギは最盛期の漁獲量の10分の1まで減少。


やつか漁

結氷を利用した諏訪湖の伝統漁法。鳥取県の湖山池における伝統漁法「石がま漁」と似ている。



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大四ツ手網漁

しじみ掻き


出格子漁(牢屋漁)


えび押し網漁


その他



下駄スケート発祥の地



地酒

湖畔のスーパーやコンビニで売っている高天。



 

諏訪湖の動植物

ヒシモの大発生

実験的に2024年に初島周辺でヒシモ対策を含めた浚渫が行われた。


www.shimin.co.jp



 

動画



糸守湖は諏訪湖を半分から三分の二にスケールダウンした感じか。

アニメ映画『君の名は。』の聖地?

劇中の架空湖「糸守湖」のモデルのひとつとされる

映画『君の名は。』では舞台となった糸守湖のモデルのひとつとされる。初めてこの映画を見たとき、諏訪湖に似ていると思ったが規模がかなり小さいようにも感じた。
その後、糸守湖の景観と酷似しているビュースポットがあるということで訪れてみると、なるほど広大な諏訪湖も北西の高台にある立石公園から見ると、全体がすっぽりと視野におさまり、映画で見た糸守湖の雰囲気とよく似ている。
特に湖岸ラインのフォルムはほぼ一致する。制作陣が立石公園からの諏訪湖の景観を取り入れたとみて間違いないだろう。ただ湖岸フォルムは同じでも湖岸形態はまったく異なり、諏訪湖にはない滝が流れ落ちる崖岸として描かれている。

左側の湖岸のラインは酷似しているが、湖岸形態はまったく異なる。

湖沼マニアなら気になる徒歩通学の謎

諏訪湖は湖周16km。糸守湖の方は映画の中で出てきたさまざまなシーンの対岸の建物などの大きさなどからは、ざっと湖周10km級に見える。10kmクラスというと富士五湖でいえば西湖ほどの大きさ。
劇中で登場人物が開いた糸守町の地図からスケール感を割り出してみると、10kmクラスというのは、おおよそ妥当な線といえそうだ。
それでもひとつ、通学に関する問題が残る。
湖周10km級となると、主人公の女子高生の自宅から妹が通う小学校までの距離は徒歩圏としてはかなり厳しい。主人公の高校にいたっては家からちょうど真向かいの対岸にあるから、高台の自宅からいったん湖岸の国道か平行する旧道に下り、糸引川を渡って再び高台を上る通学コースとなる。
劇中、自宅および高校から糸守湖が眼下に見えるシーンがあるが、諏訪湖を一望できる立石公園にあてはめて距離感を割り出すと、自宅と高校はともに湖岸から1kmほど上がった高台に立地すると思われる。(立石公園は湖岸を走る国道から最短ルートで1.5kmほど)
すべてを足すと最低でも湖周半分の5kmと高台の上り下りの2km、合わせて7km、往復14kmもの距離を徒歩通学していることになる。巫女をやっている関係で、原付通学か自転車通学という選択肢が断たれているのかもしれないが、これではあまりにハードすぎてかわいそうだ。
そこで当初の湖周10kmという目視想定を見直し、スケール感ぎりぎりに小さく見積もって湖周6〜8kmあたりとなろうか。と、じつに無意味な妄想である。


  • 一迅社

  • KADOKAWA

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マップ

ニッポン湖沼図鑑マップ

Googleマップ




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