さくらがいけ。
「遠州七不思議」の奇祭が行われる池
浜岡原発を見下ろす丘陵に、原生林を背負うかたちで南に開けた天然湖ベースの池。
池端には池宮神社があり、岸には龍神を祀った祠が凛とした空気を放つ。秋には池に浮かべたお櫃(ひつ)を泳いで池の中央に沈める神事が800年以上も引き継がれており、「遠州七不思議」のひとつに数えられる。
売店、自販機、無料駐車場、トイレあり。
2025年は9月23日(祝)に開催予定。

桜ヶ池の成因
池の起源はきわめて古く、およそ2万年前に砂丘が堰き止められてできた。同様の砂丘堰き止め湖には、鳥取砂丘の多鯰ヶ池(たねがいけ)や東郷池がある。
bunbun.hatenablog.com
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桜ヶ池の歴史と池宮神社
池ヌシの龍神と800年以上続く神事
この池に棲む龍神は浄土宗開祖、法然の師である皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)が96歳の折りに衆生救済を願い入定し化身したもの。
法然は龍となった師のために、池の中心におひつに入れた赤飯を沈めた。以来、800年以上の長きにわたり毎年おひつ納めは引き継がれており、この奇祭は遠州七不思議のひとつにも数えられている。

奇祭「おひつ納め」
出船
2024年9月撮影。



泳ぎ始め
南岸からの泳ぎ始めでは、泳ぎ手の手におひつはない。


北岸で折り返し
対岸の北岸で、おひつを受け取るようだ。おひつを鼻先で動かしながら池の真ん中へ。

舟の前で立ち泳ぎ

おひつを沈める
足の立たない水上で泳ぎながらおひつを沈めるというのは、訓練を積んでいないと難しそうだ。


底のない柄杓(水向けの柄杓)
「水向けの柄杓」は、桜ヶ池の池祭りの日に一本20円で無人販売されている柄杓のおもちゃのようなもので、かんなくずを丸めて棒に刺しただけのシンプルな構造なので、柄杓の形をしてはいるが底部品がないため水はくめない。底なしと信じられていた桜ヶ池を表象しているとの説も。
水場では供養の水向けをする人々の姿が。


一定間隔で泳ぎ手が池に
水面にある三つの玉はブイではなく人の頭。

御神酒

祭りは池畔でのんびり見物

池宮神社





神事用の舟

「桜ヶ池」と記された大鳥居



桜ヶ池の景観と設備
南岸




北岸
うおー、なんとも神々しいアウラが木々の連なりに。谷を堰き止めた人工の溜め池の、自然に抗う感じの斜面とは一味ちがう丸みが、なるほど天然の海跡湖らしさ。

東岸
小高い雑木林になっている。


西岸

駐車場と売店




Googleマップ
現地の古絵図

Googleマップ
マークした場所が駐車場入口。
