技術本部Strategic Products Engineering Unit Contract One Devグループの井上です。
昨年の12月より4カ月あまり技術本部 Quality Assurance Engineering UnitのSETチームに異動していたので、今回の記事ではその報告と部署異動のメリットについて書きます。
最初に、弊社の部署異動のシステムについて軽くだけ説明させていただくと、弊社技術本部にはJump!という社内制度があります。
これは社内異動によって、エンジニアの非連続な成長とチームを横断した知見の伝播を目指す施策です。
自分はこのJump!という制度を利用し、SETチームに異動しました。
(正確には、現在社内で試験運用中の「プロジェクト型Jump!」という期間限定の異動制度を利用しました。)
以下、そのJump!でどういった仕事をしたのか、Jump!の体験がどういったものだったか、具体的に書いていきます。
SETチームでの業務
Contract Oneのテスト自動化を推進する
異動先のSETチームでは、Contract OneとBill Oneのテスト自動化業務を行いました。
ライブラリはPlaywrightを用いてプロダクトのE2Eテストを書き、それを運用に乗せることを目指して動きました。
Jump!してきた当初、Bill Oneについてはすでにテスト自動化が進んでいたのですが、Contract Oneについてはまだまだこれからという状況でした。
そこでまずプロダクトの体験においてクリティカルな部分のE2Eテストを整備していきました。
しかし、ただE2Eテストが存在するだけでは不十分で、それは運用に乗せてはじめて価値が生まれます。
そのため、Staging環境で毎朝E2Eが動くようにCIを構築し、予期せぬ影響によりクリティカルな体験が損なわれていないかを絶えず確認できるようにしました。
Bill Oneのテスト自動化プロセスを統合する
一方、Bill Oneの方ではすでにテスト自動化が進んでいるものの、そのプロセスにはいくつかの課題がありました。
その中でも最も大きな課題の1つが、本社のQAチームと、SGDC(セブ島の開発拠点)のQAチームとの分断でした。
本社のQAとSGDCのQAは同じプロダクトをテストの対象にしながら、自動テストのコードを異なるブランチで別々に書いていました。
これにはいろいろと事情があったのですが、リソースの分散という面では好ましいものではありません。
そこでこの問題の解決を図るべく、セブ島に行かせていただくことになりました。
セブ島のオフィスで実際にSGDCのメンバーと肩を並べながら議論を交わし、E2Eテストを一本化するために必要なプロセスやロードマップを考えました。
実際に現地に行ってみると、それまでは気づいていなかったさまざまな課題も浮き彫りになり、QAプロセスの統合に向けて大きな一歩を踏み出すことができたと思います。
部署異動のメリット
今回のJump!制度利用について、感想を一言でまとめるなら「本当に行ってよかった」になります。
他の人にも異動を勧めたいような心境になりました。
そこで、以下、部署異動のメリットについて簡潔にまとめてみます。
知見が部署を超え、連携していく
自分はContract Oneの開発チームからSETチームに異動したので、他のSETのメンバーよりもContract Oneの仕様について深く知っていました。
このことが自動テストを書く際に有利に働き、最終的な成果につながったと思います。
また、Contract Oneの開発メンバーと関係が築けていることもあり、E2Eの導入もスムーズに行うことができました。
別の部署だと、どうしてもうまく連携が取れなかったり、意思疎通に困難があることも少なくないと思います。
部署異動はこの問題に対する1つのソリューションになりえます。
部署異動することによって、異動元グループと異動先グループを繋ぐハブになれるのです。
新たな知見と出会い
部署異動には組織にもたらすメリットだけでなく、異動した個人にもたらすメリットもあります。
自分自身についていえば、特にSGDCの開発チームと一緒に仕事ができたことは大きな収穫になりました。
英語を使ってコミュニケーションをとることが純粋に楽しかったですし、今後のキャリアの幅の広がりも感じました。
また、テスト自動化を通じて、他のプロダクトのアーキテクチャの知見を得られたことも貴重な体験となりました。
同じところにずっと留まっていると、どうしても新しい知見や偶然の出会いというものは少なくなっていきます。
これらが得られるのは、部署異動の大きなメリットの1つです。
まとめ
今回は、弊社の社内異動制度Jump!の体験について書きました。
まとめると、部署異動はいろいろとメリットの大きいものです。
異動してみることで初めて見える景色があり、今までとは違ったものの見方や新しい視点がそこに待っているかもしれません。
しかし、もちろん、環境を変えることには恐れが伴います。
それは人間としての自然な感情だといえそうです。
それについて最近思うことは、自身のキャリアについて「水たまりに飛び込む(jump into puddles)」という精神が必要なのかもしれません。
つまり、誰しも若い頃の時分には、長靴も履かないで水たまりに飛び込んでは服を濡らして跳ね回ったりしたものです。
そんな冒険心をいくつになっても失わないことが、結局は長い目で見ると、自分のキャリアにとってプラスに働きます。
また、"水たまりに飛び込む"ことが組織にとってもプラスになることもあります。
そのようにエンジニアリングを楽しんでいる人間でいたいものですし、自分自身も一緒に働く仲間には仕事を楽しんでほしいというか、そういう人と一緒に働きたいと感じます。
ということで、今回の記事は弊社の社内制度Jump!の紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。