
クリストシュトーレン
クリストシュトーレン(Christstollen)は、ドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子で、キリスト(Christ)の名を冠し、クリスマスを待つアドベント期間に少しずつスライスして食べる、洋酒漬けのドライフルーツ(レーズン、オレンジピールなど)やナッツがたっぷりと練り込まれた、バター風味豊かな発酵菓子パンです。日ごとに味が馴染み、風味が増すのが特徴で、粉糖で覆われた見た目は幼子イエスを包む産着に例えられます。
と言うことで、アンジーが不在だったのでw以前お店で作っていたレシピで作って見た。尚、このレシピは日本にドイツパンを普及させた第一人者であるエルビン・ベッツ氏直伝のレシピで、このクラスの技術者ともなると「個人店に出向いて講習をする」と言うのはまず無いお話で、通常なら講習会を開く側で全国から人が集まって来る存在。ならば何故?と問われれば、1、うちの店には(ベッツ氏お気に入りの石窯)があったからと

2、アンジーが異常に懐いていたから 笑
(展示場とかで気安く抱きつくなよ!!私にとっては神だぜ?)
で、このシュトーレン。10年以上前は知名度も低く、この時期はどうしてもケーキ&チキン&ディナーにお客さんを取られてしまうものだからパン屋的に必死の抵抗で販売を開始した代物。販売当初はこの本場のシュトーレンを今じゃ破格値の¥880でスタート。コレでも当時の北九州的には高額だったのだけど、長年地道に続けた結果!アンジーの販促効果もあって11月から12月にかけて、毎年予約だけでも数百本を完売する定番商品へと成長した商品。そんなシュトーレンのレシピをお家バージョンにしたものが今回のレシピです。
シュトーレン作りのポイント
冒頭で説明したのように、シュトーレンはバター風味豊かな発酵+菓子パン。コレを言い換えれば、製菓作りの基本とパン作りの基本が融合している点が最大のポイントとも言える。コレをもう少し噛み砕いて言うならば、菓子作りであるパウンドケーキに発酵するパンと言う要素がうまく調和している事。余計に分からんがな!笑 と言う事で作りながら説明を。
レシピ
中種
・牛乳 65g
・ドライイースト 3g
・強力粉 63g
フロアータイム 40分
作業
まずは牛乳を人肌の36°〜40℃程度に温めて(小さめの手鍋で弱火で加熱すると簡単)、そこにドライイーストを溶かして(よくかき混ぜる)→ボールに入れた小麦粉に牛乳を投入。混ぜて一塊になったら台に移して弾力が出るまで叩いて&捏ねる!ここでパン生地をしっかりと作って置く事が大切で、このグルテン形成の初期段階をきっちりやっておく事により、水分が少ない生地&後に生地生成を阻害する要素である大量のドライフルーツ投入と言う悪条件化においても生地全体がまとまる事に繋がる。ここをしっかりやっておかないと、完成した生地がボロボロまたはホロホロと崩れてしまって焼成後に悪影響、パウンドケーキのようなしっとりとした仕上がりにならず日持ちもしない、失敗したクッキーのような仕上がりになってしまう。失敗したクッキーとなってしまうと、熟成による味の変化としっとり感が楽しめない&日が経つ毎に乾燥してボロボロに。

ラップして(出来れば30℃以上の所で)40分発酵。
本捏ね
材料
・強力粉 250g
・バター 125g
・砂糖 30g
・アーモンドプードル 50g
・塩 4g
・卵黄 50g (M玉の卵黄2個分+卵白で調整)
・バニラオイル(エッセンス)1g
・ミックスドライフルーツ325g→本来はオレンジピール、ミックスフルーツピール、レーズン、クルミを入れますが、金がかかり過ぎるのでw今回はレーズン+富澤商店で入手したオレンジピール+レモンピールのミックスのみ。ちなみにレーズンは3ヶ月前からラム酒に漬け込んでおりました。
・※香辛料ミックス 1g
※カルダモン、ナツメグ、シナモン 1:1:1 で合わせたものを1g使用

作業手順
常温に戻しておいたバターに砂糖を加えてホイッパーで混ぜる。


砂糖が溶けて空気が入ると白っぽくなりふんわり感が出てくる。その後卵黄を3回くらいに分けて混ぜ込む。

ここはゴムベラでOK。

泡立てたバターと残りの材料を全て投入してミキシング開始!

全体がそぼろ状にまとまったら

なので、パン生地の発酵が終わるタイミングを見計らって作業を開始する事。

全体の色が均一になったら台に移す。

台の上で二つ折りにして押さえる動作を繰り返して生地を良く練る。最初はホロホロと崩れる感じが、そのうち粘りや弾力を感じるようになる。本当は生地を押さえた時にヒビ割れが出来ないようになるまで揉み込みたい所だけど、練り過ぎると手の温もりでバターが溶け始めるので、弾力と粘りを感じるまででOK。

ラップをして乾燥を防ぎながら発酵をとる。→生地を揉み込んで発酵を取ることでグルテン形成を進める。

フルーツを押さえて生地に埋め込むようにして



最初ベタつくようであれば手粉の使用もOK。優しく根気よく繰り返していると、ドライフルーツの水分を吸って粘りが強くなり一体感が出てくる。全体が混ざったら15分休ませます。

成形方法は色々ありますがお好みで。コレは棒状にした生地を麺棒で2箇所押さえただけ。

最終発酵は2時間、全体がふっくらと膨らむまで。
最終発酵後、160℃で40分焼成。型で焼く場合は型から外してさらに10分追加すると良いでしょう。

焼けたらすぐに溶かしバターを塗る。生地がバターを吸って生地表面から消えたらまたバターを塗るの繰り返し→5回程度
最後のバターを塗り終えたら


今は溶けない粉糖があるので便利。最後にぴっちりラップをしてようやく完成〜!!
翌日カットするとパサつき感&味が薄い感じがあったけども、3日目以降から味のまとまり&しっとり感も出てきます。この変化が面白いし4日目以降の熟成した味は病みつきになる。アンジーも言っていたように、クセのあるお酒、スモーキーなフルボディの赤、エスプレッソなどと良く合いますよ!
めんどくせぇ〜!!と思った方はwこちら↓↓↓🙇