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★2(★★☆☆☆) ウィキッド ふたりの魔女 (映画 2025) レビュー

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:ウィキッド ふたりの魔女 (映画 2025)
評価:★2(★★☆☆☆)
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映画「ウィキッド」は二部作で、後編の「ウィキッド 永遠の約束」が2026年3月6日に公開されるのを記念して、同日金曜ロードショーで放送された。

実家に帰った時、それを録画したものを母と2人で鑑賞した。びっくりするくらい薄っぺらくてつまらない映画だった。母も概ね私と同じ感想で、2時間45分という長すぎる尺の半分くらいまでは文句を言うのを我慢して大人しく見ていたが、途中からはそれを解禁して2人で文句を垂れながら見た。「標準速度で見る価値なし」と判断したので再生スピードも途中から1.3倍速に切り替えた。

鑑賞後にYouTubeでライムスター宇多丸の映画レビューの前半20分くらいを見たのだが、スタジオのゲスト含めた3人は絶賛、リスナーの評価も8割が「賛」で、興行的にも成功した映画だと知り、心底びっくりした。

この映画を純粋に楽しめる人と言うのは、「ポリコレ病に罹って壊れつつあるある世界」という現実に気づかず、「多様性・偽善ランド」というテーマパークで、甘ったるい味付けでフレーバーだけが異なるポリコレ映画を飽きもせずに「おいしい」「おいしい」「もっとちょうだい」と言っているお子様のように私からは見える。

もちろん、差別はいけない、誰に対しても分け隔てなく優しく、という理念に対しては1ミリも反対する気はないのだけど、何事にもちょうどいい塩梅というのがあって、昨今の社会的風潮というのは度を超えていると思う。いろんな種類の「弱者」が発明されて、その立場にある人が優遇されるようになると、みんなが「私も弱者だ」と言い始めて社会は壊れる。「ウィキッド」のオリジナルは2003年のブロードウェイ・ミュージカルで、そのときの社会情勢であれば私も本作に素直に感動できたのかもしれない。

現実世界でもそういう偽善じみた「ポリコレ」が氾濫して辟易しているというのに、この映画では「突然変異で緑の肌に生まれた子」「言葉を話して社会参加するクマやヤギなどの動物」という現実世界には存在しない問題を発明して持ち込んでくる。もういい、やめてくれという気分だ。しかも、白人、黒人、アジア人の割合はきれいにミックスされ、人種間の軋轢は不自然なほどに無くなっているのも気持ち悪い。

また、そういうテーマを抜きにした映画の演出等の完成度としても、レベルが低いと感じた。

まず、各々が持つ個性が非常に記号的な属性になっており、様々なシチュエーションで役者の演技から感じ取るものではなく、設定をそのまま読み取るものになっている。「この子は車椅子であまり容姿も優れない」「この子は肌が緑色の突然変異だけど魔法の能力は抜群」「この子は容姿は抜群だが魔法の能力は低くて承認欲求だけは強い」「この子は良い家柄の出身で容姿が優れているが中身がなくて薄っぺらい」などなど。属性を盛りすぎると心の内面の機微はかき消されてしまう。

ウィキッドと車椅子の妹の感情すれ違いとか、ヒロイン2人の喧嘩と仲直りとか、王子とヒロイン2人の恋愛感情のシーンとか、全てのシーンが単純図式過ぎて戸惑いを覚えた。あまりに単純すぎて「実は本心は違う」というシーンなのかと思ってみていると、結局何の裏も無かったという事の繰り返し。

「薄っぺら王子」が図書館で踊るシーンは不愉快だった。「ミュージカル上の演出だ」と擁護する人も居るだろうが、私の感覚ではそれで許容できるレベルを超えていた。土足で机の上に乗って歌い踊り、本を何度も踏みつけてその上で足をグリグリとツイストし、放り投げ、蹴り飛ばすのも酷かったが、図書館にいる生徒の頭を上から抑えたり左右から手で挟み込んだりおでこを押して突き飛ばしたり、年配の先生を抱き寄せておでこにキスをして籠絡したりするのは、他人の尊厳を軽視するメンタリティが透けて見える。この映画は「緑色の肌の色も、魔法の才能がない人も、車椅子の人も、人間以外の動物も、どんな人に対しても差別をせず、等しい思いやりを」というテーマを掲げているようだが、製作者たちの実際の内心は、それらの問題を作品を作るためのネタ程度にしか考えていないのだ。

あと、横倒しにした円筒型の回転式の本棚ってSF的にどういう理由づけがあるのか?スペース効率が悪いし、本を取る時に本を踏みつけなければならないし、どう考えてもデメリットしかない。こういう設定をビジュアルのみで採用するところからも製作陣の浅はかさ、薄っぺらさを感じる。

なお、前半を吹き替えの日本語音声で見ていたが、日本語がゴツゴツしてハマっていない無理やり感が酷かったので途中からは英語音声で見た。圧倒的に英語音声がおすすめ。




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