※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:灰になっても -Rather be Ashes than Dust- (映画 2025)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://ratherbeashesthandust.com
「香港民主化運動」を取材した記録映像で作った映画。
香港民主化運動にも参加し、現在は日本で中国人移民問題を掲げて政治活動をしている平野雨龍さんが「見てください」と呼びかけていたのでこの映画の存在を知り、劇場で鑑賞した。(平野さんが映ったカットもある)
本作は東宝やイオンシネマなどの大手シネコンでは上映されておらず、日本各地の小規模映画館のみで上映されていて、私は横浜伊勢崎町の「横浜シネマ・ジャック&ベティ」という映画館で鑑賞した。
上映時間は118分。内容は、香港の民主化運動の歴史((1997年)香港返還、(2003年)50万人大規模デモ、(2014年)雨傘運動)を冒頭で説明し、映画の大半は(2019年)の民主化運動がメインになっている。
デモは最初は比較的穏健なやり方で行われていたが、そのようなやり方では香港政府の方針を変えさせることはできないと考えた活動家がデモの手段を過激化(道路や地下鉄や空港の運行妨害や破壊行為など)し、それに応じて警察も取り締まりを硬質化し、攻防がエスカレートしていった。市民の中にも、民主化運動の過激化を嫌って、警察に代わって彼らに制裁を加える者も現れるなど、混乱と分断が進んでいった。決着は、2020年、コロナ禍に乗じて中国政府が成立させた「香港国家安全維持法」の成立と施行。これで政府が自由に言論弾圧できるようになり、実質的に香港の自由は終了し、本作の監督・アラン=ラウも香港を出国し、本作は幕を閉じる。
この映画を観て、民主主義が成り立っていることがどれだけ貴重でありがたいことなのかを痛感した。2019年の民主化運動をどうやったら成功させることができたのか考えてみたが、答えは出なかった。中国共産党に民主化する気がない以上、香港は1997年の時点で既に詰んでいたのだろう。
2019年の民主化運動をどうやったら成功させることができたのか考えてみたが、答えは出なかった。2019年に行われたデモの内、最大規模は200万人で、これが主催者発表であるため多少盛っているとして半分の100万人で考えても香港の人口の一割を超える。2019年末に行われた香港区議会議員選挙では、投票率71%で、親中派議員の数が選挙前約7割から選挙後2割以下に激減する民意が示された(Wikipedia 調べ)にも関わらず結局香港の自由は失われた。デモや投票でいくら民意を示したところで、ステアリングを握っている中国共産党の胸先三寸で香港の運命は決まる。彼らに民主化する気がない以上、香港は1997年の時点で既に詰んでいたのだろう。
民主主義という「当たり前」の権利をいくら求めても政府がそれを聞き入れない。
デモ隊と警察との衝突は正視できないほど心が痛むものだったし、次第に過激化したデモ隊の活動とそれに対して警察が一歩も引かないことで市民の生活が阻害され、無理を悟った市民が「民主化運動」から離反して行くプロセスも、彼らの気持ちを思うと本当に辛かった。
映画の観客である私としても、途中から「民主化運動」に勝ち目がないことを完全に悟ってしまったため、途中からはただこの戦いが早く終わることを祈る気持ちになり、最後は政府側の勝利という結末ではあったが、ただ戦いが終わったことに安堵する気持ちになってしまった。
香港の民主化運動に勝ち目は最初から無かったが、日本における共産主義との戦いにはまだ勝ち目が残されている。日本では、目先の利益につられたオールドメディアの支援のもと、中国共産党の静かな侵略が日々着々と進んでいるが、民主主義の仕組みは生きている。この映画を見て中国共産党の恐ろしさに気付いた私たちは、取り返しがつかない段階まで日本が中国に侵略される前の今のうちに、真剣にこの危険性を周りの人に伝えて、周りの人の票も動かしてこの国の政治の方向性を正しい方向に向けなくてはならない。