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(チラ裏レビュー) 北海道警察 日本で一番悪い奴ら (ノンフィクション 2003年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:北海道警察 日本で一番悪い奴ら/織川隆 (ノンフィクション 2003年)
評価:★4(★★★★☆)
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2002年に発覚した北海道警察汚職事件、通称・稲葉事件を題材にしたノンフィクション。同事件を題材にした2016年の映画「日本で一番悪い奴ら」は原作は事件の張本人の稲葉圭昭による『恥さらし ―北海道警 悪徳刑事の告白―』(講談社文庫)で、タイトルだけ本作からとったという。

私は映画を観てこの事件に興味を持ち、本作の文庫版(2016年刊行)を図書館で借りて読んだ。文庫版の底本となった単行本は事件発覚からわずか1年後の2003年に刊行されているせいか、書かれている情報が期待していたより限定的なのが残念だった。映画の方が稲葉本人の新しい証言に基づいているためか、圧倒的に情報量が多い。本作に書かれている情報は稲葉が公判の中で話したことや渡邉司が勾留中に”自殺”するまでの間に手紙に書いたり話したこと、または道警が起こした事件の裁判や取材で出てきた証言を元にしていて、稲葉以外の道警の警察官はほとんど何も口を割らずに隠蔽を続けていることが原因だ。

結局、現時点で明らかになっている情報はほとんど稲葉の出所後の告白によるものなのだ。本人出演のYouTubeや著書を読んだ感じでは稲葉は嘘をついていないと思うのだが、結局のところこの人と道警はどれだけ悪いことをしたのか、第三者の視点で誰か総括をしてほしい。

私は、裏金やヤラセ捜査が一概に絶対に許せないものとまでは言えないと思っている。たとえば裏金を自分たちの懐に入れているのであれば問題だが、捜査に必要な予算が出ないときに裏金を捻出して使っているのであれば私はそれをあまり責める気にはなれない。ヤラセ捜査とかエスにしても、警察官とヤクザという一線を引いた上で付き合いをして、捜査の時に情報提供をさせたり、ノルマ達成のために「拳銃を一挺出してくれ」などとやるのは、それはそれでヤクザをコントロールし治安を守る効果があると思う。

ただし、拳銃や薬物の密輸を手助けすることは絶対に超えてはいけない一線だと思う。稲葉と道警はどれだけの量の拳銃や薬物の密輸を手助けして国内に入れたのか、それを知りたい。

以下、本書に書かれている主要な事件のまとめ

・(p.12)渡邉司の”自爆テロ”(2002年7月):稲葉のエスだった渡邉司が、暴走する稲葉を止めるために”覚醒剤所持”で自首し、稲葉事件の端緒となった事件。

・(p.20)稲葉逮捕(2002年7月):覚醒剤使用容疑

・(p.22)道警本部保安課銃器対策室設置(1993年):道警は1年目で80挺近くの拳銃を押収し、その半数近くが稲葉によるヤラセだった

・(p.23)銃器対策”課”に格上げ(1995年):「たとえば、100挺の拳銃をロシアから仕入れる。そのうち20挺を『首なし』であげ、残りは暴力団などに売り捌く。それが従来の『ヤラセ捜査』とはかけ離れた次元にある犯罪行為だと気づかないほど、稲葉は麻痺し、孤立していた。すでに稲葉は、複数の捜査協力者を駆使したネットワークを構築していた。渡邉司もその一員である。いつしかそのネットワークは、稲葉をトップにいただく『犯罪者集団』になり変わっていた。稲葉は、捜査車両に密輸用の覚醒剤載せて運ぶことすら厭わなくなっていた。

・(p.25)稲葉、拳銃捜査から外される(2001年):「ようやく道警上層部が稲葉に対処策を講じるのは2001年になってからである。しかもその手法は、稲葉を拳銃捜査から外すために、警部に昇進させるという本末転倒なものだった。」

・(p.29)稲葉と暴力団の癒着:「刑事部にとって、稲葉という存在は仇敵のようなところがあった。稲葉は暴力団と癒着し、捜査情報の見返りに拳銃を出させるようなこともあった。だから、刑事部、特に暴力団を扱う捜査四課では”資料やガサの情報がヤクザに漏れる”と常に心配しなければならなかった”。稲葉と関係の深い暴力団の事務所にガサをかけにいくと、もぬけの殻ということがよくあった。」

・(p.43)稲葉の上司(片川)、公園で自殺(2002年7月31日):

・(p.47)「はめられたロシア人」(1997年):片川、稲葉らがパキスタン人の捜査協力者を使い、ロシア人に拳銃を持って来させて逮捕した(違法なオトリ捜査)事件。裁判で被告のロシア人はオトリ捜査の違法性を訴えたが、道警はパキスタン人の存在を認めず、道警の主張が通ってロシア人は有罪となった。片川は自殺の前日、この事件について刑事部から事情聴取を受けていた。

・(p.57)覚醒剤約900グラムと拳銃約20挺を隠蔽(2002年7月):「渡邉司は逮捕後”稲葉は覚醒剤を1キロ以上持っている。拳銃も10挺以上ある”と供述していたのです。これを受けて、所轄署の捜査員が現場を割り出して駆けつけると、本当に覚醒剤が1キロ以上、拳銃は20挺も見つかったという。でもなぜか所轄署の捜査員たちは、その場では押収せずに薬対課に連絡。しかし薬対課は、92グラムの覚醒剤が見つかったとしか報告しなかった。刑事部からは”覚醒剤はもっとあったはずだし、拳銃もあったはずだ。お前らが持ち去ったんじゃないだろうな”と怒鳴り込まれていましたが、薬対課は頑として認めなかったのです」

・(p.102)「警察官が立てた強盗計画」(1995年2月):稲葉が暴力団組員に強盗をさせて、逮捕し拳銃を押収し、道警がその事実を隠蔽したとされる事件

・(p.143)渡邉司の結婚(1998年夏):披露宴には銃器対策課で稲葉の上司だった次席こと渡辺英雄と中村均警視、パキスタン人のマリック、その他暴力団組員が出席。記念のスナップ写真に「今後もチャカをよろしく」

・(p.147)稲葉と渡邉司、拳銃密輸に失敗して800万円の損失(1997年11月):「渡邉がロシアに行って800万円で拳銃を買い付け、そのうち一挺を稲葉が摘発し、残りを密売しようと計画。しかし、ロシア人の逮捕をめぐってロシアの商談先とトラブルになり、密輸が頓挫したのだ」「道警の稲葉氏たちがその800万円の穴埋めをしてくれるはずでしたが、結局、穴埋めはしてもらえず、当時はとても金銭的に苦しかったのを覚えています。その後、稲葉氏が最終的には2000万円を人から借りて私に月二分で貸してくれることになりました(渡邉談)」この2000万円の金の貸し借りが原因で稲葉と渡邉の関係が破綻していくこととなった。

・(p.197)”稲葉事件”の公判で稲葉が道警の秘密を暴く(2003年):上司の筒井昭雄、室長の渡辺東右、次長の渡辺英雄の名前を出して拳銃摘発のヤラセについて証言したが、結局道警の責任は追及されず、稲葉一人の犯行ということで決着された。

・(p.223)トワイライトエクスプレス拳銃摘発事件(2001年1月):JR札幌発大阪行き寝台特急トワイライトエクスプレス」で暴力団が密輸拳銃の受け渡しに失敗し、10挺の首なし拳銃が摘発された事件。その後大阪府警が札幌の暴力団組長や組員数名を逮捕し、その組員が「拳銃は渡邉司から入手した。稲葉とも面識がある」という供述をした




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