
日本橋で建設中の木造賃貸オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」(地上18階、高さ84m)の建設地です。撮影した2025年4月20日時点では鉄骨が組まれており、まだ木造部分は見当たりませんでした。三井不動産グループの新たな木造建築ブランドの名称が「&forest」に決定したことが4月22日に発表されており、同ビルについてもそのブランド名が付いた名称に決定しています。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。
日本橋本町三井ビルディング &forestについて

外観完成予想パース[出典:竹中工務店]
「日本橋本町三井ビルディング &forest」は日本橋駅や三越前駅に近い昭和通り沿いの木造賃貸オフィスビルで、規模は地上18階、地下1階、高さ84m、敷地面積2,502.95?、建築面積1,547.69?、延床面積2万7452.22?となっています。構造は木造・鉄骨造、建築主は三井不動産、設計者と施工者は竹中工務店で2027年1月6日の竣工予定です。
2025年4月22日には三井不動産グループの新たな木造建築ブランドの名称が「&forest」に決定したことが発表されており、「日本橋本町三井ビルディング &forest」は同ブランドの第一号物件となります。

構造概要[出典:竹中工務店]
同ビルでは三井不動産グループ保有林を含む1,100㎥超の国産木材を構造材に使用し、一般的な鉄骨造オフィスビルと比較すると、躯体部分においては建築時のCO2排出量が約30%削減されると想定されています。また、内装・仕上げ材にも積極的に国産木材を使用し、木ならではのやすらぎとぬくもりを感じられる「行きたくなるオフィス」の実現を目指しています。
以前の情報だと竹中工務店が開発した耐火・木造技術等が導入され、1時間〜3時間耐火集成材「燃エンウッド」や鉄骨の耐火被覆に木材を用いる「KiPLUS TAIKA for CFT」、「KiPLUS TAIKA for BEAM」、そしてCLTを用いた耐震壁・制震壁が採用されます。

西側低層部完成予想パース[出典:竹中工務店]
同ビルの一部のフロアでは日本橋においては三井不動産初となる都心型の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」が計画されており、ライフサイエンス分野の企業を中心に希少性の高い本格的な研究環境が整備されます。

東側公開空地完成予想パース[出典:竹中工務店]
同計画では「日本橋に森をつくる」のコンセプトのもと、日本橋における新たな緑の拠点として約480?の緑地が整備されます。

北側低層部外観完成予想パース[出典:竹中工務店]
樹種の選定にあたっては、地域の景観との調和を意識しながら、蝶などのいきものが都心にも生息しやすい生物多様性に配慮した環境づくりが推進されます。

エントランスホール完成予想パース[出典:竹中工務店]
同ビルでは、内装・仕上げ材にも木材を積極的に活用し、木ならではのやすらぎとぬくもりを五感で感じられる木造オフィスビルになります。
エントランスホールは吹き抜け空間とし、壁には三井不動産グループの保有林の木材を使用し、天井には三井ホームが保有する木接合技術が活用されます。

オフィス専有部パース[出典:竹中工務店]
事務所専有部においては木の構造部材に触れることができる現しとし、働きながら木に触れ、香りを感じられるオフィス環境が創出されます。

オフィス専有部イメージパース[出典:竹中工務店]
オフィス空間の木質化については、オフィスワーカーの生産性向上等の効果が期待されており、内装の木質化と集中力向上やストレス低減の繋がりに関する調査も進められています。
位置図

位置図[出典:竹中工務店]
建設地は東京メトロ「三越前」駅の東側で、昭和通り(首都高上野線)に面した場所となっています。他にもJR「新日本橋」駅や東京メトロ・都営地下鉄「日本橋」駅が徒歩圏となっています。
建設状況

2025年4月20日に北東側から撮影した「日本橋本町三井ビルディング &forest」(地上18階、高さ84m)です。左後ろで建設中の超高層ビルは数日前のブログに掲載した「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」(地上52階、高さ283.96m)です。

北西側から撮影。ここは暫定施設として金魚の水槽を幻想的に演出した「アートアクアリウム美術館」があった場所です。

南西側から撮影。木造賃貸オフィスビルになりますが、低層部は鉄骨造になるようで鉄骨が組まれていました。4階の一部から耐火燃エンウッドが使用されるようです。

南東側から撮影。奥には日本橋室町の超高層ビル群が少し見えています。

外観完成予想パース[出典:竹中工務店]
おまけで今回のニュースリリースで同時発表された三井不動産として2棟目となる木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」(地上11階、高さ56m)の完成予想図です。

「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」の建設地は「日本橋本町三井ビルディング &forest」から少し北側に行った場所で、既存建物の地上部の解体は既に終わっています。

「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」の建築計画のお知らせです。構造に木造の記載があります。ここもは三井不動産グループの新たな木造建築ブランド「&forest」が付いた名称になると思われます。
地図
物件概要

建築計画のお知らせです。完了予定が2026年9月30日から2027年1月6日に修正されています。
■物件概要■
名称:日本橋本町三井ビルディング &forest
事業名:(仮称)日本橋本町一丁目3番計画
所在地:東京都中央区日本橋本町一丁目5-1〜29
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅
東京メトロ東西線・都営浅草線「日本橋」駅
JR総武本線「新日本橋」駅
用途:事務所、研究所、店舗
階数:地上18階、地下1階
高さ:84m(最高高さ84m)
構造:木造・鉄骨造
基礎工法:杭基礎
敷地面積:2,502.95?
建築面積:1,547.69?
延床面積:27,452.22?
建築主:三井不動産
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
工期:2024年1月4日着工〜2027年1月6日竣工予定
出典
▼三井不動産:ニュースリリース(2025年4月22日)
自然資源を循環させ、未来につないでいく街づくりに貢献
三井不動産グループの木造建築ブランド「&forest」に名称決定
▼竹中工務店:プレスリリース(2024年1月11日)
国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル着工 「日本橋に森をつくる」 “終わらない森”創りを通じた持続可能な社会の実現に貢献
▼三井不動産:ニュースリリース(2020年9月29日)
三井不動産と竹中工務店、国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル計画検討に着手
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