
完成予想図[出典:東京都環境局]
通称「第二六本木ヒルズ」と呼ばれている「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の環境影響評価書案に係る見解書が公開されました。同再開発は六本木ヒルズ東側の敷地面積約7万890?の超大規模再開発で、地上66階、高さ327mのホテルや展望室も入る超高層オフィスビルや地上70階、高さ288mのタワーマンションなど総延床面積約108万?超えとなっています。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
六本木五丁目西地区市街地再開発事業について

イメージパース[出典:内閣府]
「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」は「第二六本木ヒルズ」とも呼ばれている総敷地面積約7万890?、総延床面積約108万1960?の超大規模再開発です。
事業者は六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合で事業協力者は森ビルと住友不動産となっており、今後のスケジュールは2023年度都市計画決定、2024年度組合設立認可、2025年度の権利変換計画認可、2025年度着工、2030年度竣工、2030年度供用開始予定となっています。

事業区域及び配置計画図[出典:東京都環境局]
同再開発はA街区〜E街区に分かれており、そのうちA街区はA-1街区の事務所棟(地上66階、高さ327m、約79万4450?)、A-2街区の寺院(地上3階、高さ約20m、約1,000?)、A-3街区の教会(地上3階、高さ20m、約1,400?)で構成され、超高層棟となるA-1街区の規模は地上66階、地下8階、高さ327m、敷地面積約3万8600?、建築面積約3万3250?、延床面積約79万4450?となります。
B街区は国際水準となるタワーマンション高層住宅棟(地上70階、高さ288m)と西住宅棟で構成され、B街区の高層住宅棟の規模は地上70階、地下5階、高さ288m、敷地面積約1万4400?、建築面積約1万500?、延床面積約23万9050?、総戸数約800戸となります。
C街区には小学校と幼稚園が入る東洋英和女子学院(地上6階、高さ35m、約1万6900?)、E街区には南住宅棟(地上9階、高さ35m、約2万9200?、約100戸)が建設され、D街区は既存の国際文化会館(地上3階、高さ35m、延床面積約4,500?)となっています。

断面図[出典:東京都環境局]
A-1街区の事務所棟の主要用途は事務所で、低層部に商業施設、カンファレンス、最上部に国際水準のホテルと文化・展望施設が配置されます。また、地下にはエンターテイメントホールが配置されます。
B街区は高さ288mの高層住宅棟と高さ約58mの西住宅部に分かれており、高層住宅棟は外国人向けの都市型住宅で総戸数は約800戸、住宅規模は約40?〜630?で計画されています。B街区の西住宅棟は従前権利者を中心とした住宅で、既存マンションの「ハイネス麻布鳥居坂」とほぼ同じ場所に位置しており、総戸数は約50戸で計画されています。
E街区の南住宅棟も従前権利者を中心とした住宅で既存マンションの「セントラル鳥居坂」「鳥居坂レジデンス」「鳥居坂三生マンション」と同じ位置となっており、総戸数は約100戸で計画されています

歩行者ネットワーク[出典:東京都環境局]
建物内には高低差を解消するバリアフリー動線となる東西貫通通路と南北貫通通路が整備されます。

緑化計画図[出典:東京都環境局]
基壇部には一体的に緑で覆う立体的な屋上庭園が整備され、全体で約3万3100?の緑化空間が創出されます。同再開発は「都心の森」の創出がまちづくりのコンセプトの一つとなっています。また、B街区の虫食いになっている場所にはテレビ朝日の施設が計画されています。

都心の森イメージパース[出典:内閣府]
「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の低層部に整備される「都心の森」の完成予想図です。低層部の屋上が緑化され、大規模な屋上庭園が誕生します。

都心の森イメージパース[出典:内閣府]
「都心の森」はある程度の高さがあるため、東京タワーを望むこともできる場所にもなります。

交通結節広場[出典:内閣府]
A-1街区にはバスやタクシーの乗降場を集約した交通結節広場(約5,800?)が整備され、敷地北西側では東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅に直結します。

駅まち広場の断面構成[出典:内閣府]
六本木ヒルズ駅と繋がる駅まち広場の断面構成です。A-1街区内には建物内を貫く立体道路も整備されます。

1階から六本木駅方面を望む[出典:内閣府]
駅まち広場の断面構成の?部分から見た六本木駅方面です。

六本木駅との接続部付近から駅まち広場を望む[出典:内閣府]
逆側の六本木駅方面から見た?部分です。

宿泊施設イメージ[出典:内閣府]
A-1街区の最上部に入る宿泊施設は約4万8000?規模となる国際水準のハイクラスホテルが計画されています。

文化展望施設階平面イメージ[出典:内閣府]
高さ約320m地点となる最上部には約8,000?の文化展望施設が配置されます。360度の眺望を楽しめる展望室で、メディアアート、ギャラリーなど東京独自の魅力を発信する文化施設にもなります。

イメージパース[出典:内閣府]
上空から見た「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。西隣は「六本木ヒルズ」のため通称「第二六本木ヒルズ」と呼ばれていますが、世間的にそう呼ばれているだけで、森ビルが発表した呼び方ではありません。

イメージパース[出典:内閣府]
建設地は「六本木ヒルズ」と「麻布台ヒルズ」の間に位置しており両ヒルズが徒歩圏となっています。
地上70階、高さ288mとなるB街区のタワーマンションは、その麻布台ヒルズで建設中の「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、高さ262.82m)を抜いて、タワーマンションとしては高さ日本一になります。
※ 当ブログでは用途の半分程度以上が住宅の場合にタワーマンションとして扱っています。
位置図

位置図[出典:港区議会]
「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」は、敷地北西端で東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅に直結します。ただ、南北に細長い敷地のため東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅の方が近い立地となっています。
現況と完成予想図

「六本木ヒルズ」の展望台から撮影した「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。A-1街区の文字を入れたあたりに地上66階、高さ327mの超高層ビルが建設され、B街区の文字を入れたあたりに地上70階、高さ288mのタワーマンションが建設されます。

「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の計画地の空撮です。南北に長細い広大な敷地になっており、近くには「六本木ヒルズ」や「東京ミッドタウン」といった大規模施設が点在しています。

地上66階、高さ327mの超高層ビルが建設される「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-1街区」にズームです。この高さ327mは「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ325.49m)を超える高さで、東京駅前に建設される「Torch Tower」(地上62階、高さ約385m)に次いで高さ日本2位の超高層ビルになります。
森ビルの公式発表では「麻布台ヒルズ森JPタワー」の高さは約330mとなっていますが、当ブログでは建築計画のお知らせの高さは325.49mを正として扱っています。そのため今後、正確な情報が出てきた場合には高さランキングが入れ替わることがあります。

地上70階、高さ288mのタワーマンションが建設される「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区」にズームです。この高さ288mは建設中の「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、高さ262.82m)を抜いて、高さ日本一のタワーマンションとなります。また、この地上70階という階数は「横浜ランドマークタワー」(地上70階、高さ296.33m)と並んで日本最高階数となります。

敷地南側です。写真中央あたりがD街区の「国際文化会館」で既存建物が使用され「旧岩崎邸庭園」は改変も行われずに既存樹木が保存されます。その下側にあるマンションは「ハイネス麻布鳥居坂」でB街区の西住宅棟の建設地となり、敷地南端となる写真右側がE街区で既存マンションの「セントラル鳥居坂」「鳥居坂レジデンス」「鳥居坂三生マンション」と同じ位置に南住宅棟が建設されます。

A-1街区の北西端となる六本木駅前あたりです。ここの地下で大江戸線「六本木」駅と日比谷線「六本木」駅に接続します。

地上駅前イメージ[出典:港区議会]
六本木交差点に面した先端部分には広場状の滞留空間が整備され、ここから「都心の森」となる屋上庭園に入ることができるようになります。

計画地北側を通る外苑東通り沿いです。この道路を進むと「麻布台ヒルズ」や「東京タワー」があります。

地上駅前イメージ[出典:内閣府]
外苑東通り沿いの地上駅前の完成予想図です。古めのビルが建ち並ぶ光景がガラリと変わります。

A街区の北東端にある六本木五丁目交差点に面した「六本木共同ビル(ロアビル)」です。

イメージパース[出典:港区議会]
その六本木五丁目交差点に面した部分の完成予想図です。

東側の道路から撮影。ここは「六本木共同ビル(ロアビル)」の南側にある大きめの駐車場で、このあたりに地上66階、高さ327mの超高層ビルが建設されます。

イメージパース[出典:内閣府]
東側の区画道路沿いの完成予想図です。約2.5mの幅がある歩道に加えて約4mの幅がある歩道状空地も整備され歩行者空間が広がります。

教会が建設されるA-3街区あたりです。ここには「鳥居坂教会」があるので、それが建替えられることになるようです。

敷地中央あたりにある「六本木ミュージアム」です。この辺りがC街区として地上6階、高さ約34mの「東洋英和女子学院(小学校・幼稚園)」が建設されます。

敷地南寄りのD街区にある「国際文化会館」です。2006年8月に文化庁が指定する「登録有形文化財」に登録されており既存建物が使用されます。

鳥居坂を下った敷地南東側のE街区です。この辺りは六本木駅よりも麻布十番駅の方が近いです。

南住宅棟[出典:港区議会]
E街区に建設される南住宅棟(地上9階、高さ35m)の完成予想図です。従前権利者を中心としたマンションで、既存の「セントラル鳥居坂」「鳥居坂レジデンス」「鳥居坂三生マンション」と同位置となります。総戸数は約100戸、住宅規模は約30?〜160?で計画されていますが、40?未満の住宅は地権者住宅の一部で、40?以上の住戸を基本として計画されています。

「国際文化会館」の西側にあるマンション「ハイネス麻布鳥居坂」です。この辺りはタワーマンションが建設されるB街区の敷地に含まれていますが、ここには低層部に事務所が入る高さ約58mのマンションが建設されます。

西住宅棟[出典:港区議会]
そのマンションは西住宅棟(高さ約58m)で、従前権利者を中心としたマンションとなります。総戸数は約50戸、住宅規模は約35?〜160?となっていますが、こちらも40?未満の住宅は地権者住宅の一部で、40?以上の住戸を基本として計画されています。

イメージパース[出典:港区議会]
西住宅棟の脇には麻布十番駅からの玄関口となるオープンスペースが整備されます。

敷地西側です。この辺りがB街区で地上70階、高さ288mのタワーマンションが建設されます。奥に見える茶色の建物あたりからがA-1街区になります。

イメージパース[出典:内閣府]
B街区とA-1街区の境目あたりには東西貫通路が整備されます。公式発表はありませんが、デザイン的に「麻布台ヒルズ」の低層部を手掛けたヘザウィック・スタジオが担当している可能性が高いです。

西側の道路沿いです。この辺りはA街区になります。

イメージパース[出典:内閣府]
その西側の道路沿いの完成予想図です。この基壇部に大規模な屋上庭園が整備されます。同再開発は高低差がある敷地となっており、この辺りは地下2階扱いになりそうです。
ところで本題の環境影響評価書案に係る見解書ですが、じっくりは読み込んでいませんが、計画に変更になるような記載は見当たりませんでした。
地図
物件概要

概略工事工程[出典:東京都環境局]
解体工事も含む工期は約60ヵ月を予定しており、A-1街区及びB街区については逆打ち工法が採用されます。
■物件概要(A-1街区 事務所棟)■
事業名:六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-1街区(事務所棟)
所在地:東京都港区六本木5丁目
交通:東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅
用途:事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場 等
階数:地上66階、地下8階
高さ:327m
構造:地上S造、地下SRC造、RC造
敷地面積:約38,600?
建築面積:約33,250?
延床面積:約794,450?
事業者:六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合
事業協力者:森ビル、住友不動産
設計者:−
施工者:−
工期:2025年度着工〜2030年度竣工予定
■物件概要(B街区 高層住宅棟)■
事業名:六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区(高層住宅棟)
所在地:東京都港区六本木5丁目
交通:東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅
東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅
用途:共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等
総戸数:約800戸
階数:地上70階、地下5階
高さ:288m
構造:RC造
敷地面積:約14,400?
建築面積:約10,500?
延床面積:約239,050?
事業者:六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合
事業協力者:森ビル、住友不動産
設計者:−
施工者:−
工期:2025年度着工〜2030年度竣工予定
出典
▼東京都環境局:環境アセスメント(2024年3月5日)
「六本木五丁目西地区市街地再開発事業」環境影響評価書案に係る見解書
※ 閲覧可能期間:令和6年3月5日から同月25日まで
▼港区議会:建設常任委員会(2023年11月6日)
資料2_六本木五丁目西地区地区計画の決定(案)について
▼港区議会:建設常任委員会(2023年9月6日)
資料9_六本木五丁目西地区地区計画の決定(原案)について
▼東京都環境局:環境アセスメント(2023年9月4日)
「六本木五丁目西地区市街地再開発事業」環境影響評価書案
※ 閲覧可能期間:令和5年9月4日から同年10月18日
▼内閣府:第26回 東京都都市再生分科会 配布資料(2023年8月25日)
資料8 都市再生特別地区(六本木五丁目西地区市街地再開発事業)都市計画(素案)の概要