登ってきた時のトレースの上に 薄っすら雪がかぶさっているのを見ながら下った。

少し下ったところで ふと西の方を見ると、
さっきまでの暗い灰色から明るい灰色に変わっていた。

吹雪は いったん収まったようだ。
下るにつれて風も弱まっていき、
トレースがハッキリ残っているようになった。

尾根を離れて 広い斜面を下り始めると、
南高ヒュッテは近い。

雪がついた木々を眺めながら

モフモフと下っていく。

夏道の方からでなく、この辺りから南高ヒュッテに向かう。

12:20 南高ヒュッテまで来た。

屋根から落ちた雪で、2階の窓が隠れそう。

そばのナナカマドは まだ赤い実をつけていて、
その上には 雪がこんもり乗っていた。

10日ほど前にHさんが雪下ろしをした入り口上には、
また雪が積もっていた。

中に誰もいなくて、静か。

今日は 中に入らずに このまま下ろう。

この辺から下り始め・・・

木々の枝をよけながら モフモフと斜面を下る。

ちょっと振り返ってみたりしながら。

深い雪の穴の底をのぞき込むと 水が流れているのが見えた。

沢を渡って登り返したら、
ブナの幹に着いた地衣類を眺めたり・・・

枝先の雪や氷を眺めたりしながら のんびり下っていく。

クネクネしたヘンなトレースがある! イノシシじゃないよね?!

・・・と 一瞬ドキッとして トレースをよく見たら、
登ってきた時の自分のトレースだった。(;^ω^)
思わず笑ってしまった後で・・・
またクネクネと下っていく。

おや? クマ棚みたいな枝の引っかかり方。
でも、こんな低いところにあるのはクマ棚じゃないか・・・。


その先もキョロキョロしながら下っていく。
すると・・・
あれれ!? 陽が差してきた?!

振り返ると、なんと青空!

さっき 吹雪の中にいたんだけど!!!
真っ青な青空を、白い雲が スゴイ速さで流れていて・・・
その空に向かって 木々が枝を伸ばしているのだった。

このまま下って行けば、10分もかからずに登山口に着いてしまう。
・・・と思ったら下ってしまうのがもったいなくなって、
しばらく 斜面の途中で空を眺めていた。
それから また下り始めた。

何度も青空を見上げながら。

こんな日もあるんだな・・・と思いながら下り、
なだらかなところまで来て 振りかえると・・・

空には再び灰色の雲が流れてきていた。

なんて変わりやすく不安定な天気なんだろう・・・。(;^ω^)

13:00 開拓登山口に戻った。
帰路、振り返ると、
鳥海山は 灰色の雲で全く見えなかった。

こんな天気でも、ハクチョウたちは 田んぼで食事。

私が車を止めたら 警戒の声で鳴き始めたらしく、
次々に頭を上げて 離れていった・・・。
