尾根に上がってからの状況は気になるけれど、
まずは 南高ヒュッテまで登っていく。

雲の流れは速く、曇ったり陽が差したりを繰り返している。

なだらかな林の中を進み・・・
ダケカンバの下をくぐる。

左手には、木々の向こうに南高ヒュッテ。

水場のある沢の方へ下りる前で

沢の向こう側の斜面を見る。
雪がまた少し増え、夏道を登るのはキビシしそう。

トレースも、やはり夏道でないところを通っている。

小沢の上流側も 雪が増えてる。
それでも完全に沢は埋まり切らず、チョロチョロと水が流れていた。

トレースの一つは、
夏道の方へちょっと登ってから 方向を変えて斜面を登っていた。

ザザ・・・と木の枝の雪が落ちた。

私も 夏道の方へちょっと登ってから、方向を変えて斜面を登ることにする。
南高ヒュッテの方に続くトレースを見ながら、
もっと右寄りに登っていく。

南高ヒュッテには 帰りに寄ることにして、
そのまま かくれ山分岐の方へ行こうと思ったのだ。

斜面を登りきると、
たくさんの細い木々が雪で曲がって倒れていた。

昨シーズンは、マツの木のそばに行ってから かくれ山分岐の方へ進むことが多かったけれど、
今回は マツの木の方へ行かずに、
ちょっと回り込んで進んで行ってみよう。

ウネウネした木に雪が付いて、
ますますウネウネして見える。

地面につくくらいに曲がっている木々が、
雪が解けたら また少しずつ起き上がっていくのだからスゴイ。

木々の間を進み・・・

南高ヒュッテの方から来たトレースに合流。

11:34 かくれ山分岐まで来た。

ここからは 冷たい西風が強くなる。

強風が吹き抜けるところでも残っている実。

木の幹の透明な部分は、
いったん雪が解けてから凍ったのだった。


いつものように、西側の空を見る。
青空は無くなり、灰色の空だけがあった。

ゴォゴォと聞こえる風の音。
戻って来る時には 自分のトレースが消えているかもしれないな。

時折 ビュウッと風が吹き、雪が舞い上がる。

顔が冷たくて ウェアのフードをかぶった。


登るにつれて 少しずつ風が強くなる。

登って行く方も・・・歩いてきた方も・・・
すこし雪で霞むようになってきた。

そんな足元には さざ波。

奥に鳳来山山頂付近が見えてきた。
山頂は もっと冷たい強風が吹きぬけてるんだろうな・・・。

この先ずっと、冷たい風が吹き付けるところを登って行くことを考え、
ひえ~っと思った。

それでも、
こんな日には こんな日の、

つ~んと冷たい空気の景色があり、

風が吹き付ける中 何度も立ち止まって景色を眺めた。

この先、ブナの大木が並ぶところに上がったら、
さらに風は強くなるだろうな・・・。

と思いながら歩いていると、
一瞬陽が差して、辺りがパッと明るくなった。



ビュービュー冷たい風が吹く中、
いつものところから景色を眺める。

西の空には・・・
うわ、濃い灰色の雲があるじゃないか。

あの暗い雲が どのくらいで来るかなぁ・・・
意外と早く来るかも・・・
と思いながらも、進む。

見上げた空には ちょっと青空が見えたりしてるけど、
流れの速い雲がどんどんやってきそうだ。

冷たい強風が刻んださざ波が

そこらじゅうに。


いつも雪庇ができる辺りにも

さざ波がいっぱい。

振り返って見る。

上の方でゴォゴォ風が吹いている音が響いてくる。

ここから先も 冷たい風が吹き抜けるよ~。

近づく暗い雲。
ビュービュー吹く西風。
どこまで行けるかなぁ・・・。
・・・③へ続く・・・