
クルマに全く興味がないし、そもそも免許も持ってないし、車種とか全然わからないんだけど、なんか見直してみたら結構撮っている。これは何だろう。




動いているクルマは一枚もない。たぶん、動くと意味がわかっちゃうから興味が無くなるんだと思う。人が乗り込み、ヘッドライトが道を照らし、タイヤが回って前に進む。クルマが持つ容貌のひとつひとつに意味が見えてしまう。




でも、止まっているクルマ、住宅地で駐車されてるクルマって、極めて異様な存在で面白い。やたらでかいし、「顔」があるし、むやみに曲線で構成されているし、つるつるしてるし。周りの草木や石や家やヒトやらとあまりに異質なのに、しれっとそこに在る。




自分のクルマ写真って、考えてみたらポートレートの一種かしら、と思い始めた。「自動車」という機械が持つ意味を無視してみたら、その存在はとても不思議で、そんなのが街中に山ほど転がっていることも不思議で、その違和感を撮りたい。




ポートレートといえば、中井菜央の『繍』すごくいいです。オススメ。
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『やがて「これ、人が生きて在ることの気配と似てる」と感じられる物、動植物、風景、光景に出会うようになり、感覚に教えられるままに、私はそれをカメラに収めました。プリントにしてポートレートと並べてみて、「個の存在」という捉え方が「人」に限定されないと気づきました。それは、私たちが人以外の対象であっても意味を重ねて見ていることに気づくことでもありました。私は、意味から「個の存在」へと還元する撮影を目指すようになりました。物の撮影も、私にはポートレートなのです。』

撮り続けてみようと思う。