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『マルドゥック・ヴェロシティ』感想

闇へと加速していく物語。

本作は『マルドゥック・スクランブル』の続編/前日譚。

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(前作読んだのももう随分と昔になってしまった。)

イースター、ウフコック、ボイルド、そしてマルドゥック市の過去が明かされる。

異能チームバトル

前作同様にSF的外科手術によってもたらされた特殊能力を持った者たちの物語ではあるが、 あちらがバロットとウフコックのバディの物語だったのに対して、 今作ではボイルドと共に研究所を出た仲間たちによるチームの物語である。

異能バトルというと『ジョジョの奇妙な冒険』が真っ先に連想されるところではあるが、 やはりこのジャンルはチーム戦でこそ輝くものがある気がする。

それぞれのキャラクターが特徴を活かし、連携して強大な敵に立ち向かう。

ボイルドたちの活躍には否が応でもワクワクさせられた。たとえそこに悲しい結末が待ち受けていることを知っていたとしても。

クランチ文体

本作を作品として特徴づけているのは、なんといっても=や/などの記号を多用したクランチ文体だろう。

作品序盤では過剰な気がしたし、正直なところ読みにくさすら感じたのだが、 中盤以降は物語の加速も手伝って非常に馴染んで読めた。

思えば人の思考というのは必ずしも直列なわけではない。並列して様々な感覚が生じることもある。

スピード感あるバトルの描写において非常に効果的な表現方法だった。

先に読んだ『パンツァークラウン・フェイセズ』もこの作品に影響を受けているらしいが、 なるほど確かに真似てみたくなる魅力がある。

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続編/前日譚――世界観の拡張

本シリーズが構造的に面白いなと思ったのが、この作品が前日譚でありながら、 単なる前作の「なぜ」の補完に留まらず、作品世界のスケールを押し広げる役割も担っていること。

マルドゥック市において大きな影響力を発揮するオクトバー社、そして政府の影。このあたりの接続のさせ方が実に巧妙だった。

『~スクランブル』ではなんでも知っているように見えたイースターも、実のところ全容は全く見えていないのだ。


最近SFマガジンで連載されている『マルドゥック・アノニマス』を読んでいると「おや?」と思わせられるものがあり、こちらの続きも楽しみなところ。




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