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『 鉄血のオルフェンズ』おもしろいですな

放送ももはや後半ということで今更何を語るよというタイミングではあるが、 しかし書きたいという気持ちにさせられるだけの面白さがありますな。

キャラクターは魅力的で世界観やドラマ性も非常によく練られているが、 かといってガンダムシリーズの本懐たるモビルスーツ戦も全くおろそかにはなっていないのが凄い。

何というか見ていて全方向で「上手いなぁ」という気持ちにさせられるのだ。



「冷血な主人公に平和主義のヒロイン」という構図はガンダムに限らずよく見るパターンではあるが、 ここまで説得力あるキャラクター像はなかなか珍しいのではないだろうか。


「感情の乏しい少年兵」というと中二病フフン系になりがちなところだが、 三日月というキャラクターはそういった単純なところに陥っていない。

あくまで己の感情に鈍感なだけであり、 暴力的な手段も必要に迫られたから行使しているだけなのだ。

個人的には伊藤計劃の『The Indifference Engine』の表題作や 「セカイ、蛮族、ぼく。」を連想するところだが、 そういった文化に生まれついてしまった者の覆し難い性質なのだ。

クランク二尉の示した「救い」を拒絶した3話が残酷であると話題になったのが記憶に新しいが、 あれは決して残虐性によるものではなく、 「もう誰からも上から目線でこき使われるのも保護されるのもゴメンだ」という少年たちの意思表示なのだ。

この感覚にはマッドマックスと通じるものを感じる。

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後編に入り、無力ながらも強固な意思を持ったクーデリアと触れ合う中で、 それまで力を持ちながら何ら意思を持たなかった己に対して苛立ちを覚えるような描写が出てきた。

果たしてこれが、どういった方向に展開していくのか。


三日月のキャラクター造詣には割と最初の頃から感心していたのに対し、 クーデリアに関しては当初は正直なところあまりパッとしない印象を持っていた。

よくある電波系ヒロインではないのは良かったけれど、 ガンダムシリーズの姫キャラとしては凛々しさに欠けているように思えたのだ。

だが、後半に入ってからのここ数話でかなり印象が変わった。

彼女は現実の厳しさを十分に知り、その上で理想を捨てない強さを持っているのだ。

浮世離れした平和主義に逃げ込むのではなく、厳しい状況と戦い、護りたい者のために利となるものを掴みとる。

目的のためには感情を押さえて己を嵌めた相手も己の置かれた状況も利用する強かさ。

このヒロイン像にはどうしようもなく惹かれてしまう。


他にもオルガをはじめとした鉄華団の面々の「カッコつける」の浪花節にはベタだけどグッと来るし、 一方でそこに見え隠れする危うさにハラハラさせられる。

裏で糸引く大人たちのあくまで損得勘定で動く描写もアニメ的な悪役の枠を超えた上手さを感じさせられるところだ。

ガエリオも最初は単なる道化役かと思っていたが、ここ数話の動きを見るに、案外打ち壊される体制側の視点として裏の主人公の役割を担うのかもしれない。



さて、主人公チームたる鉄華団サイドからの視点で見ると、 ハードな作風にしてはここまでで多少の被害は出しながらもそこまで戦力が目減りすることもなく(むしろ向上している)、 状況も味方につけてイケイケな展開のように見える。

だが、視点を少し変えてみると、 鉄華団は一般的な通念でいうところの「善い人」なクランク二尉やアイン(死んでなかったね!)を殺し、 その一方で後ろ暗い者たちと手を組んで既存の秩序を乱そうとしているのだ。

(このへんの客観と主観とで印象が大きく変わるような作りになってるのが本作の特徴のように思う。)

物語の流れを考えると、これは何かどデカいしっぺ返しが来そうで楽しみなような怖いような。

「革命」は成就し英雄として祭り上げられたオルガに対し、 怨念を一新に背負ったガエリオが暗殺によって復讐を果たす、 みたいのが最終回あたりに来そうだなーなんて勝手に予想してたりする。



オルフェンズといえば、MSデザインも実にツボをついてて良いですな。

いかにも動きそうな内部構造チラ見えのデザインとか鹵獲したパーツで強化とか、 何もかもが実に「よく分かってる」って感じだ。

個人的にはギミック的にも改修機というバックグラウンド的にもリベイクが一番好き。



好きついでで言うと、後期のOP・EDは凄く好きだ。

前期の方は正直なところあまりピンと来なかったのだけど、後期は詩と物語とのリンクっぷりがどうにも琴線に触れる。




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