この記事はそーだいなる Advent Calendar 2025の8日目の記事です。
そーだいさんはわたしが働いている会社の取締役CTO兼COOです。
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株式会社リンケージで働いております、青ごへいもちです。
2025年4月頃からEM(エンジニアリングマネージャー)の役割を少しずつ担うようになったのですが、当初の自分は、漠然とした「不安」をたびたび感じていました。
- なんかつらいな…
- モヤモヤするな…
- 自分が無能に感じるな…
タスクの進捗、組織の課題、メンバーのマネジメント……。それらに対して、
- マネージャーたるもの全て完璧にこなすべし
- 全部把握できていないと怒られるのではないか
- さまざまな事象に対して「正解」を持っている必要がある
といったプレッシャーを、勝手に背負い込んでいたように思います。
現在、CTOのそーだいさんとは週に1回、1on1を実施しています。
その1on1はタスクの進捗報告などの事務的なものではありません(そういった実務の話は別の場を設けています)。この半年ほどは、上述のような「なんかうまくいかない」「気持ちが落ちている」といったざっくりとした悩みを壁打ちし、解決へのアドバイスをもらう時間になっています。
そんな対話の中で、ある日そーだいさんから言われた「不安に対する考え方」を聞いて、見え方が変わった感じがしています。
「不安」は悪いことではない
ある日の1on1で、いつも通り(?)「〇〇がうまくいっていない気がして不安なんですよね」と相談していたところ、そーだいさんに(たぶんだいたい)こんな感じのことを言ってもらいました。
「不安になることが悪いわけではなくて、シグナルだと思うといいよ」
「不安になった時は、改善の余地があると捉えてみたら」
システム監視で言えば、CPU使用率が跳ね上がってアラートが鳴っている状態と同じ。それは「システムが壊れた」ことではなく、「何か対応が必要だよ」というシグナルです。つまり、「不安」を感じるということは、「そこに知らないパターンがある」「準備不足がある」ということを、自分の中のセンサーが正常に検知しているだけなのです。
この話を聞いて、「なるほど、不安を感じること自体は、自分やチームにまだ伸び代(改善の余地)があるということなのかもしれない」と、ポジティブに捉え直すことができました。
「不安」を感じた時の3ステップ
とはいえ、実際に不安を感じたタイミングではドキっとしますし、胸がキュッとなる感覚は今でもあります。全てを完璧に処理できているわけではありません。
ただ、そんな時でもなるべくパニックにならずに済むよう、以下の3つのステップを意識するようになりました。
1. 感情と事実を分けて考える
まずは、「つらい・怖い」というような感情と、「進捗が遅れている・仕様が決まっていない」というような事実を切り分けて考えてみます。
少し慌ててしまったとしても、まずは深呼吸して「事象」を直視することを意識しています。
2. 分割する、言語化する
不安な時は、対象に対して「ふわっとした理解」しかしていないことが多いです。 お化けと同じで、「正体がよく分からないから怖い」という状態に似ています。そんな時は、以下のように思考します。
- 対象を分割して、小さく捉えられないか?
- 小さくしたものなら、言語化できないか?
小さくしてもまだ分からない時は、さらに細かく刻めるか考えます。 この分割がうまくいかない時もありますが、言語化できて「何が分からないのか」さえ特定できれば、それはもう「漠然とした不安」ではありません。何らかの対処が可能な、「はっきりとした課題」に変わります。
3. 問題・課題に対応する
ここまで来ると不安はずいぶん薄まっています。特に「自分で対処できるサイズ」まで落とし込まれていれば、あとはアクションするだけです。
もし自分だけでは対処できないと分かった場合でも、最初の状態よりはずっと前進しています。「ここまでは分かったけれど、ここから先は誰か詳しい人に頼ろう」というアクションなどが取れるからです。
それでもまだモヤモヤしている場合は、再度「2」の手順に戻って、さらに問題を小さくできないか考えます。
このサイクルを回すことで、「不安を感じた時にどう動けばいいか」の型が、自分の中でできてきた感覚があります。
まとめ
まだ全ての不安にうまく対応できているかと言われるとそうではありません。
しかし以前に比べると、漠然とした不安に飲み込まれて動けなくなることは減りました。
心がざわついた時には、「お、センサーが反応したな。何か準備できることがありそうだな」と立ち止まれることが増えてきています。
人によっては「不安」ではなく「違和感」や、逆に「なんかワクワクする」といった感情がシグナルになることもあるかもしれません。
大切なのは、そのシグナルを無視せず、向き合ってみること。ご自身の中にあるシグナルを味方につけて、少しずつ前に進んでいきましょう。