以下の内容はhttps://blog.pokutuna.com/entry/ai-rediscovered-tech-and-toolsより取得しました。


AI で再注目された技術やツールたち

これは はてなエンジニア Advent Calendar 2025 2 日目の記事です。

年の瀬なので振り返りたくなる季節ですね。
今年も AI の話題が非常に多く、コーディングエージェントの普及を始めいろんな変化がありました。新しいモデル、高まる精度、飛び交うビッグマネー、跳ね回る驚き達。そういう景気の良い話はさておき、既存の技術が新しい文脈で再注目されたり、思わぬ用途で広く使われるようになったりすることも起きています。

今日はそんな「以前から存在していたけど AI によって新しい価値を見出された技術やツールを語ろう」のコーナーです。

いくぞ!!

Server-Sent Events (SSE)

まず出世頭として思いつくのは Server-Sent Events でしょう。 Server-sent events - Web API | MDN

今やチャット AI のレスポンスはほとんど SSE で送られて来ています。

SSE は HTTP レスポンスとして、以下のような空行区切りの data: から始まるテキストデータを送る方法です。クライアントサイドではレスポンスの送信終了を待たずに受信したデータを逐次使うことで段階的な表示を行います。

data: Yo

data: 俺の名前は

data: ぽくつなだぜ

# 実際には JSON など構造化したデータを送る

SSE 自体はずっと前からあって、2004 年の WHATWG の提案に起源があるようですね1

自分が SSE を認識したのは、WebSocket & socket.io が流行った後ぐらいだったと思います。
WebSocket が出た流れで、ブラウザでリアルタイム通信を実現する関連技術として話題に登ったり、かつてあった Lingr というチャットサービスは HTTP ベースなんだけど Comet という方法で通信していて...みたいな。流行ったから WebSocket 使ってるだけで、その用途なら SSE のほうが簡単なのでは? みたいな実装も見かけたり。

ChatGPT を初めて触った頃、これどうやって作ってるんだろ? と Developer Tool で眺めて Content-Type: text/event-stream を見た時は、なるほど!! と思ったものです。

EventSource が GET しか使えないのもあり、当時はチャットルーム的なエンドポイントに GET で接続して更新を降らせるイメージでしたが、最近のチャット AI ではユーザ入力の POST に対して AI 生成レスポンスを SSE で返す形なのがちょっと新しい感じですね。昔からやってる人は居たとは思うけども。

Pandoc での Markdown

Pandoc は様々なドキュメントを変換できるツール。

AI を使って論文やスライド、電子書籍を読みたい。今やチャット AI 側の対応が充実して直接渡せるようになってきているわけですが、2023 年頃は自前でテキストデータに変換したりベクトルインデックス作ったりしていたわけです。今でもフォーマットによってはやる必要がある。

EPUBUnstructured を使って変換しようとしたところ依存に含まれている Pandoc と再会。

お前とこんなところで会うとは... 昔 MarkdownRedmine の Textile を変換してくれたよね。はてな記法2変換しちゃったりね、懐かしいじゃん。ああうん、また今度飯でも行こうよ、みたいな。

Pandoc は珍しい Haskell 製のツールとしても知られていますが、リリースは 2006 年なんですね。フォーマット変換が普遍的なタスクであることを考えてもなかなかすごい。

Google Trends - Pandoc の伸び

テキスト化というトピックでは、最近の OCR も勢いがありますね。
ちょっと前に DeepSeek-OCR が話題になりましたが olmOCRMistral OCR も今年出たモデル。LLM/VLM の発展によって色んなモデルが公開されました。日本語では YomiToku が出たり。ちょうどこの記事も話題になっていました。

tech.layerx.co.jp

Markdown 自体も AI で再注目されたフォーマットといえるかもしれません。少し前まではウェブエンジニア向けテキストフォーマットという雰囲気だったけど、今や AI と構造化テキストをやり取りする際の標準的な選択肢になっている感じがありますね。

Marp でスライドを作る

Markdown つながりで Marp を久々に使いました。

Marp は Markdown でスライドを作るツール。2016 年頃に話題になって流行りました3。今年勉強会の資料をコーディングエージェントを使いつつ Marp で作ったら内容より「懐かしっ」という反応を頂いて、まあ確かにそうだなと。 最近、Markdown から Google スライドを生成するツール k1LoW/deck も話題になりましたね。LLM の支援を受けられるテキストベースのツールが再注目されている流れがあります。

Markdown から何かを生成する方面では、Mermaid で描かれた図を見る頻度も増えた気がします。AI に描かせるだけでなく、テキストで関係性を表現するために Mermaid 記法を使って AI に入力する事例も見ますね。

アクセシビリティツリー

「情報をどうテキスト化して入力するか」という文脈では、Playwright MCP がブラウザ操作にアクセシビリティツリーを使って成功していたのが印象的でした。

この記事のアクセシビリティツリー(Playwright の ariaSnapshot)を見てみるとこんな感じ

- generic [active] [ref=e1]:
  - iframe [ref=e3]:
    - generic [ref=f24e3]:

# ...

    - generic [ref=e21]:
      - generic [ref=e22]:
        - generic [ref=e24]:
          - article [ref=e25]:
            - generic [ref=e26]:
              - generic [ref=e27]:
                - link "2025-12-02" [ref=e29] [cursor=pointer]:
                  - /url: https://blog.pokutuna.com/archive/2025/12/02
                  - time [ref=e30]: 2025-12-02
                - heading "AI で再注目された技術やツールたち" [level=1] [ref=e31]:
                  - link "AI で再注目された技術やツールたち" [ref=e32] [cursor=pointer]:
                    - /url: https://blog.pokutuna.com/entry/ai-rediscovered-tech-and-tools
              - generic [ref=e33]:
                - paragraph [ref=e34]:
                  - text: これは
                  - link "はてなエンジニア Advent Calendar 2025" [ref=e35] [cursor=pointer]:
                    - /url: https://qiita.com/advent-calendar/2025/hatena
                  - text: 2 日目の記事です。
                - paragraph [ref=e36]:
                  - text: 年の瀬なので振り返りたくなる季節ですね。
                  - text: 今年も AI の話題が非常に多く、コーディングエージェントの普及を始めいろんな変化がありました。新しいモデル、高まる精度、飛び交うビッグマネー、跳ね回る驚き達。そういう景気の良い話はさておき、既存の技術が新しい文脈で再注目されたり、思わぬ用途で広く使われるようになったりすることも起きています。
                - paragraph [ref=e37]: 今日はそんな「以前から存在していたけど AI によって新しい価値を見出された技術やツールを語ろう」のコーナーです。

生の HTML は巨大でノイズも多く AI に渡すのは厳しいです。そこで Playwright のテストにおいて、ページ構造の比較に使われていた ariaSnapshot が、ページ構造を伝える手段に転用されています。

従来 Playwright や React Testing Library は、テストを書く際に id や class 属性での参照ではなく、role や label での参照を推奨していて、ユーザがアプリケーションを使う時と近い形でテストを書くように促していて、それが結果的に AI にとっても扱いやすいシリアライズ形式になった、というのが面白いですね。

ブラウザ操作の先駆け browser-use によるインタラクティブ要素のハイライト & 可視化

音声入力

再注目? というと違う気もするけど、自分は今年からだいぶ音声入力を使うようになりました。

コーディングエージェント以前は、補完を活用して書きまくっていたわけだけど、今は AI に指示をする際に主語述語目的語の揃った文章を書くことが増えてきた。複数の入力欄を行ったり来たりしつつ、都度文章を整えるのは地味に手間で、音声入力できるとなかなか便利です。

2022 に OpenAI が Whisper を公開し、その高い精度に驚かされたのも昔の話。ここ1年ぐらいで Whisper を使って文字入力するデスクトップアプリがいくつか出ました。今年の3月ぐらいに SuperwhisperAqua Voice が話題になって流行ったかな? 自分は VoiceInk を使っています。OSS なのでちょっと改造して使っている、こういう選択肢があるのはいいですね。

その他

自分は使っていないけど Obsidian がドキュメントツールとして再注目されたり、RAG の文脈でナレッジグラフを作って retrieval しようという GraphRAG が話題になって久々に Neo4j の話を聞いたり。

コーディングエージェントを走らせるため sandbox 技術にも注目が集まりました。自分は最近まで知らなかったけど、2016 年ごろの Sierra 頃から非推奨の sandbox-exec を、Codex、Claude Code、Gemini CLI、Cursor 全員が開き直って使ってるというのもウケますね。

まとめ

以上、AI で再注目された技術やツールを紹介しました。
今年 1 年、これ久々に見たなあというのをメモっておいて今すべて放出しました。他に思いついたものがあれば、ぜひブックマークや Twitter で教えてください。


これは はてなエンジニア Advent Calendar 2025 2 日目の記事でした。
昨日は id:mizdra さんの 普段使いできる保護レイヤー「restricted shell」の紹介 - mizdra's blog でした。
明日は id:todays_mitsui さんの予定です。お楽しみに!!




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