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映画『BLAME!』感想 音響に拘った、映画館で見るべき作品! 

カエルくん(以下カエル)

「では今回は弐瓶勉原作の新作アニメ映画『BLAME』の感想記事と行きますか!」

 

ブログ主(以下主)

「やる気に満ち満ちているねぇ」

 

カエル「今週はいい映画……というか興味深い映画が多かったけれど、この作品もその1つで……音響監督の岩浪さんが全国の音響にこだわる映画館を回って、とんでもない音質の映画を目指していて!

主「最近は『極上音響』やら『爆音上映』やらの音響にこだわる映画館が増えているけれど、特にアニメの分野においては岩浪さんこだわりがすごいよねぇ。『劇場版ガールズアンドパンツァー』だったり『ソードアートオンライン』などはその音響の力も発揮していたからこそ高評価を得る作品になった。

 前にも語ったけれど、いい音質を持った劇場で公開される作品がアニメだったりハリウッド大作ばかりだというのが本当にもったいなくて……如何に邦画が音響、音楽に対するこだわりを持たずに製作されているか、ということの証明にもなっている

 

カエル「主題歌を演奏しているアーティストが豪華などの話は聞くけれど、音響にどれだけこだわりました、という話はほとんど聞かないもんねぇ」

主「確かにお客さんを呼ぶのは主演しているキャストがアイドル並みの人気があるとか、主題歌が人気アーティストでファンがその新曲を聴くために劇場へ、ということもあるかもしれない。

 だけど『映画館で見る意味』を考えた場合でっかいスクリーンと圧倒的な音響という利点は映画館でしか味わえないものであって、それは家庭でDVDなどで見るのとはわけが違う。

 アニメ映画が好調な理由の一端がこの『こだわり抜いた音響』にあるのは間違い無くて……そこを実写邦画も見習ってほしいね」

 

カエル「というわけで、今回は岩浪さんが調整して認定証を発行した映画館の極上の音響で鑑賞してきました!

 もちろん映画館で見た方が楽しめるし、ちょっと遠出する価値はあると思います!

 気になる方は是非劇場で! 絶対もったいないから!」

主「というわけで感想記事のスタート」

 

 

 

 

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1 他の邦画CGアニメーションと比べて

 

カエル「ここ数年、日本のCGアニメーションの進化が止まらないけれど、本作もその中で存在感を発揮する作品になったのかな?」

主「昨年でいうと『FF』の映画であったり、あとは『GANTZ』の人気エピソードのぬらりひょん編を扱ったCG映画が誕生している。

 特にFFの映像のクオリティはとんでもなく高くて、そのキャラクターはまるで実写のようだという評判にもなった。

 CGアニメーションは海外だと人間などをデフォルメ化したり、あるいはキャラクターを動物や車などの機械を擬人化することによって成り立っている作品が多いけれど、日本のアニメのような比較的実際の人間に近い形で表現したCGアニメとしては屈指の映像作品となっている」

 

カエル「『GANTZ』も素晴らしかったよねぇ。

 じゃあ、その2作などに比べると今作はどうなの?」

主「う〜ん……正直、映像のレベルは1つ落ちるかもね。カクカクしたポリゴン調の動きというのも隠しきれてなかったし、特に日常パートでは滑らかな動き、ということはなかった。

 それでもバトルシーンなどはさすがの迫力があったし、冒頭で言ったように音の力がすごいから……体が音圧で震えるんだよ! ここまでの爆音だったから、迫力がないということはない。

 ただ、この映画において最も特筆べきことは『完結している』ということじゃないかな?」

 

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主人公の霧亥

(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

 

完結した物語

 

カエル「完結している?」

主「上記の2作品などは特に顕著だけど、ゲームの販促として製作され、エピソード0の要素があったFFと、さらに人気原作作品のエピソードを映画化したGANTZはその作品単体で見て全てを理解した、とは言いがたいところがある。

 特にFFは重要な伏線は放置の上、物語としては全く解決していない。それはそれで正解なんだよ、その物語はゲームに受け継がれるから。ただ、映画として評価しろ、と言われると辛くなるよね。

 GANTZは工夫もされていたし、初見でも楽しめるようにはなっていたけれど、やはり疑問点は多い作りになっていた。

 本作はそう言った作品と違い、この映画だけで完璧に完結している。これは結構大きな違いで、確かに弐瓶勉のネームバリューや『シドニアの騎士』がヒットしたことを受けて製作されているけれど、作品として1つの映画として完結させようという意思が感じられる

 

カエル「つまり番外編やファン向け映画からの脱却を図ろう、という意思があるという話かな?」

主「そうとも言える。もちろん『楽園追放』などのCG主体の劇場アニメ作品はあったけれど、どうしてもCGアニメって普通の手書きアニメなどとは違う作品として見られてしまうところがあると思う。

 自分は特にそうなんだけど、CGというだけで苦手意識を持ってしまったりね。

 多分、ファン向けにしないとまだまだ劇場に足を運ぼうという層がたくさんいる分野とは言えないのかも。

 もちろん、本作を弐瓶勉ファンやシドニアファン向け作品ということもできるけれど……自分は2時間弱で全てを詰め込んだ邦画で頭身が高い人間が主人公のCG映画って久々だった気がしたから、他の作品よりも好意的に見れるかな。映画は映画だけで完結してほしいって思いもあるし」

 

 

2 CG向きの作品

 

カエル「この作品ってCGに向いている作品なの?」

主「すっごく向いていると思うよ。主人公たちの人間は無骨な鎧に身を包んでいるわけだけど、それがCGになると独特の光沢感などがあってより金属質に見える。CG表現は金属質なものを表現することに長けているから、本作のような鎧をまとった人間はやりやすいと思う。

 それから主人公の霧亥は人間だけど高度にサイボーグ化された人間であるし、一応ヒロインに当たるであろうシボもその体はロボットのように金属でできている。だからCGで表現すると違和感が出てきしまいがちな人間や生物らしい柔らかさを必要とされる部分が比較的少ないわけだ。

 しかもネットの話でもあり、世界観もSFだからそれもCG表現の光沢感が合っているし、作品世界観とCGは見事に一致していた」

 

カエル「敵もセーフガードと呼ばれるロボットのような存在だしねぇ。

 動いているセーフガードは気持ち悪かったし、敵にすると厄介というのがよく伝わってきたよ……ちょっとしたホラー映画みたいな動きだったし」

主「動きや戦闘描写も機械的なものだから問題なくあっているよね。

 そして肝心の人間の表情なども若干の硬さや光沢感はあったけれど、でもそれが違和感となる程ではないかな? という印象。ちゃんと日本アニメの持つ『萌え』を獲得していて、女の子は可愛らしく、男はカッコよく、おじさんは渋く、というのが出来ていた」

カエル「づるが最初にメットを外した時なんて頬を赤らめていてかわいらしかったもんね」

主「キャラクター表現も『楽園追放』ほどではないにしろ、それなりに柔らかなものだったんじゃないかな?」

 

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頬を赤らめるづる。なかなか可愛らしい女の子です

(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

 

一方で気になった箇所

 

カエル「で、ここからは少し苦言になるけれど……」

主「全くの初心者だとこのお話って理解が難しいよね。SF作品の多くに言えるかもしれないけれど、現代に生きる自分たちとリンクしたところが少ないから、多くのことを説明しないといけないわけだ。

 例えば普通の映画でも登場人物と彼らの目的、最終目標と敵の存在などを説明する必要があるけれど、このタイプのSFの場合はまず舞台設定や世界観の説明から始めなければいけない。

 その上でリアリティを出すために様々な専門用語が飛び交うけれど、それも観客は覚えなければいけないし、結構ゴチャゴチャしたストーリーになりがちだよ

 

カエル「スタートで6人の子供達がいるけれど、その顔も見えない上に何人も名前を呼ばれていて、いったい誰が主人公で誰に注目をすればいいのか全くわからなかったもんね……」

主「結構整理する必要性があるんだよね。さらりと『セーフガードが!』とか『あいつらは人間に興味なんてない』とか言われるけれど、観客からするとなんで? ってことになりかねない。

 もちろん、映画を見ていると納得する箇所は多いけれど……それがとっかかりにくさに繋がってしまっていると思うな」

 

 

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『映画』にするということ

 

カエル「ここからはちょっと難しい話になってくるけれど……」

主「映画とは何か? という問題になるし、その答えは沢山あるけれど、本作が映画かと問われると……う〜ん、ちょっと難しい気持ちもある」

カエル「途中途中でテレビシリーズを意識したような編集点などもあって、本当はテレビアニメかOVAにしようとしていたのかな?」

 

主「多分、そうなんじゃないかな?

 もしかしたら知らないだけで、今作は劇場映画とは言い難い形態のものなのかも。

 本作もそうだし、多くのリアルな人間を意識したCGアニメがそうだけど、まだ映画といえるのか? と言われると少し厳しいという印象がある。

 技術力もすごいし、画面で魅せることができる、今作はさらに音響も凝っている。

 だけど、やっぱりまだ技術の進歩をアピールする場にとどまってしまっている印象だな

カエル「原作を読んでいないから原作ファンなどがなんというかはわからないけれど……」

 

主「原作と映像化の関係って色々言われるけれど、原作通りすれば映画になるのか? と言われるとそんなことはない。原作はその媒体、漫画や小説に向いている形で作られているわけであって、それを映画などの映像化する際は必ず再構成が求められる。

 じゃあ映画らしさって何か? と問われたら、自分は観客の価値観や想像力に委ねる『間』をしっかりとって演出された映像作品だと思う。

 で、やっぱりまだCGアニメ映画は演出を競うレベルまでは行ってないんじゃないかな? という印象。脚本や技術的な制約が多いからかもしれないけれど、その技術の進歩をアピールして如何に迫力のある絵や魅力的なキャラクターを映像として魅せるのか、というレベルなのかな?」

カエル「外野は好き勝手言えるけれどね……」

 

主「アニメーターはそれで正解といえば正解なんだけれど、それだと『絵は豪華だけど中身のスカスカな作品』になりかねない。財布はブランド物、中には1000円だけって1番つまらないと思うけれどね。

 本作はそこまで中身がスカスカとは言わないよ。

 おそらく原作の持つ魅力やテーマなどもあると思うし、楽しめる1作だけど……だからこそ、映像化した時の物足りなさが気になったかな

 

 

最後に

 

カエル「でも全体的には楽しい1作だったね! アクションも派手で、キャラクターも魅力的で、お話もちょっとウルっとくる内容で!」

主「ここ最近のリアルな人間をキャラクターにしたCGアニメの中では抜群にいい。自分はとても好きだよ。

 いろいろ言ったけれど、この先にも期待ができる作品だし、技術の進歩は確かに感じる。

 何度も言うけれど特に音響が素晴らしいから!

 この映画は劇場で見ないと何の意味もない!

 

カエル「是非とも音響に拘っている映画館で楽しんでほしい1作だね!」

主「DVDなどでは楽しめない魅力があるので是非劇場へ!」

カエル「今週末には『バイオハザード』の新作もあるしね!」

主「……バイオかぁ。いや、行くよ? 行くけれど……ホラー映画、苦手なんだよね。リアルであればあるほど怖くなるからなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 




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