ジェネラティブエージェンツの大嶋です。
「AIエージェントキャッチアップ #34 - AGENTCY」という勉強会を開催しました。
generative-agents.connpass.com
アーカイブ動画はこちらです。
AGENTCY
今回は、Internet of Agentsのための組織「AGENTCY」が公開しているプロトコル等について、ドキュメントを読んでみました。
AGENTCYのGitHubリポジトリはこちらです。
AGENTCYのドキュメントはこちらです。
今回のポイント
AGENTCYとは
AGENTCYは、Internet of Agents(IoA)のための組織として、AIエージェントのためのプロトコルなどを公開しています。
AGENTCYのGitHubリポジトリでは、以下のようにいくつものプロトコルやフレームワークが公開されています。
- OASF(Open Agentic Schema Framework)
- ACP(Agent Connect Protocol)
- AGP(Agent Gateway Protocol)
- DIR(Agent Directory Protocol)
AGENTCYの全体像
AGENTCYの全体像は、ドキュメントの以下のページに記載されています。
https://docs.agntcy.org/pages/introduction.html
コアコンポーネントは以下の図のように整理されています。

画像引用元:https://docs.agntcy.org/pages/introduction.html
図の左側には、Agent IdentityやOASF(Open Agent Schema Framework)、Agent Directoryとして、エージェントの情報を共有する仕組みが記載されています。
図の中央には、Syntactic SDKやMessaging SDKとして、Agent Connect Protocol・Agent Gateway Protocolといったエージェントのやりとりのプロトコルがあります。 また、Semantic SDKとして、エージェント間の通信でよく必要になるエージェントが書かれています。
図の右側には、Agent Workflow Serverという、エージェントの実行サーバーが記載されています。
これらの中から特に気になったものについてピックアップしていきます。
Agent Directory
Agent Directoryは、AIエージェントのディスカバリのためのディレクトリサービスです。
OASF(Open Agentic Schema Framework)の形式を使ってエージェントの情報を公開したりするようです。
A2AにおけるAgent Cardと似た役割のようです。
Agent Connect Protocol(ACP)
Agent Connect Protocol(ACP)は、エージェント間の接続のためのプロトコルです。 以下のURLで仕様が公開されています。
threadのrunにmultitask_strategyという要素があることなど、LangGraph ServerのAPIと非常に類似した仕様となっています。
Agent Connect Protocolよりも低レイヤーのプロトコルとして、Agent Gateway Protocol(AGP)も提案されています。
Semantic SDK
Semantic SDKは、エージェント間の通信でよく必要になるエージェントとして、以下の2つを提供しています。
- IO Mapper Agent
- Semantic Router Agent(Coming soon)
IO Mapper Agent
IO Mappter Agentは、エージェントの入出力のマッピングのためのエージェントのようです。
エージェントの連携で、入出力のJSONのスキーマが異なってもLLMで自動的にマッピングできるのでは?というアイデアを実装したもののようです。
Semantic Router Agent
Semantic Router Agentは、自然言語をもとに処理のルーティングを行うエージェントです。
LLMエージェントの実装でよくある処理なので、その部分をSDKとして提供するということですね。
Agent Workflow Server
Agent Workflow Serverは、さまざまなフレームワークで開発されたエージェントワークフローを展開し、Agent Connect Protocolを介して利用できるようにするためのサーバーです。
現状ではLangGraphとLlamaIndexに対応していますが、アダプターを実装すれば任意のエージェントで使えるようです。
任意のエージェントをデプロイするサーバーの実装例として参考になるかもしれません。
感想
正直なところ、Agent Directory周辺については、そのような仕組みが適切なのか判断が難しいと感じました。
しかし、Agent Connect ProtocolがLangGraph ServerのAPIをベースにしている点や、Semantic SDK(IO Mapper Agent・Semantic Router Agent)というエージェントのプラットフォームで求められやすい機能を提供している点は、実用的な場面を想定しているように感じました。
また、エージェントをデプロイするサーバー実装のAgent Workflow Serverなど、エージェントのプラットフォームを考えるうえで参考になる点も多く、全体としてなかなか面白かったです。
次回のご案内
以上、今回は「AGENTCY」をキャッチアップしました。
次回は「AIエージェントキャッチアップ #35 - LangChain Sandbox」ということで、セキュアなPythonコード実行環境「LangChain Sandbox」がテーマです!
generative-agents.connpass.com
ご興味・お時間ある方はぜひご参加ください!
また、その次の回以降のテーマも募集しているので、気になるエージェントのOSSなどあれば教えてください!