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チーム専用の Claude Code Plugin マーケットプレイスを作った話

この記事はkintoneの生成AIチームで連載中の kintone AI リレーブログ 2026 の 5 本目の記事です。リレーブログでは、生成 AI チームのメンバーが AI トピックに限らずさまざまなことについて発信していきます。


こんにちは!

kintone の生成 AI チームでバックエンド開発・運用を担当している齋藤です。

日頃 AI 機能やその基盤の開発・運用などの業務に取り組んでいる私たちですが、 今回は私たちが AI をどのように活用しているのかという話の一つとして、 チーム専用の Claude Code の Plugin マーケットプレイス を作った話を紹介します。

Claude Code の導入と「配布」の課題

Cybozu では、昨年(2025年)夏ごろからコーディングエージェントツールとして Claude Code を導入しておりました。今年からは Claude の Team Plan が全社展開されるようにもなり、AI ツールの活用はますます加速しています。

Claude Code を使い始めると、各メンバーがそれぞれに便利なプロンプトを書いたり、MCP Server を設定して AWS や GitHub と連携させたりするようになったのですが、それを配布する仕組みも当時はなかったため、個々人が各々の方法で管理・設定している状態でした。

MCP Server の設定は接続先の URL やコマンド、環境変数などを正しく書く必要があり、意外と面倒です。「この設定で動いたよ」というのを共有し、各自が手で settings.json に貼り付ける、といったような運用をしていました。

転機:Plugin と Skills の登場

2025年10月、Claude Code に Plugin 機構が追加されました。同時期に Anthropic から Agent Skills も発表され、12月にはオープンスタンダードとして公開されています。

これにより、MCP Server の設定だけでなく、各自が持っていた「秘伝のプロンプト」を Skill としてパッケージ化 し、チームに配布できるようになりました。

Plugin を通じて Claude Code に追加できる機能は主に3つです。

  • Skills : AI が自動的に発動するプロンプトテンプレート
  • MCP Server : 外部サービスとの連携
  • Hooks : イベント駆動型の自動処理

Git リポジトリだけで簡単に作れる

早速、年末年始の時間を使ってチーム専用の Plugin マーケットプレイスを構築してみました。

Plugin Marketplace の仕組みは至ってシンプルです。Git リポジトリそのものがマーケットプレイスとして機能 します。リポジトリ内のディレクトリ構造や設定ファイルが標準化されているだけで、それ以上の特別なインフラは何も必要ありません。

my-team-plugins/
├── .claude-plugin/
│   └── marketplace.json       # Plugin のカタログ
└── plugins/
    └── my-first-plugin/
        ├── .claude-plugin/
        │   └── plugin.json    # { "name": "...", "version": "1.0.0" }
        └── skills/
            └── my-skill/
                └── SKILL.md   # Markdown でプロンプトを書くだけ

構築自体はとても簡単ですし、なんなら マーケットプレイスの構築自体も Claude Code にやらせてしまった ほどです。ディレクトリ構成の作成、marketplace.json の記述、最初の Plugin の雛形作成まで、Claude Code と対話しながらあっという間に完成しました。

チームメンバーがマーケットプレイスを使い始めるのも簡単で、

# マーケットプレイスを追加(初回のみ)
/plugin marketplace add <リポジトリ>

# プラグインをインストール
/plugin install <plugin-name>@<marketplace-name>

たったこれだけです。

なお、マーケットプレイスの追加はローカルディレクトリを指定するやり方もあります。 この手法であればプライベートリポジトリでマーケットプレイスを公開する場合なども、任意のクレデンシャルで git clone したディレクトリを指定できます。

/plugin marketplace add /path/to/local/my-team-plugins

社内向けの Skill には機密情報を含むケースも多いので、プライベートリポジトリでマーケットプレイスを作り、ローカルパスを指定するやり方はおすすめです。

2ヶ月で 1個から十数個に

マーケットプレイスを作った直後は、私が用意した Plugin が1つあるだけでした。

しかしここからがチームの力です。各メンバーが「これ、あったほうが良さそう」と思ったものを能動的に作り、次々と Pull Request を出してくれました。 結果として、年始に1つだけだった Plugin が、たった2ヶ月ほどで十数個にまで増えました。

現在のマーケットプレイスにある Plugin を、大きく分類すると以下のようなカテゴリになります。

ツール連携系(MCP Server)

AWS、Kubernetes クラスタ(EKS)、GitHub などの外部サービスを Claude Code から直接操作できるようにする Plugin です。

以前は設定情報を共有して各自がコピペしていた MCP Server の設定が、Plugin として配布するだけ で全員が同じ環境を使えるようになりました。

プロジェクト管理系

開発バックログの Issue 作成を支援する Skill は、特にわかりやすい効果がありました。

GitHub MCP Server と組み合わせて、バックログをどういった要件で作るのか、その要件を開発者とどのようにヒアリング(壁打ち)するのか など、 そうした指示を Skill 化しています。これにより、Issue の起票自体にかかる労力を削減できました。

実際に数字を見てみると、2025年の Issue 作成数は月平均 約50件 でしたが、マーケットプレイスを導入した2026年に入ってからは、月換算で 約80件ペース にまで増えています。もちろんプロジェクトフェーズの変化もあるので単純比較はできませんが、Issue のフォーマットがユーザーストーリー形式で均一化され、Claude Code と壁打ちしながら要件を整理できるようになったことで、Issue を作る心理的ハードルが下がった のは間違いないと感じています。

運用タスクの自動化系

コードレビューを支援する Skill や、日々当番制で行っているメールチェックを自動集約する Skill など、定型的だけど地味に時間がかかる作業 を Claude Code に任せるための Skill も揃ってきています。

以前は Renovate PR のレビューを GitHub Actions で自動化した話 を紹介しましたが、ローカルの Claude Code でも同様のレビューができるよう Skill 化しています。

ナレッジアクセス系

チームの Confluence ドキュメントを Claude Code から直接参照できるようにする Plugin です。「この設計判断の背景って何だっけ?」と聞くと、過去の検討資料を探して回答してくれます。

チーム規約の強制系

「私たちのチームでは npm ではなく pnpm を使う」のようなルールを AI レベルで強制する Plugin です。CLAUDE.md はリポジトリごとに書く必要がありますが、Plugin ならインストールするだけで全リポジトリに横断的に適用できます。

作ってよかったこと

暗黙知がコードになった

チームには「この作業はこうやるんだよ」という口伝的な知識がたくさんあります。Plugin マーケットプレイスを作ったことで、こうした知識が SKILL.md という 1つのファイルに形式化 されました。

---
name: my-skill
description: ○○のときに使います。△△の手順で□□を実行します。
---

SKILL.md の frontmatter には自然言語で description を書きます。これがそのままドキュメントとしても機能するため、「Skill を読めばやり方がわかる」という状態になっています。

Plugin 追加のハードルが低い

新しい Plugin を追加するために必要なのは、ディレクトリを作って Markdown を1ファイル書くだけ。コードを書く必要はありません。

さらに、Anthropic の公式スキルとして Skill を作るための Skill skill-creator が公開されており、「どんな Skill を作ればいいか」「SKILL.md をどう書けばいいか」を Claude Code 自身に相談しながら作れます。スキルを作るハードル自体も、スキルによって下げられます。

このハードルの低さが、チームメンバーが能動的に Plugin を作ってくれる原動力になっています。事前に相談があるわけでもなく、気づいたら新しい Plugin の Pull Request が上がっている 、そんな勢いでマーケットプレイスが育っていきました。

まずは1つのスキルから

Plugin マーケットプレイスに必要なのは Git リポジトリ1つだけです。構築自体は本当に簡単で、Claude Code に「マーケットプレイスを作って」とお願いしてしまうのもアリです。

まずはチームで一番よく使うプロンプトを1つ Skill にしてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

詳しくは Claude Code の公式ドキュメントをご覧ください。

おわりに

Claude Code の Plugin マーケットプレイスは、 MCP Server などのツールや個人のプロンプトテクニックをチームの共有資産にまとめる仕組み です。

また、Git ベースなのでレビュー・バージョン管理ができ、Markdown を書くだけなので誰でも Plugin を作れるという導入のしやすさ、育てやすさがあると思います。

1つの Plugin から始まったマーケットプレイスが、2ヶ月で十数個にまで成長し、Vibe Coding だけでなくチームのあらゆるオペレーションが Claude Code を中心に回るようになりました。チームの知見を Plugin として蓄積し、全員がその恩恵を受けられる仕組みを持つことで、チーム全体の AI 活用レベルを底上げ できたと感じています。

We are hiring!!

今回紹介したように、私たちのチームでは AI を「使う」だけでなく、AI でチームの開発体験そのものを進化させること に本気で取り組んでいます。

Claude Code を中心にオペレーションを組み立て、Plugin マーケットプレイスでチームの知見を共有資産にし、最新の AI・クラウド技術をフルに活用しながら、kintone の AI 機能を一緒に作っていける仲間を探しています。

「面白そう!」と思ってくださった方、ぜひ話を聞きに来てください!

cybozu.co.jp




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