読んだ。
久しぶりに小説読んだ。島本さんの作品はほぼ全部持っている、読んでいる。高校生の時にナラタージュを読んで以来...
で、結構前だが読んでない新作がこれと、「天使は見えないから、描かない」が出ていたので買って。本作は先週の宮古島の飛行機で読んで超面白くて一気に読んでしまった。
停止する春
ダメージが蓄積してもそれに気づかないまま日常を送り続けても、それは蓄積し続けているだけで、それが一気に崩壊したように思えた。同僚であり不倫相手との話、その人と仕事を続けなければならないこと、家族のこと。そういう精神状態での食欲とか欲しがるものの描写がリアルだった。その中で駆けつけてくれたさおりちゃんが救いだ。
「黙祷がはじまらなかった」ことは、世の中が変化していくこと、悲しみや辛さが風化していくのか、それとも残っていくのか、そういう人間の捉え方を表現しているのだと思った。
最悪よりは平凡
おかしな家族と同僚、魔美という自分の名前に貼られるレッテル。そういうものに振り回されながらも半ば諦めつつ自分を持っている主人公が好印象だった。その自分を保つのが自分1人で自分を見つめ合う、決まったラーメン屋での時間だし、そこを共感できた上司の存在は偶然だとしても、邪魔されたくない気持ちもありつつ、良かったんだと思った。
バーテンダーの石田くんとの関係の薄さがあっけらかんすぎて、でもその経験が家族に対してもこれからの未来についても吹っ切れるきっかけになっていて、衝撃みたいなものは時に人生を前に進めるためにはあっても良いものかもな、と思った。死なない程度に。
God Breath You
生活が見えて好きな作品だった。大学の准教授。交際する若い時生くんとの年齢差の話が心が痛かった。学生との進路相談の話でSNSに書かれていたのは妙にリアルで面白かった。
家出の庭
一番好きかも!家の外でキャンプをする義母。発達障害だろうがなんだろうが、そんなものに名前がつくようになって、「変」だとみられるようになったって、人間の心の温かさみたいなものを差別される筋合いはない。家で場所がみんなあるといい。義母の温かさが良かった。
一撃のお姫さま
自分が音楽好きなのもあって、音楽制作の話も面白いし、ホストクラブの世界も(自分が行ったことない分)面白かった。そして創作というものが日常や思考に影響されることにも自分が以前創作していたことを思い出して共感した。創作をしたくなった。
ヨルシカを想像しながら(主人公は女性ではあったが)読んでいた。
島本理生さんの一撃のお姫さま読了。久しぶりの小説読んだーーーめちゃくちゃ面白かった。1つ1つ感想書きたいが特にタイトルになっている話。ホストの世界と音楽/創作の裏側と、創作のインスピレーションのために様々な体験をする主人公は、二重にこの書籍作品そのものもそうだと思い二重に感服した。
— Takeshi Kondo(@chaspy) (@chaspy_) 2026年2月21日
作品の世界観を表現する作品作り、なんて素晴らしく美しい職業なんだろう。憧れる。
島本さんの作品に共通する夜、お酒、美味しいご飯。人間の感情。生活。どれも雰囲気が好き。