前回の記事では、情報をObsidianに集約する仕組みを作った話を書いた。今回はその続きで、集まった情報をClaude Codeでどう整理・活用しているかを書く。
情報は集まるが、活かしきれていなかった
日々のWebClipやThinoでの記録はできるようになったけど、それを見返して整理して気づきを言語化するプロセスがどうしても後回しになっていた。過去にObsidianを使い始めたときも同じ壁で詰まっていて、このまとめ作業をどうにかしたかった。
Claude CodeのSkillsで解決した
この問題をClaude CodeのSkills(旧称:Slash Commands)で解決した。Vaultにはいくつかのスキルを用意していて、大きく「貯める」「整理する」「書く」の3つの役割に分かれている。
貯める:情報をVaultに取り込む
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/process-webclips |
WebClipを読み取り、DailyNoteに要約を追記 |
/korean-study |
韓国語学習プランを提示・記録 |
/workout |
今日のワークアウトプランを提示・記録 |
/work-log |
セッションの作業内容をDailyNoteに記録 |
DailyNoteを基点にしつつ、WebClipや個人的なもの(言語学習や運動など)も記録するようにしている。WebClipは一度読んでそのままになったり、内容を忘れてしまったりがあったので、要約がDailyNoteに自動で追記されるようにした。
整理する:記録から意味を見出す
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/daily-review |
今日の記録を整理してDailyNoteにふりかえりを書く |
/weekly-review |
週のWebClip・日次ログを横断分析し、つながりを可視化 |
/monthly-review |
月次の傾向分析。先月との比較、Zettelkasten健全性チェック |
/zettel-health-check |
孤立したZettelkastenノートの発見と改善提案 |
/link-zettel |
Zettelkastenのリンクを確認・追加 |
日次・週次・月次の区切りでふりかえり用のSkillを用意していて、それぞれの期間でやったこと、課題・反省、次へのヒントを返してくれる。自分だと主観や感情が入りがちなところを、記録ベースで客観的にまとめてくれるのが助かっている。
週次ふりかえりが特に気に入っていて、「今週読んだ記事から今はこういう分野への関心が強そう」みたいな気づきを出してくれる。バラバラに読んでいた記事が一つの問いに収束していたりするのが可視化されると、何をZettelkastenにすべきかも見えやすくなった。
Zettelkastenの整理も週次・月次のふりかえりに組み込んでいる。週次では、その週のDailyNoteからトピックを抽出してノート化の候補を提案してくれるので、内容を確認して取り込むかどうかを判断する、という流れ。月次では孤立したノートが増えすぎていないかをチェックして、共通テーマのあるものにはindexを作ったり、相互リンクを張ったりする提案が出てくる。
書く:アウトプットにつなげる
週次・月次ふりかえりの中でブログネタの提案もしてくれる。自分の思考・読んだもの・日々の気づきを横断して「こういう角度で書けそう」という候補を出してくれるので、ネタ切れになりにくい。提案された候補をブログネタ用のメモに蓄積して、書けそうなものから執筆に入る。このブログ記事もそのサイクルから生まれた。
Claudeに任せつつ、判断は自分で
以前は記録が残るだけで止まっていたのが、Claudeが間に入ることでアウトプットまでつながるようになった。整理の手間をClaudeに委ねることで、自分は「書く」という一番楽しい部分に集中できる。
ただ、全部をClaudeに丸投げしているわけではない。Zettelkastenの整理はClaudeが担う一方で、自分は毎日1つずつ、過去のノートを読み返している。「この内容はまだ自分にとって意味があるか」「書いた当時と今で考えが変わっていないか」を確かめる作業で、違和感があればノートを更新したり削除したりする。
AIに整理を任せると効率は上がるけど、ノートが"自分のもの"でなくなるリスクもある。この定点チェックはその歯止めになっている。
おわりに
共通しているのは「Obsidianに積み上げた文脈をClaudeが参照できる」という構造で、記録が蓄積されるほど提案や分析の精度が上がっていく。
やることはシンプルで、スキルを定義して記録のフォーマットをある程度揃えておくだけ。その土台があれば、ClaudeとObsidianの組み合わせは思っていた以上のことをやってくれる。気づいたら生活のいろんな場面に染み出していた。