以下の内容はhttps://blog.amagi.dev/entry/french-rtaより取得しました。


フランス語学習RTA Any% 646日

TCF Canadaというフランス語のテストで、目標のNCLC 7 (DELF B2 or 仏検準1級相当) を達成した。

Duolingoによると、記録は勉強開始から646日ということになる。

勉強前の会話

当初は半ば冗談で始めたフランス語だが、徐々にのめり込んで本気で勉強するようになった。結果的に、摂取できるコンテンツも増えたし、今後のキャリアの選択肢も広がったので、良い経験だったと思う。

この記事では、僕の学習法や反省点、フランス語のおすすめコンテンツなどを紹介する。後続のRTA走者の参考になれば幸いである。

目次

タイムライン

  • 2024-05-02: Duolingoでフランス語コースを開始
  • 2025-04-16: 本気でテスト勉強することを決意
  • 2025-04-21: Preplyでオンラインレッスン開始
  • 2025-06-19: TEF Canada初受験
  • 2026-02-07: TCF Canadaを受験 目標達成

目標達成までのスコアの遷移は以下の通り1:

テスト成績の変遷

基本戦略

今回、文法は全面的に Duolingo を使って学習した。

Duolingo の母語を英語に設定してフランス語のコースを受講したが、結果的にこれが正解だった。フランス語と英語は構文が似ており、互いに輸入/逆輸入した単語も沢山あるので、常に英語と比較して覚えることでかなりショートカットできたと思う。

発音に関しても、下手にカタカナで発音を覚えてしまうよりは、初手で Duolingo 等のアプリを使うかオンラインレッスンで覚えた方が良いと思う。「フランス語は “R” の発音が難しい」というのは広く知られているが、僕個人としては “en” / “an” の発音の方が難しかったので、アプリで何度も復習できて助かった。カナダのフランス語では “an” 等の発音がパリの発音と全然違うので……。

Duolingo でA2~B1程度のレベルに達した後、 Preply でオンラインレッスンを開始した。1レッスン50分で週3回のプラン。講師は同年代の男性で、かつ日本在住の経験がある人を選択した。これは今考えると必要ではなかったが、雑談で話題が探しやすいというメリットがあった。

オンラインレッスンは Preply の他に italki も試したけど、どちらでも良いと思う。 italki の方が講師が設定した「TCF対策コース」などのプログラムを受講できるけど、講師は「italkiはスケジュール管理が難しい」と言っていたので、どちらも一長一短である。 ちなみに、フランス語で上手く喋れない時のコミュニケーションはどのサービスにおいても基本的に英語なので、そこは覚悟しておくこと。

こうして、 Duolingo + Preply を基本ルーティンとし、足りない知識を他の教材やトレーニングで補うという方法で学習を進めていった。

Duolingo 活用の心得

言語学習について調べると、「Duolingoは非効率」だとか、「むしろ有害」とする意見がしばしば見られるが、僕としては「うるせえ!!良いからやれ!!!」と言わざるを得ない。

もちろん Duolingo は完全ではない。 スピーキングの認識精度はかなり低いので、オンラインレッスンなど他の手段での勉強が必須である。また、学習ペースが遅すぎるだとか、キャラクターが不愉快だとか、人によって向き不向きはあるだろうが、そうした場合は自分に有益だと思うレッスンだけやれば良い。

例えば、僕は同じ問題を繰り返し解くのがイヤなので、新しい単語や表現を覚えたらすぐに次のセクションにスキップするようにしていた。また、リーディング問題の小芝居がダルいと思ったら、これも躊躇わずにスキップしていた。

    1. Duolingo は簡単すぎる問題が繰り返し出題される
      1. ガンガンスキップして次のレベルに行け!
    1. Duolingo は目標レベルが低い
      1. 全クリしてからハイレベルな教材をやれ!
    1. Duolingo で10万EXPやったけど英語が身につかなかった
      1. 100万EXPやってから悩め!

Duolingo に限らず、教材の良いところだけつまみ食いすればそれで良い。

科目ごとの学習

基本ルーティンで鍛えられない部分は、科目ごとに対策を講じてカバーした。

  • リーディング: Webメディア
  • リスニング: YouTube, Podcast
  • スピーキング: ChatGPT Pro
  • ライティング: SNS, ブログ

リーディング

リーディングの練習は、とにかく文章を大量に読むことだ。そのためには、自分の趣味にあったフランス語のメディアを探す必要があるのだけど、これが難しかった。

CBC radio-canada

https://ici.radio-canada.ca/

ニュースは専らCBC Radio-Canadaで読んでいた。しかし最近はあまりにも憂鬱なニュースが多く、ページを開くだけで気力を削がれてしまうので、ニュース自体をあまり読まなくなった……。その代わりに、URBANIAを始めとしたWebメディアを読むようになった。

ChatGPTやClaudeに相談すると、自分の趣味にメディアを紹介してくれるので便利。

最終的に僕が読んでいたのは以下のメディア:

暇な時にこれらのメディアを巡回して、 Trancy (後述) で翻訳を表示しながら読むというのが日課になっていた。

本当はもっと技術ブログ等の「ちゃんとしてない」情報ソースで生きたフランス語が学べるといいのだけど、エンジニアはみんな英語でブログを書いてしまうので、なかなか見つけられなかった。Hacker Newsやはてなブックマークのようなソーシャルなテックメディアがあれば助かるんだけども……。

マンガ

英語の学習ではマンガを大量に読むという方法があるが、フランス語では仏語版の漫画が少ないので、今回は使えなかった。Mœbiusのようなバンド・デシネを読むことはできるんだけど、セリフが極端に難しいか、セリフが一切ない作品が多く、勉強には役に立たない……。幸い、ヴィンサンド・サガのフランス語版がKindleで出ているのでチョロっと読んだけど、あまりにも面白すぎてつい日本語版で最後まで読んでしまうので、途中で断念した。第一話の舞台がフランク王国(現在のフランス)なので、「本当にこんな風に喋ってたのかな〜」と想像できたのは良かったけど。

単語帳

今回のフランス語RTAでは、単語帳はあまり使わなかった。もちろん勉強にはなるし絶対にやったほうが良いんだけど、DuolingoやTrancyで覚えた方が圧倒的に定着率が高かった。ちょっとした表現を Anki に登録して暇な時に回してたくらいかな。

Trancy

リーディングの練習では、Trancyというブラウザ拡張機能を利用していた。閲覧中のWebサイトの翻訳を原文と並べて表示してくれる。僕は英語翻訳を表示しているが、それでもわからない単語は選択してハイライトすることでリストに登録して後で復習できる。知らない言葉が出てくるたびに辞書で調べる必要がなくなり、記事を読むスピードが大幅に上がるので、結果的に沢山記事を読むことができた。

iOS/Android版も提供されているので、電車移動中もフランス語の記事が読めて便利。ただ、 AndroidのChromeでは拡張機能が使えないので、このために Firefox をスマホのメインブラウザにした。

リスニング

リスニングでもリーディング同様、自分の趣味にあったコンテンツを摂取しまくるのが一番の近道となる。僕の場合はYouTubeの動画やPodcastでトレーニングを行なった。主な情報源は以下のとおり:

文字メディアと比べ、YouTubeやPodcastでは一般人がコンテンツを投稿している場合が多く、情報が探しやすかった。

ARTEはフランスの公営放送局。フランス人の友人に勧められて見始めたんだけど、短い動画も多く、音声が非常に聞き取りやすいので、初期はかなり助かった。サブチャンネルが沢山あるので探ってみると良い。オススメはARTE Tracks(音楽/カルチャーについてのチャンネル):

www.youtube.com

Radはカナダの公営放送局CBCのサブチャンネルで、文化や政治についてのドキュメンタリーが多い。アナウンサー含め全ての音声がカナダ発音なので、初見では聞き取りが難しいが、カナダで受験する場合は絶対に見ておいた方が良い。

一般的に、言語の勉強ではアニメやドラマを観るのが良いとされているが、僕は堪え性がないので合わなかった……。Netflixでは (アニメ/ドラマ共に) 字幕と実際の吹替が全然違うことがあり、これが非常にストレスフルだった。Crunchyroll の字幕は品質がよかったので、アニメが好きな人は Crunchyroll に会員登録してフランス語でアニメを観るというのはアリだと思う。

ちなみに、先に触れた Trancy はYouTubeで字幕を2か国語で表示する機能もある。同様のブラウザ拡張機能はいくつかあるので試して見ると良い(Language Reactorなど)。

Trancyの学習モード

Podcast

散歩中はPodcastを聴きながらシャドーイングをしていた。僕のお気に入りはこの辺り:

  • IFTTT (if this then dev)
  • Code Garage podcast
  • Intermediate French Podcast
  • Le monde devant soi

IFTTTはプログラミングに関する広範なトピックを扱う。完全にネイティブのフランス語であり、ホストの人もちょっとモゴモゴしているので聞き取りが難しいが、内容は面白い。他に英語における JavaScript Jabber の様な、フロントエンド特化の Podcast があれば良かったんだが、ついに見つけられず……。

カナダ/ケベック発音について

カナダでフランス語を勉強する際、フランスとカナダの発音の違いを考慮する必要がある。カナダのフランス語はケベックの発音が基準となるのだが、アメリカ英語の影響をうけて発音が大きく変化しており、予習しておかないと聞き取りが難しい。

例えば、 “même” という単語はパリフランス語では “mɛm” だが、 ケベックでは “mɛim” のように i の音が挟まる。人によっては "mwɛim" のように発音することすらある。フランス人でもケベック・フランス語は聞き取れないらしく、よくネタにされている。

www.youtube.com

問題は、TCFなどの試験官もケベック発音の場合があるという事である。パリフランス語だけで勉強していると、いざスピーキングテストで試験官の言葉が全く聞き取れない……というシナリオがあり得てしまう。ケベック発音をマスターする必要はないのだが、せめてパリフランス語との違いをなんとなく把握しておくと良いだろう。

スピーキング

スピーキングは主にPreplyのオンラインレッスンで練習した。週3回、各1時間で、通算9ヶ月間受講したことになる。レッスン内容は基本的に雑談40min + 文法10minという流れで、試験直前だけスピーキングテストのシミュレーションを行なった。雑談パートが一番肝心で、「こう言いたいけどフランス語がわからない」という表現を都度 講師に教えてもらうことで、自分が使いがちな表現を覚えることができる。

本当は毎日フランス語を話す相手がいると良いが、日本やカナダでは中々難しい。Alliance Françaiseが主催するフランス語会話イベントや、地域のフランス語会話サークルに参加してみるのも良いだろう。あとは言語学習のためのDiscordサーバーがいくつかあるようなので、気になった方は是非(僕はそんなコミュ力発揮できないので試していないが……)。

AIを用いた学習

世は大AI時代——ということで、僕もAIを活用してスピーキング練習をした。

ChatGPTのVoice modeでは音声で会話できるので、GPTsを作成することでスピーキングテストのシミュレーションを行なった。GPTsのInstructionsにシミュレーションの流れを指定し、Knowledgeとして過去問や採点基準を与えることで、エージェント=試験官、ユーザーが受験者としてシミュレーションを進めるようにした。

TEF/TCFのスピーキングテストはいくつかのセクションに分かれているが、全てのセクションを一つのGPTsで対応しようとするとInstructionが複雑になり、ChatGPTが指示に従わなくなるので、セクションごとにGPTsを作成した方が良い。

GPTsのInstructionsはこんな感じ:

TEF Canadaのスピーキング (Expréssion orale) Section Bのシミュレーションを行います。
Section Bにおいては、受験者は友人である試験官に対し、ある広告の内容について参加あるいは購入するように説得を試みる、というシナリオになっています。
あなたは試験官になり、ユーザーとシミュレーションを行った後、推定スコアを提示し、会話についてのアドバイスを提示してください。

## ロール
シミュレーションでは、ユーザー及びエージェントは以下のロールで発言します。

- ユーザー = 受験者 = 説得する側
- あなた (エージェント) = 試験官 = 受験者の友人 = 説得される側

また、エージェントは、シミュレーション中は「何もしらないユーザーの友人」として振る舞うこと。例えば、 "J'ai hâte de t'écouter. Dis-moi ce que tu as en tête." などの不自然な発言はしないでください。

## シミュレーションの流れ

- 最初にトピックを設定
  - もしユーザーが画像または文章を投稿したら、それを広告の内容として扱う
  - そうでなければ、TEF Canadaで出題されそうな広告を生成して表示する
- シミュレーションを開始する
  - 会話はユーザーから開始する
  - 会話は10分程度
    - 最低でも5ターン返答を行うこと
    - 毎ターン、何かしら理由をつけてユーザーの提案を断ってください
- シミュレーションの最後に、ユーザーの提案を受諾あるいは拒否する
- ユーザーが "C'est la fin." と言ったらシミュレーションを終了
  - シミュレーション内容について、スコアを699点満点で提示する
  - ユーザーがC1を達成するためのアドバイスを表示する 

## 注意事項
- ユーザーはシミュレーション中はフランス語だけで話します。識別はすべてフランス語でお願いします。

## 会話の例
tef_oral_b_dialogue.md を参照

## 採点基準
tef_oral_b_estimation.md を参照

## 会話のフレームワーク
tef_oral_b_framework.md を参照

正直、採点シミュレーションはあまり参考にならない(甘すぎる)ので、あくまでインタラクティブ発声練習として利用していた。会話への返答もまだまだ不自然というか、「その通りですね!他にも話したいことがあれば、相手になりますよ😊」とか言ってきて、ちゃんと試験官としての役割に徹してくれないことが多い ……

他にも、料理中や散歩中にChatGPTと雑談をしてスピーキングの練習をしていた。

ライティング

ライティングもまた、英語と比べて勉強が難しい分野である。

英語の場合、ソフトウェアエンジニアであれば、例えば自作ライブラリのドキュメントを書いたり、SNSで英語圏のエンジニアと交流したりという手段で、日常的にライティングの練習を行うことが可能である。一方、フランス語においては、フランス語圏のエンジニアもSNS上では英語を話しているケースが圧倒的に多く、中華圏のようにGitHub上でも母国語でやりとりする程には母数が多くないので、テキストでコミュニケーションする相手を探すのが絶望的に難しかった。フランス語話者の立場からすると、英語の方が圧倒的に沢山の人と繋がれるので、彼らが英語でツイートしているのも当然なのだが……

せめてもの手段として、僕はblueskyにフランス語で投稿したり、フランス語のブログを書くことで練習していた。あまり他人とのコミュニケーションは期待できないけど、ブログを書いた後は明らかにライティングのスピードが上がっていたりしたので、脳内で文を組み立てる練習としては有益である。

また、スピーキング同様に、ライティングの回答をChatGPTに添削してもらって練習した。ChatGPTは特に実際よりも推定スコアを高めに見積もる傾向があるので、TCF/TEFの採点ガイドラインや、他の人の回答例と推定スコアを渡して「厳しく採点して」と注文すると良いだろう。

ChatGPTに添削を依頼
厳しい指摘

試験について

今回 僕は TCF Canada および TEF Canadaを受験した。これらは IELTS 等の英語のテストと同じく、リーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの4技能を測定するテストである。僕の体感では、TCF/TEFのどちらか一方が易しいということはなく、全体的な難易度はほぼ同レベルだった。

以下はTCF/TEFごとのスコアの変遷だが、どちらも同じような傾向になっているのが分かる(一度TCFのスピーキングが著しく落ちているが、これは体調不良だった)。

TCF/TEFごとのスコアの変遷

最も大きな違いはスピーキングテストの形式:

  • TCF
    1. 自己紹介 (2分)
    2. シチュエーション会話 (5.5分, 準備時間2分)
    3. 意見の表明 (5分)
  • TEF
    1. 電話問い合わせシミュレーション (5分)
    2. 友人を説得するシミュレーション (10分)

TCFのスピーキング最終セクションでは、あるトピックに対する自分の意見を4.5分にわたって述べることになる。これは準備時間ゼロの完全アドリブなので、「意見を述べる」という行為自体が苦手な人はTCFは難しいと感じるかもしれない。

一方、TEFでは「友人を説得する」という、僕のようなコミュ障にとっては日本語でも難しいタスクを与えられる。説得内容が「ヨガ教室への参加」や「南米ツアーへの参加」など、これまた的確に僕の生活とは無縁なアクティビティだったりするので、個人的にはTCFよりも精神エネルギーを消耗した。

ライティングも形式が異なり、TCFでは3問、TEFでは2問 文章を作成することになるが、内容に大きな違いはない。ただし、TCFでは単語数カウンターが存在しないため必要単語数を満たしているかが分かりづらかったり(TEFでは常時表示されている)、またアプリのバグ?で特定のキーが重複して入力されるがあったりして、受験用システムの完成度が低いというメタなリスクがある。

会場ごとにルールが違う

どちらの試験が向いているかは人によって違うので、可能であれば両方受験してみるのが良いと思う。また、受験の細かいルールは試験会場によって異なり、これも受験するまで分からないので、受験前の注意書きはよく読んでおこう。僕の経験では、ある会場では試験の最中に水を飲んでもよく、ある会場では試験の合間に飲食ができるが、また別の会場では試験全部おわるまでトイレ休憩すら禁止、という事があった。

ネットの情報を鵜呑みにしない

試験対策についてWebで検索すると、様々なコースやYouTubeチャンネルがヒットするが、残念ながらクオリティが低い情報が大量に存在する。中には「半年で合格」を謳うコースも存在しているが、こういった情報は半ば情報商材のような物で、疑ってかかったほうが良い。難しいのは、実際に超短期間で目標達成する人が存在したり、元試験官がグレーな教材を販売している可能性がある事だが、こういった商材について調べるのは時間のムダと割り切って、地道に勉強した方が良いと思う。

反省点

テストで点数を取るには地のフランス語力を挙げるだけではなく、テスト対策も必要になるのですが、僕はもっと早くからテスト対策をするべきだったと後悔している。

一度、普段のPreplyの講師ではなく、italkiで元TEFの採点官の講師にレッスンをお願いしたら、スピーキングの採点基準、高スコアを得るために必要な語彙などをかなり具体的に教わることができました。 もちろんテスト対策だけで高スコアが得られるわけではないですが、もっと早い段階でこうした知識を得られていればスムーズに進んだのかな、と思っています。

また、今回 僕はほぼ毎月テストを受験していたのですが、これも人にはオススメしない。あまりに金がかかるし、精神的負荷も大きい。昨年末のテストのあとに一度燃え尽きてしまって2週間ほど勉強をサボってしまった。こうなるよりは、可能であればもっと余裕のあるスケジュールにして、毎度しっかり対策してテストに臨んだほうが効率的だったと思う。

フランス語の面白さ

フランス語を勉強したことで、フランス語のコンテンツを楽しめるようになったが、他にも副次的なメリットがあった。まずは日本のコンテンツで使われるフランス語が分かるようになることだ(からくりサーカス、サンホラ作品、etc…)。未だに “les arts” という文字列を見ると脳内で 「LES ARTS MARTIAUX!(レザアマシオウ) (戦いのアート) だ……!」と思ってしまう。 「レザール」ではなく「レザア」と表記した藤田和日郎は偉大。

次に、言語学習そのものの面白さがある。 フランス語の構文は英語に似ているようで、動詞の時制一つとっても厳密には全く異なっており、「フランス語圏の人には世界がこんなふうに見えているのか……」という異文化体験を楽しむことができた。

例えば、フランス語では否定文を作るとき “ne ~ pas” で動詞を挟む必要がある(例: Je ne meure pas = 私は死なない)。初見では「なんでこんなに非効率なんだ」と思うが、現代フランス語では “ne” は殆ど省略可能である(Je ne meure pas → Je meure pas) 。2 実は、日本語の否定命令文も昔は「な〜そ」で動詞を挟む必要があり、時代とともに「〜な」の形に簡略化されたのだ(な死にそ→死ぬな)。このように、否定を表すサインが時代を経て追加/削除されるという現象は、さまざまな言語で共通的に見られるもので、「イェスペルセン周期」という名前がついているらしい。

フランス語の否定文 - Wikipedia

僕は中学で英語を始めてからゆるやか〜に学んで来たので、こうした考え方の違いに戸惑うことは少なくなっていたが、今回の学習では、このような言語間のパラダイムの違いや言葉の進化について、戸惑いつつも楽しく学ぶことができた。

まとめ

RTA走者募集します。


  1. 受験回数は数えないでください
  2. 口語では “pas” すら省略されることもある(“t’occupe” = “ne t’occupe pas”)。



以上の内容はhttps://blog.amagi.dev/entry/french-rtaより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14