隣町の図書館がリニューアルしたので行ってきた。一言で言うと最高だった。まずなにより椅子がたくさんある。一人掛けのソファ席のような椅子が至るところに置いてあり、どこででも好きなだけ読書することが可能だった。賑わってはいるが、椅子が全て埋まるほどじゃない。あちらで数十分本を読んで、席を移動して今度は違う本を読む。のどが渇いたらロビーに珈琲も売っている。今度は飲食可能なロビー席でまた違う本を読む。渡り鳥のように椅子から椅子を移動して本を読んでいく。ぼくは本読む渡り鳥だった。
中でも最高なのは「読書室」という部屋だ。この施設は子育て施設も併設されているので、正直ロビーはけっこう賑やか。しかし図書フロアの、そのまた奥にある「読書室」なる部屋を開けると、そこにはまさに読書のための部屋がある。その静けさと、雰囲気、なによりも本を読んでいる人たちに挟まれて読む本が格別だ。読書は1人でするものだと思っていたが、本を読んでいる人と人の間で読む本もまた良い。違う本を読む知らない人のはずなんだけど、ぼくもその「本を読んでいる人たち」の一部になれたみたいな気がした。ぼくは無言で語りかける。「それ、面白いですか?」
めちゃくちゃ良すぎて奥さん相手に15分おきに「それにしても最高の施設じゃね?」と問いかけてしまった。奥さんも最後のほうは呆れていたが、それにしても最高だった。もうそこに住みたいなと思った。それか死んだ後にそこの地縛霊になりたいなと思った。本棚整理くらいはするからさ。
