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bitansanshowyou.hatenablog.com
というわけで、初日の出を観に行くことを急に思い立ったぼく。まずは初日の出スポットを検索した。ぼくの住む地域からは那須の山や大洗の海が良いスポットらしい。ぼくはせっかくなら海から初日の出を見てみようと思い、茨城の大洗海岸に行くことにした。
日の出を時間を調べると、6:45くらいとのこと。そして経路を調べると1時間ちょっとと出た。まあ余裕をもって4時半くらいに出発すればいいだろう。と思ったところで一抹の不安。「駐車場ってどこに駐めればいいんだろう」。周辺を検索すると、一応無料の駐車場はあるらしい。でも元日の朝である。同じように初日の出を見にたくさんの人が来るんじゃないだろうか。ぼくは悩んだ。もういっそのこともっと前に出発して、3時間くらい車の中で過ごすか。そこで駐車場を探してみると、あるサービスに行き着いた。
これは「akippa」というサービスで、個人の駐車場とかを借りられるサービス。ここで大洗を検索すると、1日350円で駐車場を借りられるらしい。さっそく会員登録して大洗海岸付近の駐車場を予約した。
あとは装備品を少し揃えた。カイロとレッドブルをコンビニで調達。そして大晦日は次の日のことを考えて10時には布団に入った。緊張して眠れないと思ったけど、たぶん11時には眠れたような気がする。そして3時半頃起床して4時に家を出た。眠気を吹き飛ばすためにレッドブルを一気飲みし、フットンダの音声を聴きながら高速道路を走った。
無事に大洗に着き、予約した駐車場へ向かう。そういえばサイトに「ゴムボートのところに駐めてください」と書いてあって、なんでゴムボートなんかが置いてあるんだろうと思ったら、実際にはボードが地面に置いてあって「ああ"ゴムボード"だったのか」と思った。
到着時間は5:30くらいだった。日の出まではまだちょっと早いけど、日の出を見るスポットを探すために歩いてみることにした。付近にはすでに人がまあまあ歩いていて、一番近い駐車場は車がバンバン入っていた。ぼくは大晦日にやっていたアルコ&ピースのラジオをradikoで聴きながら海岸沿いを歩いた。しばらく歩くと海岸沿いの切れ目に小さな駐車場があった。駐車場の脇は柵があり、目の前に海が見渡せる。すでに何人かの人が日の出を見るために柵の間際に座っていた。ここにしよう。ぼくはそこに腰を下ろした。
そこから1時間程度日の出までの時間を待った。朝の茨城はまあまあ寒かったが、ヒートテック2枚重ねに、下半身はタイツ型ヒートテック。ニット帽、ネックウォーマー、手袋、そして貼るカイロと防寒はほぼ完璧だった。そして幸いイヤホンで聞くアルコ&ピースのラジオが面白くて時間はあっという間に過ぎ去った。
6時45分頃になるとあたりが少しずつ明るくなっていった。真上は晴れていたのだが、ちょうど日の出の方向に大きな雲があって、太陽の姿を見られたのはそこから30分後くらいだった。暗い青が海に近づくにつれて明るくなり、徐々に空にオレンジ色を足していった。数分ごとにそのグラデーションの度合いは変わっていき、どの瞬間も美しさに優劣はなかった。ぼくは何分かおきにカメラを構えるとその瞬間を切り取るためにシャッターをきった。
朝が訪れようとしていた。大きな雲の隙間から、光がそこにいる誰しもに平等に降り注いだ。肉眼では直視できないような眩しさを感じ、ぼくはカメラのレンズで太陽を捉えた。空は太陽を中心にオレンジから青のグラデーションに包まれており、海は光が一直線になるようにオレンジ色の道を描いた。
しばらくすると日の出の瞬間は終わりを迎えた。太陽が完全に海を離れると、周りの人たちもその場所から去っていったので、ぼくもそこを後にした。一応周りには有名な神社があったのだが、ぼくは行かなかった。めちゃくちゃ混んでるらしいし、そもそも太陽という唯一のものを迎えたのだから充分だろうと思った。海から出る太陽は初めてみたような気がする。2025年そのものがぼくを照らしてくれているような気がして、ぼくという存在を受け入れてくれるような気分になった。



