1年間観てきた大河ドラマが今週末最終回を迎える。1月はじめにたまたま第1話を観たことで、めちゃくちゃハマってしまった大河ドラマ。途中1回リアルタイムで見逃したことで、なんか気分が乗らずに10話分くらい置いていかれたこともあったが、休みの日に録画を一気に観て追いつき、ついに最終回まで来た。
大河ドラマを1年間観てきて思ったことがある。大河ドラマとは1人の歴史上の人物の一生を描く大きな物語である。今回は紫式部が主人公ということで、若いころから始まり、終盤は年を重ねた紫式部の姿が描かれている。
ドラマや映画で言うと「ラストの終わり方」というのは、作品として重要視されている要素の一つだ。どんなに面白いドラマでも、ラストが良くないと作品全体の評価に響くこともあるし、なんなら終わり方が悪いだけでまるですべてが否定されるように語られることもある。
しかし、大河ドラマを観て思うのは、大河という大きな流れの中では、「途中」の一部分の輝きもそれはそれで素晴らしいものだし、物語における「最終回」というのも結局は更に大きな"歴史"の中ではそこもまた「途中」なんじゃないかということ。
今回の『光る君へ』では紫式部が主人公であり、彼女と想いあった藤原道長が主に物語の中心として語られる。したがって、そのライバルだった藤原伊周や定子様、それに仕えた清少納言はある意味で「やられ役」として栄華からの凋落が描かれてしまうのだが、それでも定子様が中宮として栄華を極め、すべてを手に入れた時代は存在したし、「その一瞬のきらめきはそれはそれで薄れることのない確かな事実だったのだよ!」と叫びたくなってしまう。
歴史が面白いのは、その長い長い時の流れの中でも、その時代を生きるものにしてみればその瞬間こそが、かけがえのない一瞬であることだ。そして数え切れない人の思いが折り重なるように、そして混ざり合うようにして、大きな流れを作り出していくことだ。そんな遠い昔のことを考えながら、最終回を楽しみに待ちたいと思う。