
こんにちは。今回は 「Questyle Qlink-C」です。前回の「Questyle ZEN」と併せての紹介となります。超小型のドングル型のオーディオアダプターですが、DACやアンプ製品に定評のある「Questyle」のサウンドについての思想をもっとも手軽に体験できる製品として32bit/384kHz対応ながら2千円台で購入できるのも魅力的ですね。
■ 製品概要と購入方法について
「Questyle」はDACやアンプ製品で質の高いサウンドで評価されているブランドです。今回の「Questyle Qlink-C」 は低価格ながら同社のエッセンスを楽しめるエントリー製品です。「CX31993」DACと8芯のOFC銀メッキケーブルを組み合わせ、スマートフォンやPCをから手軽にハイレゾ出力できるのが魅力です。


DACチップには Conexant 「CX31993」を採用し、最大 32bit/384kHz のPCM再生に対応します。S/N比100dB、THD -95dB、THD+N 0.0017%と低ノイズを実現しており、敏感なイヤホン等も対応可能。
本体はアルミ合金製のコネクタ部分とOFC銀メッキ8芯ケーブルで構成され非常にコンパクトかつ軽量設計です。


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Questyle より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「Questyle Qlink-C」のパッケージ内容は本体のみのシンプルな構成。パッケージもシンプルで過度な演出はありません。


本体はUSB-Cプラグ側と3.5mmジャック側の両端に小型のアルミ合金製で、その間をケーブルで接続されています。重量も約5g前後の軽量コンパクトで、スマートフォン等に挿したままでも日常的な用途で違和感や負担は少ない印象です。


ケーブルはOFC銀メッキ8芯仕様でしっかり編み込まれています。取り回しはおおむね良好な印象。断線リスクを考慮しており、日常使用でも安心して使えそうです。プラグは3.5mmステレオのシングルエンド仕様。なおCTIA非対応のため、4極マイク付きケーブルをしようしても通常の3極(TRS)ステレオプラグとして認識します。
■ サウンドインプレッション
「Questyle Qlink-C」の傾向は、癖の無いニュートラル寄りな印象。傾向としては過去にレビューしたNICEHCKやCCZの「CX31993」搭載アダプターとも似ていますが、「Questyle Qlink-C」は専用のアンプチップは使用せず、癖の無い透明感などを意識した設計となっています。そのため出力は28mW@32Ωと結構控えめな仕様となっています。(もともとの組み合わせを想定した)「Questyle ZEN」のように比較的鳴らしやすいイヤホンとの相性は非常に良いですが、駆動力や出力を必要とするマルチドライバー系やインピーダンスの高いイヤホンの場合は物足りない印象になる可能性はあります。ただ主に1万円以下クラスの、マイク付きモデルが設定されていたり、ゲーミング用途なども想定しているような一般的なイヤホン製品では出力面では問題なく利用できると思います。「Questyle Qlink-C」のバランスとしては、フラットで組み合わせるイヤホンによっては低域がやや軽めになりやや中高域寄りにシフトした印象になります。低域をある程度力強く鳴らしたい場合は相応のアンプを搭載したアダプターとの組み合わせが望ましいでしょう。それでも全体として細くなるわけではなく、自然な印象ですっきりとした見通しの良い音を鳴らす印象です。
当然ですが「Questyle ZEN」との相性は非常に良く、ウォーム寄りのサウンドを適度に整え、温かみを維持しながらより整理されたスッキリした印象のサウンドを楽しめます。いっぽうで寒色系で解像感やキレの良さを感じさせるイヤホンではよりシャープさが前に出やすくなる場合もあります。「ZEN」のような多少ウォームなイヤホンでも、ハイレゾ配信サービスなどでハイレゾ音源を再生した場合の違いを実感しやすいメリットがあるため、もちろん意図したチューニングだろうと思います。
■ まとめ
というわけで、「Questyle Qlink-C」は、2,500円前後という低価格ながら、「Questyle ZEN」との組み合わせはもちろん、主に1万円以下の低価格帯のイヤホンとの組み合わせで手軽に高音質化、ハイレゾ対応ができるオーディオアダプターとして有効な製品だと感じました。アンプにより低域をブーストするようなパワフルさはありませんが、癖の無いニュートラルさでイヤホンの特徴を捉え、さらにハイレゾ音源等もスッキリした明瞭な音で再生してくれるため結構使いやすい印象です。スマートフォン等に3.5mmのオーディオ出力を加えるアダプタ-として持っていると便利なアイテムのひとつだろうと感じました。