CCZ CZ12 TIANGONG Pro

こんにちは。今回は 「CCZ CZ12 TIANGONG(天工輪) Pro」です。以前レビューした「CZ10(天工輪)」の上位バージョンで、ドライバー構成が「1DD+5BA」にアップグレード。ギアデザインによるブラックのクールな金属シェルを踏襲し、50ドル台、1万円以下の低価格設定で、サウンドはよりニュートラル方向に調整され、女性ボーカルなどのJ-POPやアニソンなどのリスニング、ゲーミングなどの幅広い用途で楽しめる製品に仕上がっています。

■ 製品概要と購入方法について

CCZ」は2021年に登場したEasy Earphones系のブランドで、個性的な低域が特徴の低価格1DDモデル「DC-1」が好評を得て以降、特許技術に基づく装着性の高さや低域にフォーカスしたサウンドチューニングの評価が高く、精力的に特徴的な低価格イヤホンやアクセサリー製品をリリースしています。
→ 過去記事(一覧): CCZ製品のレビュー

今回の 「CCZ CZ12 TIANGONG Pro」はは5BA+1DD構成のハイブリッドモデルで、以前レビューした「CZ10 TianGong」の上位モデルになります。「CZ10」のギアデザインを踏襲し、高度なクロスオーバー技術を採用し、卓越したサウンドを実現。さらに高域用BAの追加により上側の情報量や抜け感、女性ボーカルの見通しを底上げしたモデルに進化しています。
CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro
ドライバー構成は 低域用の10mm PET 振動板のデュアル磁気回路ダイナミックドライバー 1基に、5基のBAドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。5基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーは中音域用の2BAと高域用の3BAで構成され、3Wayクロスオーバーを採用しています。高域用BAが1基追加されることで、より高域の情報量が向上しています。
CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro
本体は亜鉛合金による金属シェルを採用。ギアのフェイスとブラックのオールメタルデザインはクラシックで高級感のある質感を実現し、強いテクノロジー感を演出します。また特許取得済みのCCZ独自のイヤーピースが付属し、耳にしっかりとフィットし、安定した快適な装着感を実現します。

CCZ CZ12 TIANGONG Pro」の価格は55.49ドル。アマゾンでは9,500円~で販売されています。
※掲載時クーポンで6,650円~で購入可能です。

Android(Kinboofi): CCZ CZ12 TIANGONG Pro


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Keephifi より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

「CCZ CZ12 TIANGONG Pro」のパッケージは「CCZ10」を踏襲したギアの製品イメージアートが描かれた化粧カバーのボックス。
CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro

パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブルイヤーピースは独自のシリコンタイプがS/M/Lサイズ、ウレタンタイプ1ペア、イメージカード、説明書、保証書。
CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro

本体は亜鉛合金製でサンドブラスト加工されたブラックの表面が価格以上の質感を感じさせます。フェイス部分はギアデザインで加工され内部が少し見えるようなデザインでさらに透明なパーツで覆うことで仕上げられています。
CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro
シェル形状は「CCZ10」を踏襲したギアデザインシェルで、従来のCCZ製のイヤホンをある程度踏襲した一般的なカナル型デザインで装着性は高い印象。さらにCCZが特許を持つシリコンイヤーピースを組み合わせることでより高いフィット感を実現します。

CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro
ケーブルはqdcタイプのカバーの0.78mm 2pinタイプ。KZ用などのケーブルも利用できるタイプです。銀メッキ線タイプでブルーとレッドの模様がある線材を透明な被膜で覆っています。被膜は硬めですが比較的使いやすいケーブルです。



■ サウンドインプレッション


CCZ CZ12 TIANGONG ProCCZ CZ12 TIANGONG Pro」の音質傾向は、ややニュートラル寄りの弱ドンシャリで緩やかなV字を描きつつ若干のW字方向に調整されている印象。CCZブランドの特徴とも言える低域のエネルギッシュさも維持しつつ、5基のBAによる中高域の主張を高めることで低域過多にならないバランスに仕上げられています。いっぽうで一時期のKZのようなメリハリを前面に出した派手さを感じるサウンドとも一線を画しており、低域の豊かさと調和し中高域にも適度な温かみを持たせることで明瞭なハイブリッドサウンドながら聴きやすさや滑らかさも感じさせる印象に仕上げられています。
さらに「CCZ CZ12 TIANGONG Pro」のアプローチとしては「CZ10」の方向性を踏襲しつつ、中高域から高域の抜け感や空気感が増したことで空間表現に余裕ができ、全体としてスッキリした印象を感じる要素も加わっています。

CCZ CZ12 TIANGONG Proなお仕様としてはインピーダンス16Ω、感度101dB/mWと音量は取りやすいものの電流量が多いため、ケーブルの抵抗や情報量、上流の駆動力などの影響は比較的大きい印象。
レビューでは付属ケーブルを前提に記載していますが、情報量の多い銀メッキ線などにリケーブルするとより寒色傾向が顕著となりキレの良さが向上します。
また多少刺激のある金属質な高域なミッドベースを中心とした低域の存在感が増すなどの変化も得られるようです。

CCZ CZ12 TIANGONG Pro」の高域は比較してスッキリした明瞭な印象で鳴ります。「CZ10」より高域用BAが追加されることで明るさと見通しの良さ、空気感が向上したようですね。ハイハットなどのシンバル音もハッキリしており、BAらしいやや硬質な輪郭ですが、減衰も比較的早く、レスポンスを捉えやすい印象。適度な煌びやかさを持ちつつも、刺激を抑え聴きやすくまとめられています。

CCZ CZ12 TIANGONG Pro中音域は、あまり凹むことなく癖の無い音で再生されます。中高域にハイブリッド的な鮮やかさや硬質感を感じさせつつ、適度な温かみも持っており、全体として派手すぎない印象にまとめられている印象。また従来のCCZほどウォーム過ぎず、また濃密過ぎず、という感じもあり、多少スッキリめで余裕を持って再生されている感じもありますね。W字またはU字寄りのイマドキの調整により、女性ボーカルやピアノの高音などの中高域にアクセントがあり、伸びの良さを感じさせつつ歯擦音はコントロールされている印象。男性ボーカルは癖の無い印象で再生しつつも薄くなりすぎず、適度な温かみを持っており、同時に明瞭な輪郭で分離良く感じます。
音場は左右の広がりは自然で、ボーカル域が前傾するため前後はやや近めの印象。それでも演奏との分離は良くレイヤー感もあります。定位は自然で、さまざまなジャンルの曲やゲーミングなどリスニング以外の用途でも使いやすい印象。また「CZ10」と比較しても全体としてスッキリめに調整されていることで音数が多い曲でも混雑せずに再生されます。

CCZ CZ12 TIANGONG Pro低域は「CCZ」らしいエネルギッシュさや豊かさを感じさせつつも、全体としてはニュートラル方向のバランスで、従来よりは大人しめに調整されています。必要以上に低域が前面に出るなど強調された印象はないため、既存のCCZのモデルを聴いている方には思いのほかあっさり目に感じる可能性もあります。それでもミッドベースにアクセントが置かれており、アタックは力強く、しっかりとした存在感で中高域を下支えします。若干の温かみを持ちつつも過度に膨らむことは無く、分離も良好です。重低音は沈み込みの深さはあるものの、従来よりはスピード感や締まりを優先した印象で調整されています。そのため、より低域の強さを楽しみたい場合は「CZ10」のほうが好感される可能性もあります。


■ まとめ

CCZ CZ12 TIANGONG Proというわけで「CCZ CZ12 TIANGONG Pro」は、「CZ10」のギアデザインや金属シェルによるクールな外観を踏襲しつつ、高域用BAの追加により全体としては比較的スッキリしたニュートラル方向のリスニングサウンドとなり、また高域の伸びやかさや空間表現、女性ボーカルの明瞭さなどが向上しました。50ドル台、1万円以下のハイブリッドイヤホンとしてもバランス良く、使いやすい印象です。またCCZの特許取得のイヤーピースなど使い勝手の面も踏襲されており、さらにリケーブルなどで変化を楽しむのも良いと思います。またゲーミングや動画試聴などリスニング以外の用途でも使いやすく、再生環境もあまりこだわらずに気楽に楽しめる点もメリットでしょう。ハイブリッドイヤホンとして興味のある方は購入してみるのも良いと思いますよ。



タグ :
#CCZ
#構成:5BA+1DD
#コネクタ:qdc-2pin(CIEM極性)/KZタイプC
#リケーブル:qdc/中華2pin
#価格帯/グレード:50-100USD
#有線イヤホン:5000円以上(1万円未満)
#中華イヤホン(100USD未満)