Bigme B7

こんにちは。今回は 「Bigme B7」です。E-Inkデバイスの精力的なリリースで知られるBigmeから登場した、7インチのコンパクトなカラー電子ペーパー(E-Paper)タブレットですね。最新の「Kaleido 3」パネルを採用し、OSにAndroid 14を搭載。Google Playからさまざまなアプリを用できるほか、4G LTE通信に対応するなど「電子リーダー」の枠を超えた多彩な活用が可能な点も魅力です。

■ 製品概要と購入方法について

「Bigme」(大我)は中国・深圳を拠点にする電子ブック等の製品を展開するブランドで、カラーE-Ink技術の採用にいち早く取り組んでいる点が大きな特徴。電子書籍リーダーにくわえ、PCモニターやスマートフォン型のE-Inkデバイスなど、野心的な製品を次々と展開しています。

今回の「Bigme B7」は7インチの最新「Kaleido 3」カラー電子ペーパーディスプレイを搭載し、さらにOSにAndroid 14を搭載。4G通話機能、スタイラス入力にも対応した高性能なePaperタブレットです。価格的には最近アマゾンからリリースされたカラー版Kindleリーダーの「Kindle Colorsoft」にも近い設定ながら、一般的な電子書籍リーダーの枠を超えた多彩な用途を想定しており同分野では非常に魅力的な製品となっています。
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Bigme B7」が搭載するディスプレイは、最新の7インチ「E-Ink Kaleido 3」。モノクロ時1264×1680、カラー時632×840のパネルにより、モノクロ300PPI、カラー150PPIの高解像度を実現します。前世代より彩度が向上しており、24段階の寒色・暖色フロントライトにより暗めになりがちなカラーE Inkの弱点を補完します。
さらにタッチコントロールに加えて、付属のスタイラスペンは高速リフレッシュ技術により、ePaper(電子ペーパー)特有の残像感を抑えつつスムーズな操作感を提供します。またペンはワイヤレス充電対応で本体にマグネット固定で給電を受けることが可能です。
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そして「Bigme B7」の最大の特徴のひとつはOSにAndroid14を採用している点。MediaTek Helio P35系のオクタコアSoCと8GB RAM、128GB ROMを備え、Google Playからインストールした各種アプリも安定して動作します。さらに4G LTE対応(B1/3/8/18/19など国内バンドも一部カバー)、デュアルスピーカー、マイク搭載で音声通話も可能です。さらにストレージはmicroSDカードによる最大1TBまでの容量拡張にも対応しています。
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カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類が選択可能。
Bigme B7」の通常価格は299ドルです。
さらに以下のリンクでは「日本国内倉庫からの出荷」ですぐに手元に届きます。
セール期間中はAliExpressのオフィシャルストアにて日本国内出荷版が228.42ドルにて販売されています。さらにブログ限定のクーポン「BIS30」併用で200ドル以下での購入も可能です。

AliExpress(Bigme Local Official Store): Bigme B7 ※日本国内出荷


免責事項:
本レビューではレビュー向けとして AliExpressJPのプロモーションによりサンプル製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。

■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

というわけで、前回の「RayNeo Air 4 Pro」同様に、先日参加させていただいたAliExpressのイベントで注目したアイテムです。今回「Bigme B7」が日本国内出荷対象の商品となったということで、こちらもレビューさせていただくことになりました(^^)。

ちなみに「日本国内出荷」についてですが、AliExpressが日本向けに進めている取り組みのひとつ。いろいろな商品でAliExpressを利用している場合ご存じの方も多いと思いますが、例えばmini PCやスマートフォンなどの一部製品は販売先の国に倉庫を持ち、それぞれの国で「国内出荷」状態になる取り組みを以前から行っています。「日本向け」の対象商品も一気に拡充をしているようです。
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閑話休題、今回の「Bigme B7」のパッケージ内容は、本体、磁気ワイヤレス充電スタイラス(交換ニブ・リムーバー付属)、PUレザーフォリオケース、USB-A to C充電ケーブル、SIM/MicroSDトレイイジェクター、クイックスタートガイド、保証書です。
電子書籍リーダー系の製品ではアクセサリーが別売りになる例も多いため、このあたりを最初からまとめて揃えている点は扱いやすい構成だと思います。
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本体は215gの軽量薄型設計(約5.8mm厚)で持ち運びやすく、片手操作に適したサイズ感ですね。ダークシルバー調のシャーシとマットディスプレイが特徴的な外観です。従来モデルよりケース周りの設計が改善されているそうです。
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操作面では、物理ページ送りボタンを備える点は便利ですね。。押し心地はしっかりしており、暗所や読書中でも上下を判別しやすい構造で、タッチだけに頼らずページ送りできるのはE-Ink端末として結構便利ですね。本体は画面回転により画面回転により左右どちら側でも使える仕様ですが、ケース装着時は操作性の面ではある程度固定されますね。

本体裏面には5MPカメラ(フラッシュ付き)が搭載されています。写真というよりは文書スキャンやOCR用途を意識した設計のようですね。
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またスタイラスペンはマグネット吸着とワイヤレス充電に対応し、4096段階筆圧とパームリジェクションをサポートします。また後ろ側には消しゴムも搭載します。フェルトニブで自然な摩擦感があり実用性は問題ない印象ですが、E-Inkの仕様上、遅延もそれなりに感じます。

また、側面にUSB-C、スピーカー、nano SIM+microSDトレイがあります。自炊した書籍データなどを持っている方にはmicroSD対応は結構必須ではと思われますので、この辺は有り難いですね。
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付属のカバーは磁気固定タイプで本体を保護しつつフタの開閉により自動でスリープ/ウェイクするタイプです。


■ インプレッション

あちこちで都度都度書いていますが、私は本業の都合で普段は東京都内で生活をしているいっぽうで、自宅は福井県にあり、そちらに家族もいるため、毎月2回程度数日間は福井に戻る、いわゆる二拠点生活を10年以上やっています。自宅の書斎や本棚にはそれなりの本が今もありますが東京には持ち出せないため、可能な限り電子書籍で買い直したり、一部は自炊したりして電子化をしています。
Bigme B7E-inkのリーダーも複数試しましたが、様々なジャンルやフォーマット、サービスの書籍が混在するため、結局は8インチ程度のタブレットを渡り歩いていました。しかし駆動時間や目への負担、重さなど、色々と課題はあります。
そういう私にとっては、「Bigme B7」はまさに「渡りに船」といった感じの存在です。「Kindle Colorsoft」にも注目していましたが、やはりKindle以外はデータ変換が必要で、他の電子書籍サービスは利用できない点は大きなウィークポイントですし、自炊データを入れるには容量が少なすぎる点も問題です。
それに対し、「Bigme B7」は、7インチコンパクトサイズを活かしたAndroid搭載の多機能ePaperという位置づけで、読書ユーザーにも使いやすい仕様がポイントです。「Kaleido 3」パネルを採用する画面はテキストの解像感が高く、フロントライトの暖寒色調整や多段階調整により長時間使用でも目の疲れを抑えることができるのは好印象。

Bigme B7なお、「Kindle Colorsoft」なども同様ですが、解像度は高いもののカラーパネルはE-Ink特有の粒状感があり全体的に淡い色調で写真階調もそこまで高くはないため、一般的なタブレットのようなグラフィックや映像などを見るのには適しません。いっぽうでコミックや文字原稿などには非常にメリットがあり、カラー化したことでカラーページなどもしっかり楽しめる印象です。
300ppiの表示性能を持つ白黒テキストの精細感は十分な印象。E-Inkのためフロントライト無しでも明るい部屋では普通に読めますが、画面は暗めで細かい文字では粒状感が出るため、常にフロントライトをONにした状態が多くなるかもしれませんね。バッテリー消費とのトレードオフとなるためこの辺はあらかじめ想定しておいたほうが良いかもしれません。

【全体的な傾向・OS・パフォーマンス】
Bigme B7やはりAndroid 14を搭載している恩恵は大きく、専用端末と比較しても直感的に理解しやすく、使いやすい印象があります。一般的なタブレットをイメージすると、E-Inkによる挙動は多少もっさりした感じになりますが、この手のリーダーとしては快適な動作で、OS全体の挙動も安定しています。実際オクタコア+8GB RAMの組み合わせは専用端末と比較するとかなり高性能ですね。Google Playが標準搭載されているため、アプリの導入もスムーズです。バッテリー3000mAhでフロントライト使用でも数日程度持続して利用可能です。フロントライトを多用しなければそれなりに長く使えそうです。

【通信機能】
一般的なAndroidタブレットと同様の性能を持っています。「設定」メニューのほか、右上の設定アイコンからのプルダウンによる設定画面もあり、WIFIなどの設定もスムーズに行えます。
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またnano SIMスロットを備えるため4G LTEの通信サービスを利用することができます(技適認証も取得済み)。キャリアは自動認識します。手持ちのiQooスマホなどもそうですが、中華系端末はSoftbank系のSIMが強い印象ですね。デュアルスピーカーとマイクも搭載し通話アプリもインストールされているため、電話としても一応使えます(^^)。さすがに動画を見ることはありませんが、電子書籍をより気軽に利用できるほか、ニュースリーダーとして電子版の新聞をダウンロードしたりなどデータ専用SIMは入れておくと何かと便利かな、という気はしています。

【操作性】
操作は、タッチ操作のほか、基本的には付属のスタイラスペンでの利用に最適化されています。特に画面右下にペン用のメニューアイコンがあり、「戻る」などの動作やアプリのクイック起動などのショートカットを登録して利用できます。
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スタイラスの反応はE-Inkの仕様上、若干の遅延はあるもののストレスはほぼ感じさせないスムーズさで、メモアプリなどでも4096圧力感度により微妙なタッチにも対応。ノート取りもしやすい印象です。OneNoteなどのサードパーティ製アプリとの相性も良いようです。

また初期インストールされているメモアプリは用途別にいくつかのモードがプリセットされており、購入後すぐに活用できますね。文字入力についてもスタイラスペンによる手書き入力変換にも対応します。
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メモアプリについては、スタイラスへの柔軟な対応や文書注釈機能、またスキャンからのテキスト化など機能は豊富な印象。他社のさらに高度な専用アプリと比較して見劣りする点はあるものの、アイデアメモや軽い書き込みには十分使えると思います。

そして、これらメモアプリなど付属のアプリについてはヘルプにより、操作方法をムービー形式で解説してくれるガイドを表示できます。これらのガイドはひとつのアプリとしても集約されており、ePaperタブレットならでは操作性の部分も分かりやすく理解できます。
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また画面回転もでき、カバーを使って立てた状態で利用することもできます。別途Bluetoothキーボードなどを用意して原稿書き端末として利用するのも非常に良い利用方法ではないかと思います。

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Bigme B7」が搭載する「Kaleido 3」パネルの読書用途での相性はかなり良好で、特にテキスト主体の電子書籍では7インチの機動力が活きます。いっぽうでPDF書類や雑誌、コミックなど固定レイアウトで文字サイズ変更がしにくいコンテンツでは、Android的なピン/スパン的な操作で拡大縮小して読むため、画面サイズの制約はありますし、E-Inkによる挙動のため多少もたつく感じはあるものの、同様の端末と比較して印象としてはかなりスムーズで実用的だと感じました。


■ まとめ

というわけで、「Bigme B7」は、高性能なePaperパネルを採用した電子書籍リーダーにAndroidの汎用性とスマートフォンの通信機能を搭載することで利用範囲を大幅に拡大した、私のようないろいろ要望が多い方に最適な製品だと感じました。

Bigme B7E-Ink端末の文字の視認性の良さや目への負担の少なさを持ちつつ、「カラーで見たい」「アプリを自由に入れたい」「どこでも通信したい」という欲求に対する回答のひとつとして一定の完成度を持った実用的なアイテムだと感じました。
もちろん完璧というわけではなく、カラーE-Ink特有の暗めの画面、多少癖のあるソフトウェア、ガイド動画によるレクチャーがある意味必須ともいえるノート機能、思ったほど長期間は使えないバッテリーなど、「分かってる方」前提の部分もあります。そのため万人向けとは言いにくいものの、「7カラーのE-Ink端末」「Android搭載」などの条件に刺さるユーザーには、かなり代えがたいアイテムかもしれません。またSIMフリーのカラー電子リーダーを探している方にも結構「遊べる」製品だと思います。

また個人的にはこの性能で200ドル台で購入できるコストパフォーマンスの高さにも注目しています。AliExpressでも国内出荷で購入後すぐに入手できますし、不良時などのリスクも軽減できたうえで、セール時の大幅な値引きが期待できる点もポイントが高いですね。本レビュー掲載時も3月のアニバーサリーセール期間中で、クーポン併用でかなり魅力的なプライスになっていますので、興味のある方は購入してみるのもよいのでは、と思います。
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