
こんにちは。今回は 「KBEAR BANG-K (BK1)」です。KBEARブランドによる10ドル台、約2千円程度で購入できる低価格モデルです。ゲーミング用途にフォーカスし、近く聞き取りやすい音声や分かりやすい定位感、そして臨場感のある低域などをバランス良くまとめた製品に仕上がっています。
■ 製品概要と購入方法について
「KBEAR」は幅広いラインナップを持つ中国のイヤホンブランドで、姉妹ブランドの「TRI Audio」と併せて意欲的な新製品を数多くリリースしています。同社自体はファブレスのため、製造を行うファクトリーごとに複数のラインが存在しまが、同社エンジニアによる一貫したチューニングにより、ブランドとして統一性のあるサウンドを実現しているのも特徴的です。
「KBEAR BANG-K (BK1)」は「KBEAR」ブランドの低価格モデルで、ゲーミング向けに主眼を置いたチューニングが特徴の製品とのこと。シェル形状や付属品などから今回はKZ Acousticsのファクトリーで製造しているようですね。


ドライバーには、10mmサイズのPET複合振動板ダイナミックドライバーを搭載。応答性能を高めたPET素材により、ゲーム内の微細な音や重低音の迫力を再現します。
ケーブルは3.5mm版とType-C版が用意されており、3.5mm版では5N無酸素銅(OFC)を採用。さらにType-C版は銀メッキ線仕様となり、DSP/DACチップとしてKT0231Hを搭載。デジタル信号処理による定位感と解像度を最適化しています。


「KBEAR BANG-K (BK1)」の価格は2,062円です。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHiFiHear Audioより製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
10ドル強の価格設定ということもあり非常にシンプルなパッケージ。内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)。ケーブルおよびイヤピはKZのいつものタイプです。


本体形状はKZの従来モデルを踏襲しており、「KZ ZSTX」や「KZ EDX」あたりとほぼ同様。スリットの入ったフェイスデザインが印象的です。


最近のモデルと比較するとやや大きめなサイズ感ですが、装着感も以前からお馴染みのタイプで耳にフィットしやすいデザイン。非常に軽量で耳に負担になることはほぼ無いでしょう。ケーブルは厚めの樹脂被膜に覆われた銅線タイプで適度に弾力があり絡まりにくく使いやすい印象。KZで長年使われている仕様のため、この辺は低価格ながら安心して使えますね。
■ サウンドインプレッション
「KBEAR BANG-K (BK1)」の音質傾向は緩やかなV字を描く中低域寄りのドンシャリ傾向。中低域付近にアクセントがあり中音域やボーカル域は前傾しやすく、定位は比較的近く耳元で鳴る印象です。ゲーミング向けのチューニングと行ってもいろいろなアプローチがありますが、このイヤホンは比較的わかりやすく臨場感や没入感にポイントを置いているらしく、足音なども察知しやすく多少強調した印象もありますね。高域はKZらしいスッキリした明瞭感を持ちつつも温かみもある滑らかな印象。刺さりなどの刺激はコントロールしつつ、シンバル音などは適度に明るく描写されます。解像度は価格相応ですが、過度な強調はなく、長時間のプレイでも疲れにくくまとまっていると思います。
中音域はリスニング用途では多少凹むもののボーカル域は前方で定位し、柔らかさと温かみを感じる音像表現。解像感は一般的ですが籠もることは無く、演奏とも比較的綺麗に分離します。ゲーミング用途ではキャラクターのセリフなども聞き取りやすく動画配信などでも聴きやすい印象ですね。音場は広くは無いものの適切な広さで、中心からの位置を捉えやすい印象。この辺は流石にゲーム用途で最適に調整されている印象ですね。逆にリスニング用途ではもう少し余裕のある空間表現などがほしいケースもあります。低域は重低音を中心にブーストされており、深く重い沈み込みを感じさせます。ミッドベースはパンチがあり、量感も多めですが、中高域との分離はまずまずで籠もることはほぼありません。いっぽうで締まりすぎず適度な余韻を持たせた表現のためキレ重視のかたには物足りないかも。実際ゲーミング用途では低域の解像感は実はそれほど重要ではないため、臨場感を重視したチューニングにしている感もありますね。そのため爆発音のインパクトや、低域の響きを楽しみたい方には心地よい低音に感じるのではと思います。
■ まとめ
というわけで、「KBEAR BANG-K (BK1)」は10ドルちょっと、2000円程度の低価格設定で気軽に楽しめるイヤホンとして設定されており、音質面ではゲーミング用途を中心とした「実用的な」チューニングをベースにインパクトのある低域などにより臨場感のあるサウンドに仕上げられています。リスニング用途では低域の厚みやインパクトを楽しみたい方向けの印象もありますが、ゲームや映像視聴、そして音声配信などの用途にある程度特化したチューニングで、これらの用途を中心とした最近のライトユーザーの多くでは思いのほか使いやすいのでは、という気もしますね。とにかく低価格ですので、1個持っていれば役に立つシチュエーションは多いかもしれませんね。