
こんにちは。今回は 「DUNU TITAN X」です。大手イヤホンブランド「DUNU」の「TITAN」シリーズで35ドル級の戦略的な価格設定の新たなエントリーモデルが登場しました。
よりリスニングバランスのサウンドに仕上げ、リスニング、ゲーム、動画など幅広いユーザーに楽しめる製品パッケージに仕上げられています。
■ 製品概要と購入方法について
「DUNU」(または「DUNU-TOPSOUND」「达音科」)は、中国を中心とする老舗の大手イヤホンブランド。1994年からイヤホン製品の開発および製造を開始しており、2006年にはドライバーの自社開発体制を持つなど、大手らしく技術的なバックボーンも充実しています。またケーブルやイヤーピースなどの分野でも多くの製品を持つなど、豊富なラインナップが魅力ですね。
「DUNU」製品については、私のブログでも数多くの製品をレビューしています。
「DUNU TITAN X」は同社のエントリーシリーズの「TITAN」シリーズで35ドル級の低価格のモデルとしてリリースされた製品で、新開発の10mmデュアル磁気ダイナミックドライバー(1DD)を搭載し、優れたオーディオ体験とゲームでの正確な定位を両立させています。


「DUNU TITAN X」のドライバーには次世代デュアルチャンバー、デュアル磁気回路を採用した10mmダイナミックドライバーをシングルで搭載。高剛性ドームとフレキシブルサスペンションによる複合振動板を採用します。バランスの取れた3周波数特性と帯域全体にわたる自然な音色を備えています。


本体は高密度金属合金で成形され、滑らかなクロームメッキ処理で仕上げられています。堅牢性と優れた耐傷性を備えており、質の高い外観と音波共鳴も制御する効果ももたらします。ケーブルは高純度OCC銀メッキ銅4芯ケーブルを採用。3.5mm版 と USB Type-C(DSP+マイク内蔵)版を用意しています。
「DUNU TITAN X」の価格は34.99ドル、アマゾンでは5,480円です。
HiFiGo(hifigo.com): DUNU TITAN X
AliExpress(HiFiGo): DUNU TITAN X
Amazon.co.jp(HiFiGo): DUNU TITAN X
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「DUNU TITAN X」のパッケージは製品ロゴをデザインしたシンプルなデザイン。


パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル(3.5mm または USB-C/マイク)、イヤーピース(3種類、それぞれS/M/Lサイズ)、キャリーポーチ、クリーニングツール、書類類。


本体シェルは亜鉛合金による高密度なメタルシェルを採用。マットながら滑らかな質感で低価格ながら上質さを感じる印象。耳に収まりやすいサイズ感で、自然な装着感があります。


亜鉛合金製のため多少重量はありますが、比較的良いフィット感により耳から落ちることはなく長時間の使用でも安定して利用できます。


ケーブルは高純度OCC銀メッキの4芯ケーブルを採用。被膜は柔らかく取り回しは良好です。プラグはマイク付きのType-Cモデルも選択できます。イヤーピースが複数のタイプが付属し、標準でも「Candy」イヤーピースが、HiFiGoではさらに「S&S」イヤーピースが付属するタイプも選べます。
■ サウンドインプレッション
「DUNU TITAN X」の音質傾向はやや低域寄りのV字を描くドンシャリ傾向。既存の「TITAN S」シリーズがハーマンターゲットに寄せたニュートラルなチューニングで当時の競合モデルだった「HZSOUND HeartMirrorシリーズ」や「TINHIFI T3 PLUS」などとともにアンダー100ドル級でのバランスの良いサウンドチューニングの方向性を決定づけた印象があります。これに対し「DUNU TITAN X」ではそれ以前の「TITAN」シリーズを彷彿とさせるような、幅広いユーザーが楽しめる元気なエントリーモデルとしてブラッシュアップした印象がありますね。「TITAN S」シリーズがニュートラル系のエントリー機として非常に成功したモデルであるため、現在ではそちらのイメージが先行しがちですが、「DUNU TITAN X」ではパワフルな低域と聴きやすく明瞭な高域を持つV字傾向でボーカル域もやや前傾するレイヤー感のある音場感はマニア以外のライトユーザーにも使いやすく、より汎用性の高いイヤホンに仕上がっている印象です。
「DUNU TITAN X」の高域は、明瞭感があるものの明るすぎず自然な印象で、刺さりや不快な金属音はコントロールされます。高域の主張はそれなりに強く明瞭さも感じさせるものの、イマドキのピークを早めに置いたチューニングで、ハイハットなどの鳴りもスッキリしつつ聴きやすい印象にまとめています。中音域はV字傾向のため曲によってやや凹みますが、女性ボーカルの高音など中高域にアクセントがあり前傾した印象で明瞭に再生されます。複合振動板の採用により低価格ながら分離は良好で、ボーカル域と演奏は前後でレイヤー感のある印象で再生されます。男性ボーカルも中低域に厚みがあり適度な豊かさと臨場感があります。
音場は左右にも自然な広さがあり、定位も比較的正確な印象。ゲーミング用途でも実用的だと思います。低域は重低音を中心にブーストされ、臨場感のあるドンシャリサウンドを演出します。重低音は沈み込みが深く、下から突き上げる響きを体感できる力強さがあります。ミッドベースは量感を持ちつつもアタックは締まりが良く、膨らみすぎることなく鳴ります。中高域との分離も良好。パンチ力があり、EDMやヒップホップ、映画の爆発音なども臨場感があります。
■ まとめ
というわけで、「DUNU TITAN X」はあらためてDUNUのエントリーモデルとしての「TITAN」シリーズを再定義し、より幅広いユーザーに訴求できる製品に仕上がっていました。V字傾向のバランスの良いサウンドは多くのジャンルのサウンドでも使いやすく、ライトユーザーにも好感される汎用性があります。またリスニングはもちろん、ゲームや映像などでも実用的な印象で、かつ使いやすい付属品もそろっており、購入してすぐに使えるのも良いでしょう。
ライトユーザー向けのアイテムとしておすすめしやすいイヤホンだと思います。