
こんにちは。今回は 「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」です。ZiiGaatとゲーミング系レビュアー「Fresh Reviews」によるコラボによる第2世代の1DD+4BAハイブリッドモデルです。Knowles製のトラディショナルな4BAと新開発ダイナミックドライバーを搭載したニュートラルサウンドで解像感や分離性を高めたサウンドが特徴的。さらに低域のブーストスイッチにも対応しました。
■ 製品概要と購入方法について
「ZiiGaat」は10年以上にわたってOEM/ODMで製品を提供してきた中国の製造メーカーが立ち上げた独自ブランドで、主にLinsoul系セラーで販売が行われています。ミドルグレード以上のラインナップで精力的に新モデルをリリースしておりマニアからの注目度も非常に高いブランドのひとつです。
今回の「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」は、Fresh Reviews氏とのコラボモデルの第2弾として、既存コラボモデル「Arete」を踏襲しつつ、金属シェルの採用と第2世代のサブウーファーユニット(10mm ダイナミックドライバー)、さらに低域ブースト用のスイッチを追加してアップデートした1DD+4BA構成のハイブリッドモデルです。


「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」はサブウーファーに第2世代の複合振動板ダイナミックドライバーを搭載し、より深みのある重低音と力強い低音のインパクトを実現。新しい10mm LCPサスペンション振動板はより強力なネオジム磁気アレイと組み合わせることでさらに深い響きとよりタイトな低音を実現します。
さらに中音域用のKnowles「ED-29689」を2基搭載し、僅かに高めに設定することで正確な質感とともにボーカルの豊かさが際立ちます。そして高域用にはKnowles「SWFK-31736」デュアルツィーターBAユニットにより高音域を拡張し、最適化された配置と音導設計により空気感とディテールが際立ちます。


また「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」のシェルにはCNC加工による航空宇宙グレードのアルミニウム合金を採用。フルメタル構造により耐久性と高級感を両立させています。 ケーブルには高純度銀メッキ無酸素銅製ケーブルが付属。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスモジュラープラグの両方に対応します。


「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」の価格は279ドルです。
Linsoul(linsoul.com): ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II
AliExpress(DD Audio Store): ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II
Amazon.co.jp: ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II


「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」はサブウーファーに第2世代の複合振動板ダイナミックドライバーを搭載し、より深みのある重低音と力強い低音のインパクトを実現。新しい10mm LCPサスペンション振動板はより強力なネオジム磁気アレイと組み合わせることでさらに深い響きとよりタイトな低音を実現します。
さらに中音域用のKnowles「ED-29689」を2基搭載し、僅かに高めに設定することで正確な質感とともにボーカルの豊かさが際立ちます。そして高域用にはKnowles「SWFK-31736」デュアルツィーターBAユニットにより高音域を拡張し、最適化された配置と音導設計により空気感とディテールが際立ちます。


また「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」のシェルにはCNC加工による航空宇宙グレードのアルミニウム合金を採用。フルメタル構造により耐久性と高級感を両立させています。 ケーブルには高純度銀メッキ無酸素銅製ケーブルが付属。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスモジュラープラグの両方に対応します。


「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」の価格は279ドルです。
Linsoul(linsoul.com): ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II
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免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Linsoul より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」のパッケージは最近の大型ケースが同梱されるモデルと同様のタイプのボックスになりました。金属シェルの採用によりイラストによるデザインが掲載されます。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、3.5mm/4.4mm交換プラグ、イヤピース(黒と透明の2種類の液体シリコンタイプがそれぞれS/M/Lサイズ、ウレタンタイプが1ペア)、交換用メッシュパーツ、大型のケース、説明書、保証書。


本体は従来のレジン製からCNC加工されたアルミニウム合金製に変更となり、デザインもよりシンプルな印象となりました。特にフェイスデザインの高級感という点では従来モデルのほうが華やかさがありましたが、モデルによる違いが分かりにくい側面もあったため、今後のモデル展開を見ていきたいところです。


いっぽうで太めのステムノズルなども含めほぼ同様の形状を採用しています。側面にメッシュパーツが埋め込まれたベント(空気孔)がある点など材質やデザインの違いがあっても既存モデルの設計を踏襲してる点も伺えます。


また「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」の特徴のひとつとして側面に低域をブーストするスイッチが付属します。中低域から低域の量感が増し、よりゲーミング用途に向けたサウンドを楽しめる設計となっているようです。


ケーブルは既存モデルを踏襲した太さのある黒い樹脂被膜の4芯タイプ。太さにあわせて多少重くなっていますが被膜は弾力があり取り回しは良い印象です。プラグは中華2pinタイプで、一般的な2pin仕様のケーブルへのリケーブルも容易です。他にも付属品も充実しており、大型のレザーケースとイヤーピースは形状の異なる黒色と透明の2種類の液体シリコンタイプがそれぞれS/M/Lサイズ付属します。最初から液体シリコンタイプ仕様(いちおうウレタンタイプも1ペア付属)としているのも分かりやすくて良いですね。
■ サウンドインプレッション
「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」はオリジナルの「Arete」のニュートラル寄りのバランスを踏襲しつつ、高域のピークをやや抑えることで聴きやすさを向上させつつ中高域がより際立つ最近のトレンドに近い調整が行われている印象。Knowles製のEDとSWFKを2基ずつ配置し、低域をDDで担当する3Wayの1DD+4BAという、定番CIEMのような極めてオーソドックスな構成をニュートラルに仕上げるという製品で、あえてゲーミング分野で実績のあるレビュアーとコラボするという非常に興味深い内容だったオリジナルの「Arete」ですが、今回の「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」にアップデートしたことで、そのコンセプトがより明確になった気がします。
オリジナル「Arete」もニュートラルで分離感のよりサウンドでFPSなどでの微細な音の把握などゲーミング用途でのメリットを意識した音作りが行われていました。
そして「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」においては金属シェルの採用でキレの良さが向上するなどチューニングがアップデートされ、ケーブルがグレードアップし、そしてダイナミックドライバーの進化により低域の解像感とキレが向上し、ブーストスイッチでさらに臨場感をアップさせるオプションが提供されました。これによりボーカル域など中音域に自然な温かみをもちつつも、非常にキレの良い分離感と正確な空間表現および定位を実現し、とリスニングの楽しさと実用性を両立させています。
同様の構成でも音楽的なリスニング性を高めたサウンドの場合は、より滑らかさなど音質的な質感重視のアプローチが考えられますが、その点では「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」は解像感や分離など明瞭さにフォーカスしており、「自然な音」とはちょっと印象が異なるかもしれません。また、いわゆるモニター的なサウンドと比較するとそこまで寒色にはふっておらず、刺さりなどの刺激を制御し、ボーカル域には温かみがあるなど聴きやすさを感じさせる印象です。こういったバランス感が、ゲーミング的なアプローチとして類似した製品と一線を画している「似て非なる要素」と言えそうですね。
そして「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」においては金属シェルの採用でキレの良さが向上するなどチューニングがアップデートされ、ケーブルがグレードアップし、そしてダイナミックドライバーの進化により低域の解像感とキレが向上し、ブーストスイッチでさらに臨場感をアップさせるオプションが提供されました。これによりボーカル域など中音域に自然な温かみをもちつつも、非常にキレの良い分離感と正確な空間表現および定位を実現し、とリスニングの楽しさと実用性を両立させています。同様の構成でも音楽的なリスニング性を高めたサウンドの場合は、より滑らかさなど音質的な質感重視のアプローチが考えられますが、その点では「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」は解像感や分離など明瞭さにフォーカスしており、「自然な音」とはちょっと印象が異なるかもしれません。また、いわゆるモニター的なサウンドと比較するとそこまで寒色にはふっておらず、刺さりなどの刺激を制御し、ボーカル域には温かみがあるなど聴きやすさを感じさせる印象です。こういったバランス感が、ゲーミング的なアプローチとして類似した製品と一線を画している「似て非なる要素」と言えそうですね。
「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」の高域は、刺さり等の刺激を抑えつつも明瞭な伸びのある音を鳴らします。刺さりやすい帯域のピークを抑え全体的に聴きやすくまとめつつも10kHzを超えるような超高域にアクセントがあり見通しの良い伸び感や空気感を感じさせます。もっともKnowles製のSWFKぽさも感じさせる印象で適度な硬質感もあるため、再生環境や組み合わせるケーブルによってはより煌めきを際立たせることもできそうです。中音域はニュートラルバランスのため凹むことなく再生されます。オリジナルの「Arete」より高域のピークが下がっているため、相対的に中高域の存在感が増した印象。癖の無い印象ながら女性ボーカルやピアノの高音などの中高域はより鮮明に再生されます。男性ボーカルも締まりが良く、豊かな量感で再生されます。また金属ハウジングの採用により適度にキレの良さも向上している印象。高域同様に寒色寄りですが、中音域全体は適度な温かみもあり寒色過ぎず聴きやすさも維持しています。
解像感および分離は非常に良く、スピード感もあるため、ボーカル域と演奏の分離もハッキリしている印象。いわゆる自然な滑らかさとは異なるものの、楽器の音も明瞭さがあります。またゲーミング用途では微細な音も聞き逃すこと無く把握できそうです。また音場は自然な広さと奥行きがあり、定位も正確な印象です。低域はニュートラルバランスながら新設計のダイナミックドライバーの恩恵により、より重低音の沈み込みとパンチ力が向上している印象。スイッチOFFの状態ではよりミッドベースの締まり感が強調されており、スピード感やキレ感を重視したい用途に適しています。さらにスイッチをONにすることで厚みが増し、ゲーミング時では効果音などがより強調されそうです。全体として締まりは良く、直線的な印象ですが、いわゆるモニターなどの寒色系の製品のようなキレ感とはやや印象が異なるため、よりスピード感を重視した音数の多いハードロックやEDM向けとはやや異なるかもしれませんね。
■ まとめ
というわけで、「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete II」はKnowles製のトラディショナルなBAと新開発のダイナミックドライバーによる1DD+4BA構成を採用しつつ、よりハードなゲーミング向けのチューニングを行う音でリスニング特化ともモニター特化とも異なる興味深いバランスを実現したイヤホンに仕上がっていました。利用するジャンルや聴く音楽によって多少好みは分かれそうですが、優れた解像感および分離と正確な定位による音場感をもちつつ、臨場感のある低域を実現した音作りは一定層のユーザーが想像以上に気に入るのではという気がします。マルチドライバー構成のミドルグレード製品で幅広いラインナップを持つZiiGaatだからこそ製品化できた、興味深いバリエーションモデルと言えそうですね。