
こんにちは。今回は 「Kefine Klean SV」です。同社の「Klean」をベースにSV(Silver Version)として再調整されたモデルで、10mm DLC振動板による高い解像度と滑らかな質感を維持しつつ、新たに交換可能なサウンドノズルシステムを採用。シルバーのカラーリングにあわせてより明瞭感や見通しが向上しており、お手頃価格ながら質の良いサウンドに仕上がっています。
■ 製品概要と購入方法について
「KEFINE」は洗練(Refine)された高品質なオーディオ製品を、無駄を省いたパッケージングと最高のコストパフォーマンスで提供することを目指す中華イヤホンブランドです 。
今回の「KEFINE Klean SV」はシングルダイナミック構成の低価格モデル「Klean」アップグレード版です 。「Klean」の基本設計を踏襲しつつ、フィルターノズルによる3種類の音色変化に対応し、価格以上の完成度を目指したサウンドが特徴的です。
今回の「KEFINE Klean SV」はシングルダイナミック構成の低価格モデル「Klean」アップグレード版です 。「Klean」の基本設計を踏襲しつつ、フィルターノズルによる3種類の音色変化に対応し、価格以上の完成度を目指したサウンドが特徴的です。


ドライバーには10mmサイズのDLC(Diamond-Like Carbon)振動板を搭載 。DLC特有の硬質かつ軽量な特性を活かし、全帯域において歪みの少ない、極めて明瞭で伸びやかなサウンドを再現し、デュアルキャビティ構造を採用することで正確な低域レスポンスを支えています。
本体には安定した品質を実現する金属射出成形の金属シェルを採用し、新たに交換式のフィルターノズルを搭載。3種類の好みのサウンドバランスを選択可能です 。


ケーブルには、108本の線材を使用した高純度銀メッキ銅ケーブルが付属します。購入時に「3.5mmアンバランス」「4.4mmバランス」「USB Type-C(DSP内蔵)」から選択可能です。


「Kefine Klean SV」の価格は3.5mm版が54ドル、4.4mm版およびType-C版が56ドルです。
AliExpress(KEFINE Store):Kefine Klean SV
AliExpress(Angelears):Kefine Klean SV
AliExpress(HiFiGo):Kefine Klean SV
HiFiGo(hifigo.com):Kefine Klean SV
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして KEFINE より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージは製品画像のみのシンプルなデザインの化粧カバーで覆われたボックス。


パッケージ内容は本体、交換用フィルターノズル、ケーブル、イヤーピース(2種類、それぞれS/M/Lサイズ)、ケース、説明書等。


本体は高品質な金属合金製で、オリジナルの「Klean」のデザインを踏襲しています。また「Kefine Klean SV」では落ち着いた「マットシルバー」の表面処理が施されており、指紋が目立ちにくく洗練された印象を与えます。


シェル形状は耳にフィットしやすいデザインで、装着性は比較的良好。長時間でも使いやすい印象ですね。ただ交換式ノズルフィルターの採用でステムノズルはやや太めのため、イヤーピースは付属品のほかフィット感の良いもの選択した方が良いでしょう。


そして「Kefine Klean SV」では3種類の交換式のノズルフィルターの採用しており、標準ではバランスタイプの「シルバー」のフィルターが装着されています。「ゴールド」フィルターはよりニュートラル方向で透明感・ディテールの強化、「ブラック」フィルターはよりウオーム方向でスムースな高域とパンチ力を増した低域を楽しめるとのこと。


メーカーサイトで公開されているf値を見るとフィルターは中高域~高域に対して作用しているのが分かりますね。
ケーブルは0.78mm 中華2pin仕様の銀メッキ線ケーブルが付属。細めの左右2芯撚り線タイプで被膜は適度な弾力があり、取り回しは良好な印象。


今回3.5mmモデルに加え、4.4mmおよびUSB Type-Cの各モデルに付属するケーブルを個別に送っていただきました。USB Type-CモデルではDACチップを搭載しており、マイクも利用できます。


また今回、3.5mm用のUSB Type-Cへの変換ドングルも届いています。CX31993チップを搭載し、32bit/384kHzのハイレゾ再生に対応します。こちらは11.51ドルです。
AliExpress(KEFINE Store): KEFINE HiFi Audio Adapter USB-C to 3.5mm
■ サウンドインプレッション
「Kefine Klean SV」の音質傾向はニュートラル方向でより鮮明度を増した印象のサウンド。バランスとしては緩やかなカーブを描くU字方向の弱ドンシャリで、比較的滑らかでややウォーム方向だったオリジナルの「Klean」よりニュートラル方向で明瞭さや情報量が向上しています。「Kefine Klean SV」はセラーとしてはAngelearsが中心となるようですが、言われてみると同社の「Delci」のオリジナルに対する「Delci AE」(Angelearsコラボモデル)のアプローチに近いかもしれませんね。3種類のフィルターは中高域から高域に対して作用し、標準の「シルバー」ノズルに対し、「ゴールド」ノズルは高域の抜け感や見通しの良さが向上し、細かい音の主張が増す印象。「ブラック」ノズルは高域の刺激をやや丸くし、よりリスニング方向に滑らかにする印象。相対的に中低域の量感が若干増した印象になります。
またインピーダンス32Ω、107dBという仕様でスマートフォンやゲーム機に直挿し等も含め多くの再生環境で鳴らしやすい印象。小型のオーディオアダプターの場合はメリハリのあるタイプだとよりエネルギッシュに、ニュートラル系だとやや滑らかに再生されます。「Kefine Klean SV」の高域は、明瞭で見通しの良い音を鳴らします。オリジナルの「Klean」より鮮明さが増し情報量が向上している印象でDLC振動板らしい透明感をより感じやすくなっています。同時に「シルバー」ノズルでは鋭さはある程度コントロールされており聴きやすさを維持しています。そのためより明瞭さや伸び感が欲しい場合は「ゴールド」ノズルのほうが好印象かもしれませんね。
中音域は、癖の無いニュートラルな印象で凹むことなく再生されます。見通しが良く、ボーカルは適度な距離感で定位します。女性ボーカルの抜けが良く、より輪郭が鮮明になった印象。「Klean」より若干寒色方向に変化していますが息づかいなども捉えやすく解像感が向上した印象を受けます。男性ボーカルはより締まりのある印象でしっかりとした芯のある印象で再生されます。オリジナルの「Klean」のほうがより滑らかでウォームさのある印象のため、「Kefine Klean SV」はよりハッキリしたサウンドを好まれる方向けのチューニングと言えるでしょう。また明瞭感や見通しの向上により演奏との分離もよりハッキリした印象で、音場は自然な広さながら音源に忠実で定位も正確な印象。分離の良さから窮屈感は無いため広さを感じます。この辺のスッキリ感がチューニングの違いとしてはもっとも顕著でしょう。
低域は量的には「Klean」よりニュートラル方向に調整されているものの、よりタイトでスピード感のある印象で中高域と綺麗に分離します。ミッドベースも「Kefine Klean SV」ではキレの良さが向上しており、直線的で締まりの良い印象。アタックの速さとハッキリした輪郭によりベースラインをしっかり刻みます。重低音はDLCらしい深みのある沈み込みと解像感があります。また「ブラック」ノズルにより高域の主張をやや抑制することで相対的に低域のパンチが強まり、よりリスニング方向のサウンドになります。なお「Kefine Klean SV」は3.5mm、4.4mm、USB Type-Cの各モデルを選択可能です。印象としては3.5mm版がもっとも滑らかで、4.4mm版はよりメリハリが向上し、「Kefine Klean SV」によるチューニングの変化をより鮮明に実感出来ます。小型アダプターで駆動力を稼ぐのにも有効でしょう。
またUSB Type-C版ではDACチップにより透明度が増したキレの良いサウンドを手軽に楽しめます。またこのモデルのみマイクがついているため、ゲームなども含めオンライン用途などの利用でも楽しめそうですね。


そして、オプションとして販売されるUSBドングルは3.5mmプラグにタイプしており、USB Type-C版と同様のDACにより手軽にUSB接続が可能です。3.5mm版との組み合わせでは、解像感や鮮明さでUSB Type-C版には若干及びませんが出力的に不足は無い印象で快適に利用できました。
■ まとめ
というわけで、「Kefine Klean SV」はオリジナルの「Klean」の基本性能の高さを活かしたバージョンとして、よりニュートラルで明瞭なサウンドを手軽に楽しめる製品として仕上がっていました。よりリスニング方向のサウンドとしてオリジナルの「Klean」も魅力的ですが、明瞭さやキレの良さなどを求める方には「Kefine Klean SV」は50ドル台のお手頃価格で非常に魅力的な選択肢のひとつとなるでしょう。DLC振動板ダイナミックドライバーのポテンシャルの高さもポイントで、リケーブルなどによりよりサウンドを追い込んでみるのも楽しそうです。興味のある方は購入してみるのも良いと思いますよ。