
こんにちは。今回は 「DUNU DN242」です。2025年の11.11セールに合せてリリースされた新モデルですね。DUNUの大人気モデル「DaVinci」からさらにアップグレードされた「2DD+4BA+2マイクロ平面ドライバー」による片側8基のドライバー、5Wayクロスオーバー構成による高性能マルチドライバートライブリッドイヤホンです。よりニュートラルな最新の「New Meta」的なサウンドバランスで調整しつつ、非常に鮮やかさと臨場感のあるリスニングサウンドを実現しており、新たな時代の高音質イヤホンと呼ぶに相応しい仕上がりとなっています。
■ 製品概要と購入方法について
「DUNU」(または「DUNU-TOPSOUND」「达音科」)は、中国を中心とする老舗の大手イヤホンブランド。1994年からイヤホン製品の開発および製造を開始しており、2006年にはドライバーの自社開発体制を持つなど、大手らしく技術的なバックボーンも充実しています。またケーブルやイヤーピースなどの分野でも多くの製品を持つなど、豊富なラインナップが魅力ですね。
「DUNU」製品については、私のブログでも数多くの製品をレビューしています。
今回の「DUNU DN242」は、2DD+4BA+2マイクロ平面ドライバーによる片側8基のドライバーを搭載した高性能マルチドライバートライブリッドモデル。さらに高度な5ウェイ物理+電子クロスオーバーを採用し、迫力のある低音から美しいボーカル、繊細な楽器の音、そして伸びやかな高音まで高い整合性と滑らかなサウンドを実現しています。


「DUNU DN242」のドライバーは超低域用の10mm、低域用の8mmダイナミックドライバー、中音域用のKnowles製カスタムデュアルBA、高域用のカスタムデュアルBAによる4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー、そして超高域用の2基のマイクロ平面ドライバーによる2DD+4BA+2Planar構成を採用。さらに各帯域を独立チャンネル化し、アコースティックダクトによる物理クロスオーバーと電子クロスオーバーを併用する5Wayクロスオーバー制御を行います。


「DUNU DN242」のドライバーは超低域用の10mm、低域用の8mmダイナミックドライバー、中音域用のKnowles製カスタムデュアルBA、高域用のカスタムデュアルBAによる4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー、そして超高域用の2基のマイクロ平面ドライバーによる2DD+4BA+2Planar構成を採用。さらに各帯域を独立チャンネル化し、アコースティックダクトによる物理クロスオーバーと電子クロスオーバーを併用する5Wayクロスオーバー制御を行います。


「DUNU DN242」のシェルは品質面で高い実績を持つHeyGearsと協業したDLP 3Dプリントレジンシェルを採用。複雑な音響チャンバーと人間工学に基づいたイヤーシェルは、どちらも高精度3Dプリント技術を用いて製造され、適切に空気圧を制御し、快適な装着感を実現します。
ケーブルにはリッツ線構造の高純度銀メッキ単結晶銅の4芯ケーブルを付属。0.78mm 2Pinコネクタを採用し、DUNU独自の「Q-Lock Mini」着脱式プラグにより3.5mmと4.4mmプラグを同梱します。イヤーピースには標準のバランスイヤーピースのほか、「S&S Eartips」および「Candy Eartips」を各サイズ付属します。


「DUNU DN242」の価格は349ドルで11月11日よりオーダーを開始しました。
また日本では53,980円で11月21日より発売予定です。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「DUNU DN242」のパッケージは印象的な赤系統のイラストパッケージ。何を意識しているかは、まあ一目瞭然なので(^^;)多くは記載しませんが、本当に世界的に人気なんですねー(棒)。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、交換式プラグ(3.5mm、4.4mm)、イヤーピース(3種類、各サイズ)、クリーニングブラシ、ケース、説明書など。


本体は比較的コンパクトな3Dプリントによるレジン製でステムノズルは金属製。赤いフェイスプレートとゴールドの縁取りが華やかさと豪華さを演出しています。シェル形状およびサイズは「DUNU DaVinci」とほぼ同じで、ハウジング部の形状は「DUNU ITO」ともほぼ同様です。


片側8基のドライバーを搭載し、しかもダイナミックドライバー部は「DaVinci」や「ITO」同様にサイズ違いの2種類のユニットを並列で搭載していますが3Dプリントによる精密出力により非常に軽量かつコンパクトに仕上げられています。そのため耳への収まりも良く、装着性も良好です。


イヤーピースは通常のホワイトの「Balanced」タイプ(S/M/Lサイズ)のほか、DUNUオリジナルの「DUNU S&S イヤーチップ」が4サイズ、「DUNU Candy イヤーチップ」が3サイズ付属します。写真は通常イヤーピースで撮影していますが、私の場合は最終的にS&Sイヤーピースを組み合わせました。


ケーブルは適度な太さのある高純度単結晶銅銀メッキ線の4芯撚り線タイプ。線材自体は「DaVinci」や「ITO」同様と同様と思われますが、「Q-Lock Mini」使用の交換式プラグ部分は「DK3001BD」で採用されているタイプにアップデートされています。情報量も多く取り回しも良い印象のケーブルです。
■ サウンドインプレッション
「DUNU DN242」の音質傾向はニュートラル方向のサウンドバランスで、明るく明瞭な印象で再生されます。片側8基、5Way仕様のマルチドライバー構成ですが、クロスオーバーは非常に滑らかでハイブリッド的なメリハリ感は絶妙にコントロールされているものの、非常に解像感があり鮮やかさを感じるサウンドです。バランスとしては「DaVinci」よりやや低域の量感を抑え、締まりのある印象にまとめることで相対的に中高域が前傾しポテンシャルをより引き出している印象もあります。さらに高域についてもマイクロ平面ドライバーで超高域を補完することで伸びやかさが向上し、より透明度の高いサウンドに仕上がっています。ちなみに、既存の「DaVinci」も非常にユーザー評価の高い製品ですが、過去にレビューでも記載した通り、個人的には、同様にハーマンターゲットから若干V字寄りで非常にパワフルな低域を特徴とする「THIEAUDIO HYPE4」あたりと比べると若干の緩さを感じていました。これは「DaVinci」がおそらく当初はよりニュートラルな「Moondrop Blessing 3」あたりを競合として開発され、最終的にコラボ製品としてリリースするときに多少V字方向にチューニングしたためではないかと想像しています。
この「DaVinci」でのアプローチ自体は、DUNUのマーケティング的に大成功し、結果として良い判断だったといえるでしょう。いっぽうで、Crinacle氏などの海外のコミュニティで新たな基準として定義されている「メタ」または「New Meta」と呼ばれる分野では「Moondrop X Crinacle DUSK」などに近いバランスにPEQ等で調整することで「DaVinci」もリファレンス機のひとつに挙げられており、本来のポテンシャルも半ば証明された感じになっています。
これらの経緯を踏まえてか、今回の「DUNU DN242」のサウンドバランスは、よりフラット方向でリファレンス寄りで調整されているようです。まさに前述の「DUSK」や最近だと「ZiiGaat x Hangout Audio: Odyssey 2」あたりに近いチューニングです。さらに高域を拡張することでその実力はさらに高まり、「New Meta」的な視点でも、同じバランスでもリスニング的には無味無臭に近い「DUSK」よりより聴き応えのあるリスニングサウンドとして進化した印象があります。この傾向は個人的には「やはりそう来たか」というのが正直な感想で、「DUNU DN242」は「DaVinci」より好みのサウンドであることは間違いない印象です。「DUNU DN242」の高域は、適度に明るく鮮明な印象ながら刺激を抑えた自然な音を鳴らします。超高域に2基のマイクロ平面ドライバーを採用することで伸びやかさと見通しの良さが向上し、歪みを抑えた直線的な印象で綺麗に鳴ります。高い解像感と適度な煌めきを感じさせつつ刺さりやすい帯域はコントロールされており、寒色になりすぎない自然な輪郭で描写されます。
中音域はニュートラルなバランスながら鮮明な印象で再生され、ボーカル域はやや前傾した印象で再生されます。前述の通り、海外では「New Meta」あるいは「JM-1」と呼ばれるサウンドバランスに準拠した印象で、「DaVinci」を含む従来のハーマンターゲット的な傾向よりやや中音域全体の主張が強く、さらに中高域にアクセントがある印象で、自然な定位ながらボーカル域が若干際立って感じられます。ボーカルは鮮明かつエネルギッシュな印象で女性ボーカルは伸びが良く男性ボーカルも淡泊になることなく再生されます。また全体的に透明度が高く見通しが良い印象で、解像感や分離に優れ、演奏についても音源をより忠実に捉える印象があります。
音場は広さと奥行きも自然な広がりがあり、定位も正確な印象。演奏とボーカルもレイヤー感があります。ニュートラル傾向ながらリスニング的な鮮やかさを持っているためモニター用途に向かないと思いますが、300ドルオーバーの価格設定に見合う音像表現で、楽しいサウンドながら聴き応えも感じさせます。
低域は、「DaVinci」同様に2種類のダイナミックドライバーにより重低音をブーストした鳴らしかたをする点は類似しており、直線的なミッドベースと解像感より臨場感を重視したような深さと厚みを持つ重低音が特徴的。
いっぽうで、「DUNU DN242」ではよりフラット方向の量感にコントロールし、全体的な締まりを向上させることで、全体的に力強いインパクトと鮮明さを感じる印象で調整されています。
この2基のダイナミックドライバーによる低域は、同様の構成を採用するモデルの中でも「ITO」>「DaVinci」>「DUNU DN242」と非常に分かりやすく調整されており、このバランスが全体的なサウンドイメージを決定づけているといっても過言では無いかも知れませんね。それでも、「DaVinci」同様に、「DUNU DN242」の低域も解像度推しやキレ重視のサウンドではありませんが、自然ながらエネルギーがあり臨場感のある音で下支えする印象です。
音場は広さと奥行きも自然な広がりがあり、定位も正確な印象。演奏とボーカルもレイヤー感があります。ニュートラル傾向ながらリスニング的な鮮やかさを持っているためモニター用途に向かないと思いますが、300ドルオーバーの価格設定に見合う音像表現で、楽しいサウンドながら聴き応えも感じさせます。
低域は、「DaVinci」同様に2種類のダイナミックドライバーにより重低音をブーストした鳴らしかたをする点は類似しており、直線的なミッドベースと解像感より臨場感を重視したような深さと厚みを持つ重低音が特徴的。いっぽうで、「DUNU DN242」ではよりフラット方向の量感にコントロールし、全体的な締まりを向上させることで、全体的に力強いインパクトと鮮明さを感じる印象で調整されています。
この2基のダイナミックドライバーによる低域は、同様の構成を採用するモデルの中でも「ITO」>「DaVinci」>「DUNU DN242」と非常に分かりやすく調整されており、このバランスが全体的なサウンドイメージを決定づけているといっても過言では無いかも知れませんね。それでも、「DaVinci」同様に、「DUNU DN242」の低域も解像度推しやキレ重視のサウンドではありませんが、自然ながらエネルギーがあり臨場感のある音で下支えする印象です。
■ まとめ
というわけで、「DUNU DN242」は事前の情報では「DaVinci」の後継またはアップグレードモデルという位置づけとのことでしたが、それは特に海外コミュニティで言われている「New Metaリファレンスとして」の「DaVinci」の後継という印象を色濃いアップデートだと感じました。このアプローチは個人的には予想通りで、より好みのサウンドに進化した印象です。ただ、「DaVinci」のパワフルな低域に魅力を感じている方には多少物足りなく思う可能性もあります。今回の「DUNU DN242」については繰り返し記述しているとおりの「New Meta」のリファレンスにより準拠したサウンドバランスはを採用しており、この分野でCrinacle氏をちゅうしんとしたコミュニティなどでリファレンスとされる「Moondrop DUSK」などに対し、リスニングイヤホンとしてのDUNUの回答という印象もあります。実際に完成度は非常に高く、340ドル、5万円台の価格設定にも十分に見合う質の高いサウンドだと感じました。