
こんにちは。今回は 「AZLA TRINITY」です。2千円前後の低価格で購入できる高音質イヤホンとして各所で話題になっている製品ですね。ドンシャリ系の使いやすいサウンドで手堅くまとめられている印象ですが、使いやすい形状や高品質イヤーピースが付属するなど、価格以上の質感も魅力ですね。
※結構以前から依頼をいただいておりましたが、私の体調不良(およびそれに伴う耳の不調)のため、全てのレビュー掲載を延期しており、このタイミングとなりました。体調のほうはまだ万全ではありませんが少しずつ復帰していく予定です。
■ 製品概要と購入方法について
韓国のイヤホンおよびイヤーピースのブランドとしてお馴染みの「AZLA」ですが同ブランドからリリースされている低価格モデルが「AZLA TRINITY」です。2千円前後の低価格ながら高性能ドライバーを搭載し、高品質の「SednaEarfit T」イヤーピースが付属するなどお買い得モデルとしても話題になっている製品ですね。


「AZLA TRINITY」はドライバーに同社の「8mm 発展型ARDドライバー」を搭載。これは極薄のPU+PEEK複合膜振動板を2枚の樹脂層でサンドした46μ厚3層レイヤー構造振動板とボイスコイル外周に外磁型マグネットを採用した高性能なダイナミックドライバーです。振動板は最適な内部損失と剛性により全帯域に渡りフラットな特性を実現。分割振動の排除により歪みを抑制することでクリアで周波数特性の乱れや位相歪みなどのないワイドレンジ再生を可能にしています。


またイヤーピースにはKCC SILICONE社製プレミアムシリコンを採用し、専用形状で開発したイヤーピース「SednaEarfit T」を4サイズ(S/MS/M/L)付属。フィッティング向上と遮音によるS/N比を最大化します。


「AZLA TRINITY」は3.5mm 3極L字プラグ採用120cmのStandardタイプと、USB Type-Cプラグ採用で高感度マイク搭載150cmのUSB-Cタイプの選べる2タイプをラインナップ。USB-Cタイプは最大48kHz/16bitのUAC1.0仕様でスマートフォン、PC、各種ゲーム機に対応します。
「AZLA TRINITY」のカラーバリエーションは「ブラック」「ブルー」「シャンパンゴールド」の3色が選択可能。価格は2,200円です。
アキハバラe市場:AZLA TRINITY
楽天市場(アキハバラe市場): AZLA TRINITY
Amazon.co.jp:AZLA TRINITY
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして アユート(窓口対応:QB Brothers)より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
今回は「AZLA TRINITY」の「ブルー」「USB-C」タイプで提供頂きました。パッケージはコンパクトなボックスで届きました。


パッケージ内容はイヤホン本体、「SednaEarfit T」イヤーピース(S/MS/M/Lサイズ、Mサイズ装着済み)、布製ポーチ。低価格ながら必要なものをシンプルにまとめており、すぐに利用できるのがよいですね。


本体はシンプルな円筒型のシェルデザインで耳に収まりやすいコンパクトなアルミニウム合金製。非常に軽量なため装着で困ることは少ないでしょう。またこの価格帯で液体シリコンタイプの「SednaEarfit T」イヤーピースが4サイズ付属するのはかなり有り難いですね。2千円くらいというと、このタイプのイヤーピースの価格だけでもそれくらいか、または以上にしそうなので、オマケでイヤホンがついている感覚?(笑)。これは確かに低価格で話題になるわけですね。


またL/Rの表記が分かりやすく記載されているのも地味ですが実は結構ポイントが高い点です。特にマイク無しモデルの場合、左右の形状の区別が付かないイヤホンでは老眼ぎみのオッサンにはけっこう悩ましいんですよ(笑)。
ケーブルはラバー製の被膜で取り回しは良く耐久性もある印象。USB-Cタイプはシングルボタンタイプのマイクボリュームボタンも備えており、幅広い用途で使える仕様となっています。
■ サウンドインプレッション
「AZLA TRINITY」の音質傾向は若干中低域寄りで緩やかなV字を描くドンシャリ傾向。想像以上にトラディショナルなチューニングで、いまどきのハーマン寄りや最近のメタ寄りとかのサウンドとは異なりますが、リスニングイヤホンとして幅広いジャンルで心地よく聴けるサウンドに仕上げられています。8mmサイズのドライバーを使用していますがPU+PEEKの特徴を上手く活かしたドライバーの構造とチューニングにより低域は十分な量感と厚みがあり、同時に中高域との分離も適切で各音域がしっかり主張しているため、いわゆる安っぽい音にはならずに仕上げられているのが印象的です。実は個人的に3.5mmモデルも持っているのですが(^^;)、今回提供を受けたUSB-C仕様のモデルでは音量はやや控えめの調整のため、ボリュームを上げてもそこまで大音量にはならない印象。
最近レビューした他社の5千円以下の低価格イヤホンではUSB Type-Cモデルのほうがメリハリがあるハキハキした印象の製品が多い印象ですが、「AZLA TRINITY」の場合はUSB-Cモデルのほうがややウォーム寄りで穏やかな印象に調整されているようです(UAC1.0仕様のアンプを使用している点も影響しているかも)。聴きやすさや使い勝手の良さを重視する場合はUSB-Cモデル、より明瞭さのあるサウンドを好まれる方は3.5mmモデルを選択するほうが良いかもですね。「AZLA TRINITY」の高域はハイハット等のシンバル音を明瞭に鳴らしつつ、刺激を抑えた印象でまとめられています。USB-Cモデルはさらに穏やかでややウォームな印象。V字傾向ですがアクセントは女性ボーカルの高音など中高域付近にあるため、その上の高域から超高域はバランスとしてはやや控えめに調整されています。
中音域はドンシャリ傾向のためやや凹みますが、見通しは良く明瞭感がある印象。ボーカル域もハッキリと描写され、女性ボーカルは伸びがあり、男性ボーカルは厚みと若干の艶やかさがあります。ドライにならずに自然な印象で描写されるため、明瞭ながら聴き疲れしない印象で再生されます。音場は広さは一般的ですがV字的なレイヤー感も多少あり、平面的な印象にはならずに描写されます。低域は十分な量感があり、重低音を中心に自然な厚みとエネルギーがあります。ミッドベースは直線的で自然な締まりがあり、中高域との分離も適切です。質感のうえでは価格なりの部分もありますが、全体としてのバランスは整っており、不足無く自然な印象で心地よく楽しめるでしょう。
■ まとめ
というわけで、「AZLA TRINITY」は2千円台で手軽に購入できる低価格イヤホンながら、ちゃんとオーディオグレードの製品に仕上がっていると感じました。もっとも最近では中華系でも非常にレベルが高い製品も増えていますし、サウンドバランス的にV字(ドンシャリ傾向)か、イマドキのU字またはW字傾向を好まれるか、あるいは低音ゴリゴリのモデルを好まれるか、など趣味嗜好もあるため、すべてのユーザーに最適というわけではないかもですが、ライトユーザーも含め、かなり幅広い層で「いい音」のイヤホンを購入しやすい価格で入手したい場合には有効な選択肢となるでしょう。個人的には「AZLA」ブランドで販売力のあるアユートが扱うことで、専門店ではない地方の家電量販店などの店頭にも並ぶ可能性があることも実は結構意味がある気がします。この製品がポータブルオーディオを楽しむ方が増えるきっかけになるとよいですね(^^)。