TRI Third Eye TK1

こんにちは。今回は 「TRI Third Eye TK1」です。「TRI Audio」から2025年9月にリリースされたオーディオアダプター製品です。「CS43131」DACチップをデュアル構成で搭載し、4.4mmバランス接続に対応。独立ボリュームボタンにも対応しお手ごと価格で購入可能なモデルです。

※本来はリリース時期に掲載予定でしたが、私の体調不良(およびそれに伴う耳の不調)のため、全てのレビュー掲載を延期しておりました。まだ万全ではありませんが少しずつ復帰していく予定です。

■ 製品概要と購入方法について

「TRI Audio」は、中華イヤホンブランドとしてマニアの間ですっかりお馴染みになった「KBEAR」の兄弟ブランドとして、よりこだわりのあるハイグレードモデルを多く手がけている印象がありますね。同社はファブレスのブランドのため、どのファクトリーで製造しても同社による一貫したマネジメントが行われたサウンドチューニングを実施しており、製品ごとに個性的・魅力的な仕様と価格、安定した音質を両立することで多くのマニアの間で定評を得ています。また「TRI」ブランドでは過去には「KAEI DESIGN」とコラボした高音質USB-DAC製品の「TK2」などもリリースしていました。

今回の「TRI Third Eye TK1」は同ブランドとしては初のオーディオアダプター製品で、デュアル構成の「CS43131」DACチップを搭載し、低消費電力の回路設計に加え、超低ノイズと高出力を実現しています。
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TRI Third Eye TK1」はDACチップに「CS43131」をデュアルで搭載し、低消費電力設計ながら、32bit/384kHz PCM、DSD256のハイレゾ再生に対応します。インターフェースは4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドで、3.5mmはマイク付きケーブルにも対応します。また複数の超低ノイズLDOレギュレータチップを搭載。電源ノイズを抑制し、クリアな伝送を実現しています。
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本体には独立した音量制御による「+」「-」ボタンと「再生/停止」ボタンを側面に配置しています。また本体上部のインジケーターライトにより、PCM再生時はグリーン、DSD再生時はレッドで点灯します。
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接続インターフェースは「USB Type-C」で、付属のOTGケーブルは「Type-C」と「Lightning」を選択可能です。
TRI Third Eye TK1」の価格は69ドル、アマゾンでは9,200円です。
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免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Keephifi より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

というわけで、発売前にサンプルは届いておりましたが、私の不調の関係でレビューできずにいました。今回は「Type-C」版で届いています。
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パッケージ構成はアダプター本体、OTGケーブル(USB Type-CまたはLightning)、USB-A変換アダプター、説明書。
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本体は57mm×23.7mm×12.1mmとコンパクトにまとまっています。また本体は金属製で表面/裏面は強化ガラスでシンプルながら美しい光沢感があるデザインとなっています。
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シンプルな製品ですが本体側面には+/-と再生/停止ボタンが配置され、ブラックカラーのガラス面からは本体基板が僅かに透けて見える意匠もクールですね。インターフェースは3.5mmシングルと4.4mmバランス。60ドル台の製品で音量ボタンがあり、さらにシングルエンドとバランス接続対応は魅力的な仕様です。また3.5mmはTRRS(マイク付き)にプラグに対応しています。
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付属するOTGケーブルは銀メッキ線の撚り線タイプ。一般的な付属ケーブルよりグレードが高いようですね。

■ サウンドインプレッション

TRI Third Eye TK1TRI Third Eye TK1」の音質傾向は比較的ドライで明瞭感のあるサウンド。どちらかというと寒色系でスッキリした音作りです。音量ボタンはスマートフォン側の音量とは独立しており、より本体音量とスマートフォン側音量の組み合わせでより詳細な音量調整が可能です。ノイズ特性は高いためホワイトノイズはほぼ皆無で透明感のあるサウンドを楽しめます。

なお、「TRI Third Eye TK1」はOTGケーブルでスマートフォンなどに接続のうえ、イヤホンを挿入した時点で電源が入るタイプですが、電源がON/OFFされる度に本体側の音量がリセットされるため、イヤホンを頻繁に差し替えて使うような方は注意が必要かもですね。特に高感度のCIEM等を使用する場合は注意したほうがよいかもしれません。この辺は今後ファームウェア等のアップデートが行われる可能性もあります。

TRI Third Eye TK1TRI Third Eye TK1」のチューニングとしてはニュートラルでメリハリを強調するタイプではありませんが、明瞭感があり各音域の粒立ちが良いため、イヤホンの傾向に合せてV字やW字の傾向を実感しやすい可能性もあります。DACの「CS43131」をデュアル、またはクアッドで搭載したオーディオアダプター製品は最近増えてますし、それ以上に搭載したDAPなどもありますが、DACチップ自体の癖はあまり無いものの、やはり多少エッジを効かせた音作りのほうが向いている印象ですね。

例えば「TRN Black Pearl」は「TRI Third Eye TK1」と非常によく似た仕様の製品で、製造している工場はもしかしたら同じかもしれませんが、「Black Pearl」が「素の状態」ではかなりメリハリ強めの仕様で、対応するアプリを組み合わせて詳細にチューニングすることでようやく「本気を出す」という、内容的にはかなりマニアックな製品でした。

TRI Third Eye TK1これに対し、「TRI Third Eye TK1」はアプリ等の提供はありませんがスペック上ではよりDNRが強化されており、サウンド的にも明瞭系ながら安定して利用できる印象があります。確かに同系列のサウンドですが、普通にオーディオアダプターとして使用するのであれば、「TRI Third Eye TK1」のほうがオールラウンドで音質的にもバランスは確実に優れています。同系列での対抗としてはやはりTRNの上位モデル「TE Pro」あたりになりそうですが、「TRI Third Eye TK1」は同等の音質をじつげんしつつより低価格で、液晶パネルなどがない代わりに低消費電力設計でスマートフォンへの負担が少ない点がメリットといえるでしょう。なかなか興味深いモデルだと思います。


■ まとめ

TRI Third Eye TK1というわけで、「TRI Third Eye TK1」は、ボリュームボタンの仕様など今後の改善を期待したい要素はあるものの、手頃な価格でデュアルDAC搭載、フルバランス対応、DSD等にも対応し、また独立したボリュームボタンを持つなど使い勝手にも優れた仕様が魅力的なオーディオアダプター製品です。
もちろん数万円レベルの高性能モデルと比較すれば価格差なりの違いはありますが、お手頃価格でイヤホンを高音質で楽しみたい方には魅力的な選択肢のひとつとなるのではと思いますよ。




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