
こんにちは。今回は 「ROSESELSA QuietSea II」です。オリジナルの「QuietSea」に対してゼロから開発した新モデルはよりシンプルなデザインで、パワフルな低域を持ったリスニングサウンドに仕上がっています。
※今回は製品版では無く、発売前に届いていたテスト版(プロトタイプ)での紹介となります。あらかじめご了承ください。
■ 製品概要と購入方法について
「ROSESELSA」(または「Rose Technics」)は10年以上の歴史のある老舗の中華イヤホンブランドのひとつで、私のブログでもいくつかの製品をレビューしていますね。今回の「ROSESELSA QuietSea II」は、以前レビューした「QuietSea」の後継としてゼロから新設計されたモデルです。
新たに「ORBITA」音響アーキテクチャと特別に開発された新ドライバーを搭載。バランスのとれたチューニング プロファイルは、さまざまなジャンルの音楽によく合うように調整されています。さらにキャビティにはCNC加工されたアルミニウム合金と透明ポリカーボネートで構成され絶妙な外観を備えています。


「ROSESELSA QuietSea II」は、全く新しい二重磁気回路デュアルキャビティ・ダイナミックドライバーを搭載。全周波数帯域において優れたパフォーマンスを発揮します。このダイナミックドライバーには多層PEEKサスペンションとカーボン銅真空コーティングドームによる複合振動板を採用し、極めて軽量かつ堅牢で、素早い動きにも対応し、歪みの少ないクリアなサウンドを実現します。


さらに「ROSESELSA QuietSea II」では革新的なORBITA音響アーキテクチャを採用。優れた変換効率を実現し、複雑なマッチングやハイエンドの増幅なしで、最高の音質を簡単に実現します。
「ROSESELSA QuietSea II」は精密な5軸CNC加工による金属製キャビティチャンバーと透明なポリカーボネート製ミッドキャビティを搭載。最適なエアフローとドライバーの安定性を確保し、シグナルチェーン全体における歪みを最小限に抑え、快適な装着感をお届けします。さらに、極上の快適性を実現するために、高品質のリキッドシリコン製イヤーチップが付属しています。
そして新世代の「Jasmine」ケーブルを同梱。5N無酸素銅を使用した4芯ケーブルで、3.5mmと4.4mmのプラグが同梱されています。


「ROSESELSA QuietSea II」のカラーバリエーションはブルーとシルバーの2色。
価格は69.99ドルです。
HiFiGo(hifigo.com): ROSESELSA QuietSea II
AliExpress(HiFiGo): ROSESELSA QuietSea II
免責事項:
本レビューでは ROSESELSA (Rose Technics)より発売前に提供いただいたテスト版(プロトタイプ)を元にレビューを掲載しています。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。またテスト版のため製品版とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
■ 製品の外観および内容について
「ROSESELSA QuietSea II」の本体はアルミニウム合金および透明なポリカーボネート製で、デザインは「QuietSea」を踏襲しつつ、より洗練された印象に仕上げられています。同様の形状なのですがより高級感がアップしたようにも見えます。


またステムノズルは「QuietSea」の楕円形から多少太さのある円形となりました。そしてコネクタがMMCXから2pin仕様に変更となり、よりケーブルのバリエーションも増えた印象。
コンパクトなシェルサイズにより耳への収まりも良く装着感は良好です。


ケーブルは太さのある布張りの4芯タイプ。5N OFC撚り線タイプで、説明によるとケーブルだけでも150ドル相当のグレードらしいです。しっかり編み込まれており取り回しは良好。またネジ式の交換用プラグが採用されています。
イヤーピースは通常タイプと同社オリジナルの液体シリコン製イヤーピース「Soundcocoon/SC」が付属します。比較的低価格な構成ながら付属品も非常に充実していますね。
■ サウンドインプレッション
「ROSESELSA QuietSea II」の音質傾向は若干中低域寄りながらニュートラル方向で自然なカーブを描くU字傾向のサウンドです。全体としては適度に温かみがあるウォーム傾向で、解像感や分離性を前面にしたタイプではありません。オリジナルの「QuietSea」はU字寄りのバランスながら明瞭な寒色傾向のサウンドでしたので、「ROSESELSA QuietSea II」ではよりリスニング性を高めた聴き心地を重視したサウンドにゼロから作り直した印象です。製品化に当たっては私も含め、複数のレビュアーにテスト版(プロトタイプ)が送られ、サウンドチューニングについての意見を集約しているようですね。「ROSESELSA QuietSea II」の高域は刺激を抑え聴きやすくまとめられています。寒色系のより詳細な高域を好まれる方も多いとは思いますが、ポップスなどのボーカル曲を中心に考慮した場合、長時間のリスニングでも刺激を抑え、聴きやすくまとめているという印象ですね。


中音域は凹むことなく再生されます。ボーカル域は適度に前傾し、適度に温かみのあるリラックスした印象。女性ボーカルの高音などの中高域に適度なアクセントがあり伸びの良さを感じますが、より中低域の厚みが強調されており、どちらかというと男性ボーカルのほうが厚みを感じる印象。解像感やキレを押すタイプではないため、音数の多い曲では若干混雑しますが、アコースティックの音源は美しく豊かな音色があります。全体的に聴きやすい印象でまとめられています。
低域はミッドベースを中心にフォーカスされています。ミッドベースは適度にブーストされており、明瞭でエネルギッシュなアタックが特徴的です。重低音は深く沈みますがミッドベースほどは強調されず、ニュートラル方向ながらパワーのある低音という印象に感じるよう調整されています。個人的にはもう少しキレのある低域のほうが好きですが全体としてのバランスは良く雰囲気のある低音でまとめられています。製品版のパッケージはアニメデザインですが、適度にブーストされた低域は、印象としては洋楽のストリーミング、ヒップホップやEDMなどの相性が良いように感じます。また厚みのある中音域も含めジャズと相性も良いでしょう。
■ まとめ
というわけで、「ROSESELSA QuietSea II」は寒色系だったオリジナル「QuietSea」から一変し、適度にウォームで聴きやすく、ニュートラルバランスながら心地よい低域をもったリスニングイヤホンとして登場しました。今回もお手頃な価格で付属品も充実しており、お買い得感は感じやすいでしょう。
また音場は自然な広さで定位も比較的正確であること、また低域の厚みにより心地よい臨場感が得られることから動画視聴やゲーミング用途でも活用できる仕上がりですね。お手頃価格で使いやすいイヤホンですので、興味のある方は購入されるのも良いと思いますよ。