
こんにちは。今回は2025年2月に掲載した「ケーブルまとめ」以降に届いた「NICEHCK」ブランドのケーブルのまとめレビューを掲載します。今回は2025年2月以降~2025年7月までに届いている分についてXポストで掲載しているケーブルの振り返りも含めて紹介しています。また新しいイヤーピースも併せて紹介します。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HCK Earphones より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
高導電銅線&銀メッキ線+6N焼鈍銅線&銀メッキ線ミックス導体 6Nアルミ箔シールド線ケーブル
NICEHCK SilverWings HiFi Audio Cable Dual Copper Four Processes Earphone Upgrade Wire
【3.5mm】【4.4mm】【0.78mm 2pin】【qdc】
NICEHCK SilverWings HiFi Audio Cable Dual Copper Four Processes Earphone Upgrade Wire
【3.5mm】【4.4mm】【0.78mm 2pin】【qdc】
「NICEHCK SilverWings」はAliExpressに加えてアマゾンでも販売されるミックスケーブルです。HCK得意の複数導体のケーブルで、組み合わせとしては「高導電銅」と「6N焼鈍銅」の2種類の材質でそれぞれ「銅線」と「銀メッキ線」を組み合わせた合計4種類の導体を使用しています。


「高導電銅」は一般的には純銅に0.1%程度のジルコニウムを添加した銅合金で、強度を高めた合金線のなかでも特に導電率が高い特徴があります。「焼鈍(なまし)銅」は焼き鈍しを行うことで純銅をより柔らかくした導体で取り回しが向上しています。そのため、傾向としては銅線と銀メッキ線のミックス線の特徴をベースとして、合金線の雑味をおさえた透明感や適度な温かみが付与されているイメージでしょうか。
「NICEHCK SilverWings」の外観はシルバーカラーでどのようなイヤホンにも併せやすいカラーリングながら、シルバーストライプの透明な被膜がキラキラ感を増しておりちょっとした華やかも感じるのがポイント。実際にリケーブルした印象は情報量の底上げとともにミックス線らしい音圧を高め鮮やかさを増す(または多少濃い音になる)方向性を持ちつつ、特にボーカル域などには合金線的な温かみをもつことで、派手すぎない比較的自然な印象の範囲で明瞭感のあるリケーブル効果を実感出来ます。ただ銀メッキ線比率が高いため、低域の変化は相対的には控えめかもですね。外観と同じで、サウンドにより華やかさを与えたい場合には良い選択肢になる可能性が高いですね。8N OCC箔+フラット銀パラジウム合金箔+自社開発合金銅+高導電性銅合金線ケーブル
NICEHCK DragonScale Pro HiFi Audio Cable 8N Ultra-high Purity Earphone Upgrade Wire
【金メッキOFC 4.4mm】【銀メッキOFC 0.78mm 2pin】
NICEHCK DragonScale Pro HiFi Audio Cable 8N Ultra-high Purity Earphone Upgrade Wire
【金メッキOFC 4.4mm】【銀メッキOFC 0.78mm 2pin】
NICEHCKのハイグレードケーブルです。フラグシップ級だった「DragonScale」の外観を踏襲し導体には自社開発の銅合金線と高導電性銅合金線の2種類の合金線を使用し、外周を超高純度の8N OCC線フォイルと銀パラジウム合金線フォイルで覆う構成を採用。イメージとしては音質傾向を維持しスッキリとした見通しの銅合金線と多少温かみを持つ自然な印象の合金線による中音域および低域をベースに、銀メッキなどより厚みのある箔を使用することで表皮効果による高域伝導性を高めている、みたいな感じでしょうか。さらにコネクタおよびプラグにより伝導性の高いOFCを使用するなどこだわりのあるケーブルです。


NICEHCKのハイグレードケーブル「DragonScale」の第3弾。オリジナルの外観を踏襲し非常に太く厚みのある被膜で覆われたケーブルですが、価格は129ドルとかなり購入しやすくなりましたね。


印象は質感を向上させつつより透明度や解像感が向上し、そして鮮やかに粒立ちが向上する感じ。優れた情報量とシールド効果を持つため一般的なケーブルより透明感が高く、また細かい音もつぶさに伝達するポテンシャルを持つため、イヤホンが1グレードアップしたような印象に変化する場合も。リケーブルの楽しさもしっかり実感出来る、どのタイプのイヤホンでも結構使いやすいケーブルに進化していると思います。
8N OCC 銀メッキ線 + 8N OCC線 ミックス線 アップグレードケーブル
NICEHCK AceMeteor Upgrade Cable 8N Silver Plated OCC+8N OCC Earphone Replace Wire
【金メッキOFC 4.4mm】【銀メッキOFC 0.78mm 2pin】
【金メッキOFC 4.4mm】【銀メッキOFC 0.78mm 2pin】
「NICEHCK AceMeteor」は、HCKが得意とする超高純度導体である8N OCCの銅線と銀メッキ線のケーブル。高純度銅線の伝導性の高さにミックス線の効果が加わり、イヤホンのポテンシャルをより引き出してくれることが期待できるタイプのケーブルですね。
ちなみ「N」(Nine)は純度の単位で例えば4Nなら「99.99%」と9が4つ並ぶことに由来します。過去に「解説編」でも記載していますが、古河電工など多くの線材メーカーでは高純度銅線でも4N純度までの導体しか販売しておらず、5N以上の単位は中華ケーブルの導体特有の単位になっています。例えば古河電工製などと同様の意味で捉えることは無理がありますが、あくまで「中華ケーブルの中の基準」でより高純度で高級な線材、ぐらいの捉え方が適切でしょう。


ブラウンの多少太さのある4芯タイプの撚り線でハイグレードイヤホンと合せても見栄えのするケーブルです。プラグ等のパーツも落ち着いていますが高級感があります。


ミックス線的な明瞭さと同時に優れた解像感と透明感の高さが印象的なケーブルです。イヤホンのポテンシャルをより引き出すタイプのケーブルのため、イヤホンの特徴によってメリハリが増すなどの効果もありますが、派手な変化では無く、自然にボーカル域が引き立ち、音場を立体的に拡大します。リスニング的な楽しさを向上させてくれる、ハイグレードイヤホンと相性が良いスタンダードケーブルと言えるでしょう。
5N 純銀線+OCCシールド層 同軸線アップグレードケーブル
NICEHCK DuskAg HiFi Upgrade Cable 5N Pure Silver+OCC Shielding Layer IEM Wire
【3.5mm】【4.4mm】【0.78mm 2pin】【qdc】
【3.5mm】【4.4mm】【0.78mm 2pin】【qdc】
「NICEHCK DuskAg」はこれまた最近のHCKが得意とする「低価格の純銀同軸線」タイプのケーブルです。同軸線はコアを太いシールドで覆い外周部をGND(または-)側の線材で編み込むようにシールドする構成のケーブルですが、「NICEHCK DuskAg」の場合、純銀線の+側がコア(芯材)、OCC線のシールド層が-またはGND側が外周部が担う構成となりまります。


そのため高コストの純銀の使用量を抑えられる(低コスト化できる)特徴があります。特徴としては純銀線に近いものの、シールド側の銅線の特徴も低域側で多少感じられるのが興味深いところ。
今回はブラックの光沢のある樹脂被膜で左右2芯の構成。同軸線らしく適度な太さで使いやすい印象のケーブルです。おそらく内部でのコア部(純銀線)の太さから情報量の多さは上位ケーブルにはおよばない印象ながら、伝導性は高く全ての音域でそつなく明瞭感を高めてくれる印象があります。銀メッキ線ほどの派手さはなく純銀線らしい綺麗な高域があり、さらに自然な中音域と低域の量感もほぼ維持されており、様々なイヤホンで使いやすい印象があります。
いわゆる低価格中華イヤホンなどの寒色系サウンドと相性が良いほか、比較的反応の良いイヤホンでより透明度をアップしたい場合など美音系のアプローチにも良さそうです。
透明液体シリコンイヤーピース NICEHCKP03
NICEHCK P03 Transparent Liquid Silicone Ear Tips Noise-canceling Soft Safe Eartips
「NICEHCK P03」はHCKの液体シリコンタイプのイヤーピースの第3弾。淡いパープルカラーの軸に透明なリキッドシリコンのタイプ。今回も優れたフィット感を持っています。


印象としては既存の「C04」より軸が太いためめ、液体シリコンながらよりカチッとした装着感となり、解像感がアップする印象となります。


また最近はイヤーピースも結構価格がアップしていますが、3サイズセットの他各サイズ3ペア入りのタイプも同価格で購入できるのは良いですね。
というわけで、今回も手許に届いている製品をまとめてみました(^^)。