TRN Seahorse Pro

こんにちは。今回は 「TRN Seahorse Pro」です。金属製で流線型のハウジングが印象的なイントラコンカ型(インナーイヤー型)イヤホンです。比較的手頃な価格設定で付属品も充実しており、カナル型とはまた異なる雰囲気のあるサウンドが心地よい印象ですね。

■ 製品概要と購入方法について

TRN Seahorse Pro」はTRNのイントラコンカ(インナーイヤー)型イヤホンで、同社の既存モデル「Seahorse」の上位モデルですね。アルミニウム合金製キャビティに14.2mmサイズのPU+LCP複合振動板ダイナミックドライバーを搭載し、深海をイメージし純粋な音を細部まで再現します。

クラシックなデザインながら「タツノオトシゴ」をイメージした繊細で立体的なラインが、イヤホンに独特の自然美を与え、すべての曲線がタツノオトシゴの俊敏さと力強さを表現しています。細部に至るまで、果てしない海の深淵へのオマージュが込められています。
TRN Seahorse ProTRN Seahorse Pro
TRN Seahorse Pro」のドライバーはポリウレタン(PU)と液晶ポリマー(LCP)の利点を組み合わせたPUエッジ + LCPドーム複合振動板を採用し、優れた剛性と弾力性を実現。PUエッジは低域のレスポンスとダンピングを向上させ、豊かな低音を実現し、LCPドームはクリアで精確な高域を確保し、歪みや共振を低減し、音の透明感とディテール再現性を向上させます。この14.2mmダイナミックドライバーはよりピュアで鮮明なサウンドを実現し、あらゆるディテールをより明瞭に表現します。

TRN Seahorse ProTRN Seahorse Pro
TRN Seahorse Pro」は高精度アルミニウム合金による精巧な音響キャビティに拡散通気構造を組み合わせることで、内外の気圧バランスを調整し、空洞内の音波をより広く均一に集積。軽量かつ高剛性のキャビティは振動干渉や音漏れを効果的に低減し、自然でリラックスしたリスニング体験を実現します。
またケーブルには着脱式の0.78mm 2pin銀メッキ無酸素銅ケーブルを採用。忠実度の高い信号伝送を実現し、よりクリーンで透明感のあるサウンドを実現します。
TRN Seahorse ProTRN Seahorse Pro

TRN Seahorse Pro」の価格は59.99ドル、アマゾンでは8,850円です。
AliExpress(TRN Official Store): TRN Seahorse Pro

Amazon.co.jp(TRN直営店): TRN Seahorse Pro


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして TRN Audio より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

TRN Seahorse Pro」のパッケージはTRNの最近の海洋シリーズを踏襲した深海のデザインでモチーフとなっている「タツノオトシゴ」が描かれています。
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パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、シリコンイヤーリング(3ペア)、スポンジイヤーパッド(3ペア)、ケース、ケース用ストラップ、説明書。
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本体はアルミ製で、トラディショナルなイントラコンカ型のシェルデザイン。強度のあるハウジングでしっかりした装着感があります。
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ただそれなりに重量があるため、イヤーリングやイヤーパッドを使用しない場合はケーブルを耳掛け式にして装着する方が安定します。両方のタイプが3ペアずつ付属するのはいろいろ有り難いかもですね。

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ケーブルは編み込まれた繊維被膜の銀メッキ線による2芯タイプ。適度な太さがありますが撚り線タイプのため取り回しはまずまず良好です。コネクタは2pinタイプでTRNのカナル型同様にqdcタイプと互換性のあるカバー形状ですが、極性を間違えないように片方に突起がある仕様になっています。もしリケーブルする際には極性に注意した方が良さそうです。


■ サウンドインプレッション

TRN Seahorse ProTRN Seahorse Pro」の音質傾向は中低域寄りでイントラコンカ型らしい豊かな厚みと温かみを持ったサウンド。中低域に広がりと響きがあるイントラコンカ型特有の音場感はカナル型に慣れていると違和感があるかも知れませんが、ある程度の音圧でも長時間のリスニングで聴き疲れが少なく、のんびりとした心地よさがあります。
ちなみに個体差もあるかもしれませんが開封直後はいまひとつ伸びきらない印象で、十分なバーンインが必須な印象でした。私はHCKで数年前に購入したエージングユニットを使用してバーンインを行っていますが、数時間程度でもある程度の違いを感じられるようになります。私は50時間程度のバーンインを行いました。

TRN Seahorse Pro」の高域は籠もること無く明瞭に鳴りますが、主張は控えめで定位も少し距離感がある印象です。ハイハット等のシンバル音は適度な煌めきがあります。また最近のイントラコンカ型に比べると高域は暗めの印象。抜け感は開封時よりある程度のバーンインで向上した印象になります。またシリコンリングなどでフィット感を高める方が高域もよりダイレクトな印象になります。

TRN Seahorse Pro中音域は比較的ニュートラル方向ですが多少中低域に厚みがある印象。開封時はやや鮮やかさに欠けた感じもあったものの、数時間以上のバーンインにより多少覚醒した印象になりました。全体的にイントラコンカ的なカナル型より少し距離のある定位ですが、中音域はカマボコ寄りで多少前傾しており、ボーカル域はTRNらしい硬質感もあり、やや強調された印象になります。ボーカルは女性ボーカルも綺麗で男性ボーカルも豊かさがあり、質感は良好。演奏は解像感はまずまずですが多少響きのある鳴り方のため、多少ゆったりとした曲や、アコースティックな音源との相性が良い印象。全体としては明瞭ですが打ち込み系の音数が多くBPMが早い曲は多少混雑する場合もあります。個人的にはシティポップなどの楽曲との相性が非常に気持ちよくすっかり聴き込んでしまいました。

低域は中低域を中心にウォームな厚みがあり、いかにもイントラコンカ型らしい響きと深さがあります。ある程度バーンインを経た状態では、フラット方向のバランスながら力強いパンチ力があり、心地よい量感と重さのあるビート感で中高域を下支えします。籠もりなどはほぼ無く中高域をマスクすることもありませんが、個人差でシリコンリング等を併用してフィット感を高めた方が良い印象となる場合があります。
TRN Seahorse ProTRN Seahorse Pro
なお、低域は装着感によっても量感が変化するため、必要に応じてシリコンリングやイヤーパッドを併用するもの良いでしょう。個人的にはAliExpressやアマゾンで数百円程度から購入できるearhooxタイプ(または「earhooks」などの商品名で販売中。耳に掛けるフックのあるタイプの)シリコンリングを利用するのが装着感の安定性も含めてオススメ。わたしは手持ちで既に販売終了しているearhoox製のリングを組み合わせました。


■ まとめ

TRN Seahorse Proというわけで、「TRN Seahorse Pro」はある意味非常にイントラコンカらしさを感じさせる響きを持つウォーム寄りなサウンドながら、ボーカル域は心地よい主張あり、さらにTRNらしい硬質感で明瞭に再生されるなど、同社のイントラコンカに対するこだわりをちょっと感じさせる製品でした。
最近はイントラコンカ型でもミドルグレード以上を中心にカナル型のようなダイレクト感のあるサウンドや、スピーカー的な空間表現を目指すような製品も増えてきていますが、TRNの場合は、ベースは結構トラディショナルなイントラコンカ型の音作りで、そのうえで同社のこだわりをいろいろ表現しているように感じます。イマドキの音源も含め、のんびりとリスニングを楽しむには最適で、マニアであればひとつ持っているのも良いのではと感じました。

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