
こんにちは。今回は 「NICEHCK NK1 MAX」アダプターケーブルです。32bit/384kHz PCMのハイレゾ再生にも対応するコンパクトなオーディオアダプターケーブル製品です。2千円台の低価格でアマゾンでも購入可能なアイテムですが、マニアにはお馴染みの「NICEHCK」ブランドから購入できるのは安心感がありますね。
■ 製品概要と購入方法について
ポータブルオーディオのマニア向けに数多くのイヤホンやケーブル、アクセサリー製品をリリースしている「NICEHCK」ブランドの低価格USB Type-C対応のオーディオ変換アダプタケーブルです。最近では5万円オーバーの高級イヤホンも販売している「NICEHCK」ブランドということで、ライトユーザー向け製品でも安心感がありますね。
→ NICEHCK製品(イヤホン、ケーブル、アクセサリー製品)のレビュー
同社からはもともと「NK1」という製品をリリースしていましたが、そのアップグレード版として登場したのが今回の「NICEHCK NK1 MAX」です。DACチップに「CX31993」、アンプチップに「MAX97220」を搭載し、32bit/384kHz PCMのハイレゾ再生に対応します。


「NICEHCK NK1 MAX」が搭載するDACチップはConxeant社製「CX31993」で、既存モデルの「NK1」から引き続き搭載しています。オーディオアダプターのなかでも低価格なドングル製品や変換ケーブル製品では「ALC5686」あたりと並んでよく使用されるチップですね。「CX31993」チップのみでも比較的S/Nの高いアンプ機能を持つため、安価な製品ではヘッドホンアンプ専用のチップを別途搭載しないことも多いですが、「NICEHCK NK1 MAX」では、小型オーディオアダプターなどではお馴染みの「MAX97220」をアンプチップに搭載しています。


これにより出力は「NK1」の2倍以上の63mW@32Ω(「NK1」は31mW)、ノイズ特性もSNR 115dB、DNR 111dBに向上しています。
またUSB Type-Cコネクタを接続するケーブル部分は高純度の8芯 OCC銀メッキ線を採用し、より劣化を抑えた伝送性能を実現しています。


「NICEHCK NK1 MAX」のカラーバリエーションは「シルバー」と「ミントグリーン」の2色。
価格は19.99ドル、アマゾンでは2,870円で販売されています。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK NK1 MAX ※13% OFFクーポン配布中
AliExpress(NiceHCK Audio Store): NICEHCK NK1 MAX ※セール予定価格 9.85ドル
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして NICEHCK より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「NICEHCK NK1 MAX」のパッケージはスマホケースサイズのボックスで販売されています。


パッケージ内容は非常にシンプルで、アダプター本体、USB Type-A変換アダプター。


本体はアルミニウム合金製で「CX31993」と「MAX97220」チップを透明部分から見えるデザインが特徴的です。ケーブル分は8芯OCC銀メッキ線ケーブルで適度な太さのある撚り線タイプです。


非常にコンパクトなアダプターのため、イヤホンと一緒に携行しても取扱いで邪魔に感じることは無いでしょう。


「NICEHCK NK1 MAX」はUSB Type-Cコネクタを持つiPhone/AndroidスマートフォンのほかType-A変換などを使用してUSB Audio Class 2.0に対応したMacやPC等、ゲーム機などに接続して利用することも可能。なおAudirvanaではDSDの対応も表示されましたが、実際はPCMのみ(最大32bit/384kHz)までの対応となります。
■ サウンドインプレッション
「NICEHCK NK1 MAX」はセール時だと10ドル程度、アマゾンでも2千円台で購入可能なオーディオアダプターということで、非常に低価格なアイテムですが、通常のイヤホンなどの組み合わせでは癖の無いサウンドで手軽に使える印象。ちなみに「MAX97220」は小型のドングル型アダプターなどで以前から採用されている定番のアンプチップで、低消費電力ながら実用的なゲインを確保出来るのが特徴。ただし、そこまで駆動力は高くないためゲインを上げると二次曲線的に歪みを発生しやすい特性もあるため、一般的な出力のイヤホンとの組み合わせが良いでしょう。
なお、このチップはオーディオアダプター以外にもハイレゾ対応で3.5mmヘッドホン端子を搭載するようなスマートフォンなどにも搭載されることが多いのですが、搭載する基板のノイズを拾いやすい傾向があり、同じチップを搭載していてもデバイスによってノイズ特性は異なったりしますね。
「NICEHCK NK1 MAX」はそのなかでも比較的クリーンな印象で、スマートフォンでAppleMusicやAmazon Musicのロスレス音現、ハイレゾ音源をより高音質で楽しむことができます。比較的癖の無い印象ですが「CX31993」自体が滑らかさよりややメリハリを強調して明瞭感を出すタイプのDACのため、ちょっと元気な印象になります。それでも例えばApple純正のアダプターなどと比較して輪郭が明瞭となりより解像感が向上したスッキリしたサウンドを楽しめると思います。2千円台の購入可能なアダプターとしては十分に高音質化の効果を実感出来るのではと思います。ただし、ノイズアイソレーションについては1万円程度あるいはそれ以上のアダプター製品と比べると完璧では無いため反応の良いイヤホンやCIEMなどではホワイトノイズが若干発生します。一般的なイヤホン製品では特に問題ありませんので、理解して使い分けるのが良いでしょう。
■ まとめ
というわけで、「NICEHCK NK1 MAX」はアマゾンでも低価格で購入できるオーディオアダプター製品と言うことで、ライトユーザーの普段使いを中心に、有線イヤホンでちょっといい音を楽しみたい、という方に最適なアイテムのひとつでしょう。また、アマゾンにはよくわからないブランドやメーカーの製品も多くありますが、高音質イヤホンやケーブルを多く手がけるマニアにお馴染みのNICEHCKブランドの製品で購入できるのは、誰かに勧める際にも安心感がありますね。


もちろん、より高価格の製品のほうが音質面、機能面で優れるのは間違いないですが、使用しているのが気にならないコンパクトさで、とりあえず低価格でType-C接続したいという方には無難な選択肢のひとつといえるでしょう。また低価格ながら最大32bit/384kHzのハイレゾ再生にも対応しますので、対応するイヤホンや配信サービスなどで違いを確認したい場合にも手軽に楽しめると思います。