
こんにちは。今回は 「ROSESELSA Earfree i5」です。何機種か販売されている「ROSESELSA」ブランドの完全ワイヤレスイヤホンのひとつで、現在海外セラーからの購入が必要なものの、技適等も取得し国内でも利用可能なモデルです。高性能ドライバー搭載、LDACコーデック対応等さまざまな技術を投入し、同価格帯の他のTWS製品とは一線を画した寒色系サウンドが楽しめるモデルです。
■ 製品概要と購入方法について
「Rose Technics」(または「ROSESELSA」)は老舗の中華イヤホンブランドのひとつで、私のブログでもいくつかの製品をレビューしていますね。今回の「ROSESELSA Earfree i5」は同社が手がける完全ワイヤレス(TWS)イヤホンです。
「HR2トポロジー振動板ダイナミックドライバーユニット」、「ELCチューニングテクノロジー」、「Cadence HiFi 5 DSPチップ」を搭載し、豊かなトーンと究極の明瞭さで驚異的なサウンドを実現します。またワイヤレス機能も「LDAC」コーデックに対応し、最大-48dBの強力ANC機能を搭載します。

「ROSESELSA EarFree i5」は、「HR2トポロジー振動板ダイナミックドライバー」ユニットを搭載。「ELC(Equal Loudness Contour)」チューニングテクノロジーと「Cadence HiFi 5」DSPチップを搭載し、高感度で低歪みのサウンド再生を実現します。
またワイヤレス機能としては最大-48dBの強力ANC機能を搭載し、周囲の騒音を強力に遮断します。ANCオフ、透過、風切り音低減、ANCオンの4つのモードから選択できます。また「LDAC」ハイレゾコーデックに対応し、さらに「ゲームモード」では54msの超低遅延を実現しています。


また音声通話についても「AIニューラルネットワークノイズ低減アルゴリズム」を搭載した「GoerTek」シリコンクリスタル 4マイクアーキテクチャを搭載。音声を明瞭に識別し、ノイズ干渉を効果的に遮断することで、通話中の音声伝達を大幅に向上させます。
また本体は最大10時間の連続再生に対応し、充電ケースと連携し最大50時間のバッテリー駆動が可能です。また、急速充電にも対応しており、わずか10分の充電で12時間の再生が可能です。


他にもIPX5防水機能、マルチポイント接続対応、「ROSELINK」アプリによる制御にも対応します。
「ROSESELSA Earfree i5」の価格は69.31ドル。カラーバリエーションは「ブラック」「シャンパンゴールド」「ブルー」の3色から選択可能です。
AliExpress(Roseselsa Official Store): ROSESELSA Earfree i5
※60.99ドルで販売中。セール予定価格 57.53ドル
HiFiGo(hifigo.com): ROSESELSA Earfree i5
※54.99ドルで販売中。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして ROSE Technics (ROSESELSA) より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
サンプルはブラックのカラーで届いています。シルバーのパッケージがクールですね。


「ROSESELSA Earfree i5」のパッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、充電用ケーブル、イヤーピース(装着済みMサイズを含めSS/S/M/Lの4サイズ)、説明書。


充電ケースは少し大きめのサイズ感ですが金属製の自立するデザインでパッケージ同様にクールなイメージですね。最近のTWS製品はプラスチック製が主流なためソリッドなデザインが逆に目新しく感じます。


いっぽうで本体は軽量のプラスチック製でいわゆるAirPods型のデザインですがシンプルながら使いやすい印象です。


イヤーピースは装着済のMサイズを含め4サイズが付属しますが比較的浅いタイプであれば一般的なイヤーピースを流用することも可能です。私はTRNの「T-Eartips」に交換して問題なくケース収納もできました。


タッチセンサーは初期設定ではシングルタップは設定されていないのが特徴的。そのため初期設定では「再生/停止」はタッチ操作では割り当てられて無く、アプリの設定でアサインを変更することで割り当てます。


「ROSELINK」アプリはANCモードや再生モード、タッチセンサーのアサインなど各種設定が可能です。ANCモードはON/OFF、風切り音、外音取り込み(透明)の4種類が選択できます。
イコライザはプリセットからの選択で初期値は「POP」で、他に「HIFI」「ROCK」「LIGHT」の4モードが選択できます。コーデックは初期値は「LDAC」が有効となっており、コーデック変更で「AAC/SBC」に変更するか、マルチポイント接続を有効にすることで「AAC/SBC」モードに移行します。


ほかにもタッチセンサーのアサイン変更、イヤホンを探す(大きい音を出してみつける)、他にラボ機能として完全にはサポートしていないものの装着検知機能も利用できるようです。
■ サウンドインプレッション
「ROSESELSA Earfree i5」の音質傾向はやや中低域寄りのV字、つまりドンシャリ傾向ですが、同価格帯の多くのTWS製品がより幅広いユーザーを対象として有る程度ボーカル域にフォーカスしたU字寄りのウォームなサウンドで調整されていることが多いなか、「ROSESELSA Earfree i5」は多少寒色寄りで、特に標準の「POP」モードでは「わかりやすいドンシャリ」で調整されているのが1周回って目新しく感じます。また搭載される「ELC(Equal Loudness Contour)」チューニングテクノロジーは音量に応じてラウドネスを調整する機能で、低域や高域を感じにくい小音量では強く、より音量を上げることでニュートラル方向に調整し最適なバランスを維持します。標準の「POP」モードも文字通りポップスやアニソンを中心としたリスニングではメリハリがあり楽しいのですが、個人的にはイコライザーは「HIFI」モードがもっとも汎用性が高く好印象です。このモードでは中音域が若干前傾しニュートラル方向に変化するため、定位感が向上し、ゲーミングや動画視聴でも相性が良い印象です。特に「ROSESELSA Earfree i5」のゲームモードは54msと多くのTWS製品の低遅延モード(だいたい80msくらい)と比べてもかなり高速なため、よりハードなプレイでも強みがあります。なお、「ROCK」と「LIGHT」モードは使う人いるのかな、というくらい謎なチューニングなので、あまり触れないでおきます。
また-48dBのANC機能はかなり強力な効き方で無音感がつよいため、実際の性能よりよりダイナミックレンジのあるサウンドを楽しめるのも印象的。従来のTWS製品がちょっと緩めに感じる方にはかなり面白い製品といえるのではと思います。
「ROSESELSA Earfree i5」の高域は同価格帯のTWS製品としてはピークは高く、スッキリと伸びのある高域をもっています。ただしやや硬質な印象で人工的な印象を感じる場合もあります。特にHIFIモードではより高域のブースト感が強まるため聴きやすい音が好みの方には合わないかもしれませんね。ただ個人的にはこれくらい明瞭な音も有りかなと思います。中音域は曲によって相応に凹みます。特に「ROSESELSA Earfree i5」は前述の「ELC」機能により、BGM利用などの小音量ではV字傾向が強まりますが、しっかりとリスニングしたい場合は明瞭で豊かな表現力を持ちます。硬質でドライな傾向ではあるものの女性ボーカルは伸びがあり、男性ボーカルは適度な厚みがあります。音場は自然な広さと奥行きがあり、特にHIFIモードでは定位もある程度正確なため、ハードなプレイでも実用的です。
低域は量感は音量によって変化しますがミッドベースを中心に力強くスピード感もあります。寒色系のサウンドで締まりもあるため、スピード感のある曲でも楽しめます。ただし重低音は適度に深く沈むものの質感は多少割り切っている感もあり、解像感も一般的です。それでも中高域との分離は良く適切に下支えしている印象ですね。
■ まとめ
とうわけで、「ROSESELSA Earfree i5」は今年の2月~3月頃のリリースですのでちょっと時間が経っている製品ですが、現在の価格に対して想像以上に良い印象を受けました。何より音質傾向的に同価格帯のTWS製品とは一線を画した寒色系のドンシャリで、それだけでもけっこ貴重な存在かもしれませんね。また独自技術が結構投入されており、他と似て非なる部分の多さで、音質傾向の分かりやすさに対しコンセプトや性能面で多少わかりにくさを感じるかも知れません。ただしこれらはチャレンジングなアプローチでもあり、今後も興味深い製品をリリースして欲しいと感じました。あと「ROSESELSA Earfree i5」は現時点ではAliExpressやHiFiGoなど海外のセラーでの購入が必要ですが、技適は取得しておりマークも刻印していますので日本国内でも安心して利用可能です(念のため)。