
こんにちは。今回は 「TimeEar TEA-99」です。前回に引き続き「TimeEar」のAliExpressで販売されているイヤホン製品です。今回は30ドル級のイントラコンカ(インナーイヤー)型イヤホンで、アルミ製金属ハウジングに高性能ドライバーを搭載し、明瞭な中低域寄りのサウンドが楽しめるモデルです。
■ 製品概要と購入方法について
「TimeEar」は実績のあるOEMメーカーが2020年に設立したオーディオメーカーで、中国市場では2023年より10機種以上の製品を展開しています。主な製品はポータブルDAC/AMP製品、イヤホン製品などポータブルオーディオ分野で全て自社開発・設計・製造を行い特許技術を複数保有しているとのこと。今年よりAliExpressなどの越境ECを通じて海外での展開も順次開始しています。
「TimeEar TEA-99」は「TimeEar」が販売するプレミアム仕様のイントラコンカ(インナーイヤー)型イヤホンで、アルマイト加工を施したアルミニウム合金製のコンパクトな音響チャンバー採用することで堅牢性を維持しながら、全体的なサイズを小型化。人間工学的に最適化されたデザインにより装着感を向上させています。


搭載する14.2mmダイナミックドライバーには独自にカスタマイズした振動板と、DAIKOKU製純銅ボイスコイルを搭載しています。振動板の構造形状を最適化することで、低音域のレスポンスの緩みを効果的に解消。インピーダンス44Ω、感度115dBの設計により、オーディオの解像度とサウンドステージのレイヤリング能力が向上します。


ケーブルには4芯 OFCリッツ線ケーブルを採用。4.4mmバランスプラグを搭載し、高インピーダンスドライバーをスムーズに駆動させます。
「TimeEar TEA-99」のカラーバリエーションはシルバーとパープル。価格は30.20ドルです。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして TimeEar より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「TimeEar TEA-99」のパッケージはコンパクトなボックスタイプ。今回はシルバーのカラーで届いています。


パッケージ内容はイヤホン本体、イヤーパッドが白色と黒色でそれぞれ2ペア、説明書。


本体はアルミニウム合金製の金属ハウジングで、14.2mmのドライバーに対し、直径15.5mmのハウジング部のコンパクトな形状で仕上げ有られています。さすがにプラスチック製より重量感はありますが比較的軽量にまとめられており装着感はまずまず良好で耳に収まりやすい印象。


分岐部分のケーブル長はある程度の長さを確保しているため、通常の装着方法のほか耳掛けタイプの装着も可能です。ケーブルは4芯タイプで被膜は柔らかく取り回しは良い印象。プラグが標準で4.4mm仕様なのが大きな特徴ですね。
■ サウンドインプレッション
「TimeEar TEA-99」の音質傾向は金属ハウジングの外観にあわせた比較的硬質な印象で、中高域寄りの弱ドンシャリ。高域は硬質感のある伸びのある音でイントラコンカらしい定位感を持ちつつキレのある音を鳴らします。
インピーダンス44Ω、感度115dB/mWとイントラコンカ型としては比較的鳴らしやすいタイプです。女性ボーカルの高音など中高域は明瞭に伸び、中音域もハッキリした印象のサウンドが楽しめます。


いっぽうで中低域の少し下がって広がる音場感はイントラコンカ型特有のトラディショナルな音作りで、量的には少なめですがスポンジイヤーパッドの組み合わせで調整出来ます。ボーカル帯域を中心に中高域の鮮やかさに重点を置いたチューニングですが、まとまりは良いイヤホンだと思います。
高域は硬質で明るく伸びのある印象。鮮やかさのあるやや金属質な音で煌めきを感じつつ歯擦音などの刺激は調整されています。
中音域は中高域を中心にアクセントがあり、ボーカル域は多少前傾して鳴ります。高域同様に明るめの音でボーカル帯域の描写は適度な明瞭感があり綺麗です。
どちらかというと女性ボーカルが映えるサウンドですね。同時にイントラコンカらしい音場感もあり、中低域は広がりとあわせてイントラコンカらしい少し下がって広がる響きがあります。
中音域は中高域を中心にアクセントがあり、ボーカル域は多少前傾して鳴ります。高域同様に明るめの音でボーカル帯域の描写は適度な明瞭感があり綺麗です。
どちらかというと女性ボーカルが映えるサウンドですね。同時にイントラコンカらしい音場感もあり、中低域は広がりとあわせてイントラコンカらしい少し下がって広がる響きがあります。低域はイヤーパッド無しでは控えめで、少し下がった位置で響く印象で鳴ります。過度に主張すること無く全体を下支えする鳴り方をします。中低域でやや膨らみ、解像感は一般的ですが、ベースは適度な重量感があり、曲によってはしっかり沈むため心地良い低音を感じる事が出来ます。全体的なバランスとしては良好で籠もること無くしっかりと低域の存在を感じるのは好印象です。
■ まとめ
というわけで「TimeEar TEA-99」は約30ドルの手頃の価格設定ながら質の高いアルミ製の金属ハウジングと高性能ドライバー、そして4.4mmプラグのバランス仕様と、結構なマニア向けの内容で完成度の高さを感じる仕上がりでした。サウンドも中高域寄りでシャープさを感じる印象でまとめられており、イントラコンカのなかでも最近の上位グレード製品を彷彿させるようなキレの良さと、イントラコンカらしいトラディショナルな音場感を両立している点が非常に興味深い印象でした。
標準で4.4mmバランプラグと結構マニア向け仕様のイントラコンカ型イヤホンとして、興味のある方にはお手頃価格で結構お勧めできる製品だと感じました。