NICEHCK B80

こんにちは。今回は 「NICEHCK B80」です。実は相当前から書きかけになっていたのですが、このタイミングで仕上げることにしました。HCKのイントラコンカ(インナーイヤー型)イヤホンというとフラグシップの「EBX25Ti」をレビューしていますが、こちらの方が結構先に届いていたりしています(汗)。手頃な価格で購入できるスタンダードモデルですね。

■ 製品概要と購入方法について

中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」は私のブログでもお馴染みの老舗中華イヤホンセラーで、多くのマニアに絶大な支持を受けていることでも知られています。そのオリジナルブランドの「NICEHCK」もまた多くのマニアに寄り添った「他とはちょっと違う製品」が特徴。最近は高音質なイヤホンブランドとして評価および知名度も一気に向上し、直販サイトや日本での代理店もできて主要なモデルが店頭試聴や購入が可能なモデルも増えてきており今後の発展も大いに期待できます。

今回の「NICEHCK B80」は30ドル台の普及価格帯のイントラコンカ(インナーイヤー型)モデルで2022年にリリースされた「B70」の後継モデルになります。ドライバーには14.8mm PUトポロジーバイオ振動板を採用し、ケーブルには高品質のOFC+銀メッキOFCケーブルを採用。4.4mmバランス接続モデルも設定されています。
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NICEHCK B80」が搭載する大口径14.8mmダイナミックドライバーは先進的なPUトポロジーバイオ振動板を採用し、N52高性能マグネット、DAIKOKU製CCAWボイスコイルの内部構造により音質を強化。歪みを効果的に低減し、豊かで繊細な音色と非常に感動的な音質を保ちつつ、生き生きとした低音の瞬時応答、温かく厚みのある中音域のボーカル、滑らかで柔らかい高音域、力強くダイナミックな表現を実現しています。
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本体は、黒色の焼き付け塗装仕上げで、表面に金粉が装飾され、全体的にエレガントかつ個性的なデザインに仕上げています。快適な装着性により長時間の使用でも疲れにくく外観と音質を両立しています。
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ケーブルは、高純度のOFCおよびOFC銀メッキ線のミックスケーブルが使用されており、購入時に3.5mmのマイク無し/マイク有りと、4.4mmバランス接続プラグが選択可能です。
NICEHCK B80」の価格は32.99ドル、アマゾンでは5,085円です。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK B80


AliExpress(NiceHCK Audio Store): NICEHCK B80


NICEHCK直販サイト(nicehck.com): NICEHCK B80


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HCK Earphones より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

というわけで、昨年から書きかけになっていた「NICEHCK B80」です(汗)。
パッケージは最近の50ドル以下のNICEHCK製品ではオリジナルのキャラ絵仕様ですね。いちおう「B70」から踏襲しています。
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パッケージ名用はイヤホン本体、ケーブルタイ、スポンジイヤーパッド(2種類)、ケース、カード、説明書、保証書。
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NICEHCK B80」の本体デザインは以前の「B70」を踏襲しており、いわゆる「YUIN PK1」タイプのシェル形状を採用しています。中華のインナーイヤー型というと低価格モデルを中心に「ゼンハイザーMX500」タイプの形状が圧倒的に多いですが、「PK1タイプ」もHCKが以前出していた「NICEHCK B40」など、やはり「定番デザイン」のひとつではありますね。「NICEHCK B80」ではゴールドのキラキラ装飾が本体塗装に施されており高級感がアップしています。
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またケーブルは「B70」の銅線カラーのケーブルから「NICEHCK B80」では本体と同じブラックの被膜になり、より一体感のある外観に。またしっかりとした被膜で覆われた2芯撚り線で耐久性も確実に向上していますね。プラグは金属製でこちらも高級感がアップしています。今回は4.4mm仕様で届いています。


■ サウンドインプレッション

NICEHCK B80NICEHCK B80」の音質傾向は、HCKの多くのイントラコンカ型イヤホンの傾向を踏襲しニュートラルなサウンドバランスで高域から低域まで非常に心地よく鳴ります。インピーダンス20Ω、感度114dB/mWと「B70」より少し使いやすい仕様になりましたが、イントラコンカとしては結構鳴りやすく敏感な仕様ですね。4.4mm仕様では音量はより取りやすく感じます。多少中高域寄りのニュートラルで分離の良い明瞭サウンドですが、フラグシップ級の「EBX」シリーズのようなカナル型のような音作りとは異なり、「NICEHCK B80」はある意味イントラコンカらしい、広がるような低域の音場感を持っています。中音域は適度な温かみがあり滑らかな印象。この辺もやや寒色系の「EBX」系とは異なりますね。高域は刺激を抑え聴きやすい印象で滑らかさがあり、低域はスポンジイヤーパッドを使用しなくても十分な厚みがあります。

NICEHCK B80」の高域は上位モデルと比べると多少大人しく、明瞭さより温かみや滑らかさを重視した印象で聴きやすくまとめられています。中低域より少し後方で定位し、刺さり等の刺激は皆無です。それも伸びの良さは維持されておりイントラコンカ型としては十分な見通しの良さがあると思います(ある意味「EBX」シリーズの高域はイントラコンカ型としては明瞭すぎるので)。

NICEHCK B80中音域はボーカル域を中心に前傾し、非常に滑らかで存在感のある印象で再生されます。中音域全体はニュートラルで癖の無い印象ですが、ボーカル域は僅かに温かみがあり、女性ボーカルは綺麗な伸びの良さと、男性ボーカルは強調感は無いものの自然な豊かさがあります。またギターなどの弦楽器も適度に光沢があり豊かな印象です。音場は広く、演奏との分離も良好ですが、全体的にウォーム寄りで滑らかなサウンドのため、音数が多い曲では若干の混雑感が生じることがあります。

低域はミッドベースを中心にパンチ力があり、心地よいレスポンスと締まりのある音で中高域を下支えします。カナル型とは異なる、イントラコンカ型らしい低域の鳴り方をするため、リスニング的に心地よい響きと広がりがあります。ただ重低音の量感や解像感はそこまで高くないため、気になる方は別売りのシリコンリングなどを併用するのも良いでしょう(個人的にはスポインジイヤーパッドよりキレが良くなるのでこちらのほうがおすすめです)。相性が良いのはボーカル曲、特に女性ボーカルのJ-POPやアニソンなどをBGM的にリスニングするような用途に最適ですね。


■ まとめ

NICEHCK B80というわけで、「NICEHCK B80」は多少ウォーム寄りの音作りながらバランスとしてはHCKらしいニュートラルな方向性を持っており、イントラコンカ型らしい聴き疲れしない長時間のリスニングに最適なイヤホンという印象です。全体的に鳴りやすい設計で、温かみを持ちつつ、非常に豊かさのある音像表現でヘッドホンのようなリスニングを楽しめます。特に4.4mmのバランス接続モデルでは女性ボーカルを中心とした伸びの良さが大きく進化しており、より心地よさがあります。
BGMで使用するととても仕事がかどりそうな、そんな印象のイヤホンですね(^^)。


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