
こんにちは。今回は 「TWISTURA String」単結晶銅&銀メッキ銅ハイブリッド線アップグレードケーブルです。個性的なイヤホン製品で注目を集めた「TWISTURA」によるリケーブル製品です。上質な線材による高級感のある外観を持ち、さまざまなイヤホンと合わせやすいコストパフォーマンスに優れたケーブルです。
■ 製品概要と購入方法について
「TWISTURA String」は新しオーディオブランド「TWISTURA」によるイヤホン用のリケーブル製品です。同社は「D-Major」「D-Minor」という個性的なデザインと優れたコストパフォーマンスでデビュー以来注目を集めてきましたが、ケーブル製品においてもエントリーレベルのベンチマークを再定義し、手頃な価格でハイエンドのパフォーマンスを提供することを目指す姿勢を維持しているようです。


「TWISTURA String」は単結晶銅線と古河銅銀メッキ線のハイブリッド構造を採用。2芯仕様で合計84線の高純度単結晶銅を使用することでロスを低減し、銅線性能を向上させる銀メッキ線を組み合わせることで忠実性を高めつつ安定した信号伝送を行っています。またリッツ線構造を採用し、ノイズ干渉を抑制しつつシールドにより線材同士の電磁的な影響を最小限にすることで、よりピュアな信号伝送を実現しています。


コネクタ及びプラグにはステンレススチールを採用し、耐摩耗性と耐食性を実現。より高級感のある仕上がりとなっています。またプラグにはネジ式の交換方式を採用。3.5mmシングルエンドおよび4.4mmバランス接続プラグへの交換が可能です。またイヤホン側のコネクタには0.78mm CIEM 2pin仕様を採用しています。
「TWISTURA String」の購入は国内代理店のMUSIN直営店またはAmazon等のショップにて。
価格は13,068円(税込み)です。
MUSINダイレクトショップ「HeyListen」: TWISTURA String
Amazon.co.jp(MUSIN直営店): TWISTURA String
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして MUSIN様 より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージは同社のイヤホン製品とも共通感のあるシンプルなデザインのボックス。


プラグ交換式のため、ケーブル本体及び交換用のプラグが同梱されます。


ケーブルは2芯撚り線タイプで、シルバーのシールド外装のリッツ構造の線材を透明な樹脂被膜で覆った非常に丁寧な仕上がりのケーブルです。ある程度の太さがあり、またプラグパーツなどの金属部品がステンレス製と言うこともあって、一般的なイヤホンの付属ケーブルと比較するとそれなりに重量がありますが、実際にイヤホンと組み合わせると使いやすい範囲の印象です。


プラグパーツはL字タイプでネジ式によりしっかり固定できるタイプ。線材および各パーツを見ても、数万円クラスで販売されているリケーブル製品と全く遜色は無く、1万円ちょっとの価格設定はなかなかお買い得感がある印象です。
■ サウンドインプレッション
線材としては高純度銅+銀メッキ線のミックスになりますが、ミックス線らしいイヤホンの音色の濃さを適度に底上げしつつ、内部でシールドにより線材を分離させる複雑なリッツ構造の採用で本来の傾向をより純度を高めて伝送している印象で、全体としてノイズによる膜が取り払われたような透明感と見通しの向上が得られる印象があります。多くのイヤホンの付属ケーブルと比較して情報量はアップするものの過度な変化を及ぼすことは少ないため、様々なタイプのイヤホンと合せやすく、汎用性も高いケーブルと言えるでしょう。
一般的に高純度銅線と銀メッキ線のミックスでは原音を維持しつつ中低域の厚みが向上する銅線と、中高域の伸びが向上する銀メッキ線の両方の特徴を持ち、全体的に濃密さが増す傾向があります。さらに同軸線のように線材どうしをシールドしつつ、より複雑な撚り線構造を持つリッツ線構造ではノイズを効率的に抑制し伝送の安定性を向上させることから印象としては透明性が増し、減衰を抑制することで芯となる線材本来の特徴をより明確に引き出す傾向があります。「TWISTURA String」はこれらの特徴をバランス良く反映しており、より高価格帯のケーブルのような品質の良さを感じさせます。
特に最近増えているハーマンターゲット傾向のようなU字またはW字傾向のようなイヤホンでは、中音域、特にボーカル域でミックス線らしい情報量の底上げが行われ、結果的にボーカルはより前傾して鮮やかさを増す印象となります。もっとも過度に強調することは無く、あくまでイヤホンの特徴を踏襲した印象で変化するのが好印象です。またリッツ線らしい雑味の少なさも特徴的で、ボーカル域が前傾しても全体の見通しは非常に良く、音場はより広く立体的に感じさせます。演奏の1音1音のディテールを描写する情報量の向上も実感出来そうです。また外周を覆う高純度銅線および銀メッキ線のバランスにより、高域の伸びやかさや低域の力強さ、キレの向上なども中音域の鮮やかさと同様に実感出来ます。イヤホンの特徴を踏襲しつつ、より鮮やかに、かつよりクリアなサウンドを楽しめるケーブルだと感じます。
■ まとめ
というわけで、「TWISTURA String」は1万円台の価格設定ながら、より高級感のある外観と、イヤホンのポテンシャルを引き出し、より心地よいサウンドを楽しめる質の高さを感じるケーブルでした。「TWISTURA」社のコンセプトであるコストパフォーマンスに対するこだわりをケーブル製品でもしっかり感じるアイテムだと思います。
最近ではU字傾向のイヤホンが増えている関係もあり、リケーブルによってより中音域、特にボーカル域が映える変化が得られる方が好感される印象がありますが、「TWISTURA String」ではミックス線とリッツ構造の絶妙な組み合わせにより、まさにこのような用途に最適な変化を得られるケーブルといえるでしょう。もちろんV字傾向やフラットなモニター寄りの傾向など様々なイヤホンと組み合わせてもリケーブルの効果を得られるかとは思いますが、おそらくU字またはW字寄りのリスニング傾向のイヤホンとは特に相性が良さそうです。ボーカル域がより前面で存在感を増しつつ、見通しの向上により立体的な音場感もしっかり得られるため、非常に心地よいリスニングが楽しめると思いますよ。