
こんにちは。今回は「iBasso Jr. GELATO」です。「iBasso」ブランドからエントリー向けに新たに設定された「iBasso Jr.」の最初の製品としてイヤホンの「iBasso Jr. GELATO」とポータブルオーディオーアダプターの「Macaron」がリリースされています。今回と次回でこれらの製品を紹介します。
■ 製品概要と購入方法について
中国のオーディオブランド「iBasso Audio」はDAPやポータブルアンプ製品、さらにはイヤホンなども含めオーディオマニアにはお馴染みの老舗ブランド。私のブログでも同社のオーディオアダプターやイヤホン製品を紹介していますが、品質面および性能面でも定評があり個人的にも好きなブランドのひとつです。同社のエントリー向けに新たに設定されたのが「iBasso Jr.」で最初の製品としてイヤホンの「iBasso Jr. GELATO」とポータブルオーディオーアダプターの「Macaron」がリリースされています。
「iBasso Jr. GELATO」は上位モデルに匹敵するベリリウムメッキドーム型複合振動板とヘルムホルツ共鳴デュアルチャンバーテクノロジーを採用。本体はステンレス製で剛性・質感共に優れたクオリティを実現しており、デザイン面、音質面の両方で高い水準を達成したイヤホンです。


「iBasso Jr. GELATO」のドライバーには10mm ベリリウムメッキドーム型複合振動板を搭載し、最新鋭のムービングコイルユニット技術を採用。金属の高剛性とエッジ部の柔軟性により、高域から低域までのフルレンジに色鮮やかな表現力を演出しています。高磁束磁気回路と0.03mm CCAWボイスコイルを採用し、レスポンスに優れ、強力なダイナミクスにより豊かなサウンドパフォーマンスを実現しています。


シェルはステンレス製でブラックとシルバーの2種類のカラーバリエーションを設定。ケーブルは0.78mm 2pin仕様でリケーブルが可能で、銀メッキ高純度銅線を採用した標準ケーブルが付属します。


「iBasso Jr. GELATO」の価格は3,861円(Amazon価格)です。
Amazon.co.jp(国内正規品): iBasso Jr. GELATO
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして MUSIN様 より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「iBasso Jr. GELATO」のパッケージはコンパクトなボックスで、キャラ絵仕様。
最近はこのパターンも珍しくなくなってきましたね(^^;)。


パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書、保証書など。説明書類はパッケージと同じデザインのケースに入っています。


本体はステンレスによる金属製。鋳造成形による金属製です。本体背面(フロントチャンバー部)にベントがありメッシュ部品が左右で赤、青でペイントされています。ケーブル装着部は中華2pinタイプのコネクタにあわせて僅かに窪みがある仕様で、フラット型以外の中華2pinとCIEM 2pinのケーブルが利用できます。


金属製シェエルのため多少重量がありますがコンパクトなデザインのため耳への収まりは良く装着感はまずまずです。


ケーブルは透明な被膜の銀メッキ線で2芯撚り線タイプ。イヤーピースはAET07に近いタイプが付属します。この辺はそのまま付属品を利用するほか好みに合わせて交換するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「iBasso Jr. GELATO」の音質傾向は自然なバランスでV字を描く若干中低域寄りの弱ドンシャリ。伸びのある高域を持ちつつ刺激はコントロールされており、全体的にややウォームな印象で聴きやすくまとめられています。いっぽうでベリリウムコートらしい小気味良い明瞭感が有り見通しの良さも感じさせます。長時間のリスニングでも楽しめる聴きやすいチューニングながら、適度なキレの良さとレスポンスがあり、音数の多いJ-POPやアニソンなども十分に楽しめる「イマドキ」のオールラウンダーなサウンドに仕上がっています。リケーブルによる変化も結構楽しめそうな印象ですが、付属の銀メッキ線ケーブルでもある程度バランスとして安定している印象です。低価格のイヤホンながら本体のポテンシャルは高そうですね。
「iBasso Jr. GELATO」の高域は、刺激を抑えつつベリリウム系ドライバーらしい明瞭感と煌めきのある音を鳴らします。伸びも良く比較的スッキリした印象がありますが、歯擦音は無く刺さる手前でコントロールされている印象。高域好き向きのサウンドではありませんが、高域成分の多い女性ボーカルのアニソンなどでも適度な存在感と見通しの良さがあります。中音域は若干のV字傾向のため曲によっては若干凹むものの、レスポンスが良く輪郭が明瞭なため、見通しの良い印象で心地よく鳴ります。ボーカル域は近すぎず自然な距離がありますが不足を感じることはほぼ無いでしょう。金属シェルらしいやや硬質で明瞭な輪郭ながら全体として音像は滑らかで、男性ボーカルは適度な温かみもあります。女性ボーカルは伸びやかさもあります。音場は自然な広さとV字傾向によるレイヤー感があり、演奏との分離の良さは優れています。
低域は自然なバランスの音作りのため過度に強調することはありませんが、適切な量感を持ち、同時にベリリウム系らしいスピード感と締まりのある音を鳴らします。ミッドベースのほうが主張があり、ややウォーム名印象もありますが締まりは良い印象で中高域との分離も良好です。重低音は沈み込みはそこまで深くないため相対的に控えめに感じさせますが、全体としては低音の音数の多い曲でも小気味良く鳴ってくれるため、ボーカル域を心地よく下支えする印象です。
多くのユーザーにとって使いやすく全体としてバランスの良いサウンドに仕上がっています。
■ まとめ
というわけで、「iBasso Jr. GELATO」は国内正規品でも3千円台の低価格を実現しつつ、金属製の耐久性のあるシェルとバランスよ良いリスニングサウンドを実現した幅広いユーザーが使いやすいイヤホンという印象でした。いわゆるハーマンターゲット寄りのU字またはW字ではなく、穏やかなV字方向のチューニングでまとめられている点も、ストリーミングなどでの音源を想定した低価格リスニングモデルとして好感が持てます。
ボーカル曲を中心に、さまざまなジャンルの曲と相性が良く、マニア以外のライトユーザーも含め幅広いターゲットにオススメできるイヤホンだと思いますよ。