Audirect Beam4

こんにちは。今回は 「Audirect Beam4」です。「Audirect」のオーディオアダプターおよびUSB-DACシリーズのフラグシップモデルに位置づけられる製品で、DACチップにESS「ESS9281AC PRO」を採用しておりバッテリ内蔵で安定した電源供給を行うなど、小型ながらより音質にこだわった製品になっています。

■ 製品概要と購入方法について

「Audirect」は小型のオーディオ製品を中心としたブランドで、オーディオアダプターの「Beam」シリーズや超小型アダプタの「ATOM」シリーズ、さらには高品質のアクセサリー製品などを展開。メインとなる「Beam」シリーズでは高出力モデルやワイヤレス対応モデルなど様々な製品がリリースされています。
過去記事(一覧): 「Audirect」製品のレビュー

今回の「Audirect Beam4」は「Beam」シリーズのフラグシップとしてリリースしたモデル。バッテリを搭載するオーディオアダプター製品ですが、「Beam3PLUS」で搭載されたワイヤレス機能は省略され、USB-DAC/アンプとしての機能に特化、音質を強化したモデルとなっています。
Audirect Beam4Audirect Beam4
DACチップには「Beam3」から引き続き、高性能なESS製「ES9281AC PRO」を搭載し32bit/768kHz PCM、DSD512、そしてMQAレンダラーに対応。1200mAhのバッテリを搭載し、独立したMCU電源管理システムにより安定した電源供給を実施。これによるドングル型アダプターでおこりがちな電源供給に起因する影響を極力排除し安定した出力による音質の安定化を実現しています。また優れたノイズ特性と歪み特性を持ちクリーンなサウンドを実現しています。
Audirect Beam4Audirect Beam4
出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続に対応。バランスは最大230mW、シングルエンドは最大144mWの電力を供給し最新のIEMやヘッドホンに十分な駆動力を提供。さらに3段階のゲイン調整が可能です。
側面の物理ボタンは「電源」「音量調整」「再生/停止」「曲送り/戻し」「ゲイン調整」が可能です。またプラグ側のLEDでデコードするフォーマットにより異なるカラーで点灯します。
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Audirect Beam4」の購入はIC-CONNECT直営店および各専門店にて。価格は36,000円です。
※現在アマゾンでは2000円OFFクーポン配布中
Amazon.co.jp(IC-CONNECT直営店): Audirect Beam4


またIC-CONNECTより「Audirect Beam4専用レザーケース」が3月16日に発売となります。
価格は2,200円(税込み)の予定です。

さらに「Audirect Beam4」購入者限定で抽選で10名様に専用レザーケースがプレゼントされるキャンペーンも3月15日まで開催中です。
詳細はこちらを参照ください。→
 ic-connect.net/7zhl


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして IC-CONNECT様 より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

Audirect Beam4」のパッケージは今回もメーカー名だけが記載された非常にシンプルなボックス。初回出荷分では「Lightning-OTGケーブル」も同梱されています。
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Audirect Beam4」のパッケージ(ボックス内の付属品)は、本体、USB Type-C OTGケーブル、USB Type-A変換アダプタ、説明書。さらに初回分ではLightning-OTGケーブルが付属します。
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また今回は3月15日発売予定の別売りの専用ケースも一緒に送っていただきました。鮮やかなイエローカラーのレザーケースで本体まわりをしっかり覆いつつ側面のボタン操作も可能な仕様になっています。
Audirect Beam4Audirect Beam4

本体は75mm×39mm×14mm、62gとサイズ的には「Beam3PLUS」とほぼ同じで少し軽くなっています。デザインは「Audirect Beam4」のほうがよりシンプルでモダンな印象ですね。
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スイッチ類は左右のボタンに集約されています。LEDインジケータはUSBコネクタ側が外側からバッテリーとゲインの状態表示の2種類、プラグ側が再生レートの状態表示となっています。
Audirect Beam4Audirect Beam4
シャープなデザインはとてもカッコイイのですが実際に屋外などで使う場合は損傷の可能性なども気になりますね。別売りで発売予定のケースは本体をしっかり覆ってくれるので持ち歩きで利用される方には便利なアイテムとなるでしょう。電源は側面の電源ボタンの長押しかスマートフォンまたはPCに接続することで自動でONになります。


■ サウンドインプレッション

Audirect Beam4」の音質傾向は同社の「Beam3PLUS」を踏襲し、ESS系の解像感のある印象ながら過度にエッジを強調することなく自然な輪郭で、ボーカル域は僅かに温かく、低域はより深みを感じる印象のサウンドです。
Audirect Beam4Audirect Beam4」もDACチップなどは同様ながら電源管理部分がより強化されており、安定した出力を実現すると同時にノイズ特性や低歪み特性が向上しています。そのため「Beam3PLUS」と比べて僅かながらより透明で、1音1音の細かいニュアンスをより捉えやすくなっています。
また「Audirect Beam4」においても3種類のゲイン設定は変化が自然な印象で、とても使いやすく感じました。仕様上の出力はハイパワーというほどではありませんが、ハイゲインで音量を上げた場合も歪みはほぼ皆無で、比較的鳴らしにくいヘッドホンでも平坦にならずしっかり駆動することができました。

もちろん「Audirect Beam4」はPCおよびMacと接続してUSB-DAC/ヘッドホンアンプとして使用することも可能です。MacについてはUAC2.0(USB Audio Class 2.0)で接続されそのままAudirvanaなどの対応プレーヤーではDSD(DoP再生)やMQA(レンダラーとして動作)ファイルの再生にも対応します。
Audirect Beam4Audirect Beam4
PCについてはIC-CONNECTのAudirectサポートページにて対応ASIOドライバー「Audirect UsbAudio Driver」をダウンロードし「foobar2000」等で利用することでDSDネイティブ再生等にも対応します。

Audirect Beam4Audirect Beam4」はパワフルなアンプで駆動力にものを言わせるようなサウンドでも、THX系のようなメリハリのあるちょっと派手目の臨場感が楽しめるサウンドとも異なりますが、必要十分な出力で多くのイヤホンおよ一般的なオーディオグレードのヘッドホンで癖の無い、しかし詳細な解像感と、広く深くありのままに描写される音場感があります。この自然なサウンドのために、「Beam3PLUS」と比較してさらに電源管理を強化し、安定した分離感と見通しの良さを実現しています。またボタン操作による操作性も直感的で使いやすい印象がありますね。


■ まとめ

というわけで、「Audirect Beam4」は「Beam3PLUS」の音質面のアップグレードモデルとして地味ながら非常に手堅いブラッシュアップが行われたモデルという印象でした。ただトレードオフとしてBluetoothのワイヤレスアンプ機能は省略されていますが、数万円クラスの据置きUSB-DAC/アンプ製品と比較しても音質およびノイズ特性については遜色無いレベルで楽しめるメリットは大きいでしょう。
Audirect Beam4また他社の多くのオーディオアダプター製品と比較してもバッテリを内蔵していることでスマートフォン側の電力消費をあまり気にしなくて良いのも大きなポイントです。
例えば私の場合、数時間の新幹線移動で利用することも多いのですが、利用後にスマホのバッテリが大きく減っていると目的地についてからが心配になります。このようなストレスから解放されるのも何気に有り難いですね。
最近では同クラスでも様々なモデルが登場していますが、魅力的な選択肢が多く悩ましい限りですね(^^;)。


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