MUSE HiFi M4

こんにちは。今回は 「MUSE HiFi M4」です。前回に続き「MUSE HiFi」の製品ですが、今回はワイヤレスポータブルアンプ製品ですね。クールなデザインにDACチップには同社オーディオアダプター「M3」を踏襲したES9038Q2M搭載しつつさらにワイヤレスアンプとしてLDACおよびaptX Adaptiveにも対応。お手頃価格で利便性に富んだ製品ですね。

■ 製品概要と購入方法について

「MUSE HiFi」は2022年に中華系メーカーのエンジニアが独立し誕生した新興のポータブルオーディオブランド。個性的なイヤホン製品を相次いでリリースしているブランドですが、同時にリケーブル製品やオーディオアダプター製品にも注力しており、オーディオアダプターでは「M1」「M1 Smart」「M3」、そして先日レビューした「M3 II」などがリリースされています。今回の「MUSE HiFi M4」はポータブルアンプ機能に加えBluetoothワイヤレスレシーバー機能を搭載したモデルとなっています。

MUSE HiFi M4MUSE HiFi M4
MUSE HiFi M4」のDACおよびアンプ部には定評のあった「M3」の仕様を踏襲し、DACチップにESS「ES9038Q2M」、アンプ部にESS「ES9603Q」チップを採用。USB-DACとして、最大384kHz/32bit PCMとDSD256のハイレゾ音源に対応。またMQAレンダラーにも対応します。
そして、「MUSE HiFi M4」ではワイヤレス部にQualcomm「QCC5125」を採用。LDACおよびaptX Adaptiveのハイレゾコーデックに対応します。
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またプラグには3.5mmシングルエンドに加え、4.4mmおよび2.5mmのバランス接続に対応。コンパクトながら3系統の入力に対応しておりさまざまなユーザーに柔軟に対応出来ます。またUSBポートはバスパワーではなく、データ用と充電用ポートが独立した設計となっている点も小型オーディオアダプターとしては珍しい仕様ですね。
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コンパクトなオーディオアダプターながらより本格的なオーディオ仕様を備えた仕様となっており、さらに7種類のフィルターや60段階のボリューム設定、最大8時間再生が可能なバッテリー性能など実用的な性能を備えています。

MUSE HiFi M4」の価格は129.99ドル。購入はHiFiGoの直営店またはアマゾン店舗にて。国内版も12月よりリリースされていますがHiFiGoのほうが若干低価格で購入できるようです。
HiFiGo(hifigo.com): MUSE HiFi M4
Amazon.co.jp(HiFiGo): MUSE HiFi M4

免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

MUSE HiFi M4」のパッケージは小型オーディオアダプター製品としては結構しっかりした印象。
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パッケージ内容は、本体、USBケーブル(Type-A、Type-C)、説明書。スマートフォンに有線接続する場合は双方Type-CのOTGケーブルが別途必要になります。
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本体は金属製でブラックの表面および裏面はガラスパネルで覆われています。特徴的なのはガラスパネル越しに見えるメイン基板で、DACチップ、アンプなど各チップが確認出来るようになっています。このように基板を見せる演出は最近の小型オーディオアダプターで増えてきており、ちょっと流行ってるぽいですね(^^;)。
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サイズは41.8×84×15mm、重量73gと、この手の製品の人気モデルの「FiiO BTR7」あたりと比べると少し大きいですがLDACおよびapyX Adaptive対応に加えDACにES9038Q2Mを搭載しているモデルとしては十分にコンパクトにまとまっている印象です。2万円ほどのワイヤレス製品ですが普通に据置きUSB-DACとしても使えそうな性能ですね。
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スイッチは左側側面に「電源および再生/停止」ボタンと「ゲイン切替」スイッチ、右側側面が「60段階ボリューム/フィルター切替」ボタンと「曲送り/曲戻し」ボタンとなっています。フィルター切替は「-」側ボリュームボタンの長押しで切替ができます。


■ サウンドインプレッション

MUSE HiFi M4MUSE HiFi M4」のペアリングはスムーズで最近のAndroidスマーフォンの多くではLDACコーデックで、iPhoneなどではAACコーデックで接続されます。またaptX Adaptiveに対応している小型のプレーヤーとペアリングするのも良さそうです。最長8時間(バランス接続では約7時間)の長時間のバッテリー稼働はポータブルアンプとして十分な長さと言えるでしょう。また60段階のボリュームはスマートフォン側の音量とは独立しているため、スマートフォン側を最大音量にしておいて、「MUSE HiFi M4」本体の音量を調整することで鳴らしにくいヘッドホンなどもある程度十分に利用することが可能です。

ただし、非常に反応の良いイヤホンの場合、特にBluetooth接続では本体側の音量を下げると僅かにノイズが捉えられます。このようなイヤホンやCIEM等を組み合わせる場合はスマーフォン側の音量とのバランスを多少工夫した方が良いかも知れませんね。

MUSE HiFi M4MUSE HiFi M4」の音質傾向はニュートラルで癖の無い印象。ESS系のDACチップは比較的エッジの効いたメリハリのあるサウンドが多いですが、もととも上位機種のDACやプレーヤーで採用されることが多かったES9038系のチップを採用していることもあり非常に自然な印象にまとめられています。また「FiiO BTR7」などが採用する「THX AAA」による派手目のサウンドと比べるとアンプ部も非常に滑らかで落ち着いた印象があります。特にBluetoothでは高域部分がやや丸くなっている印象のため中音域よりで聴きやすく感じることが多いでしょう。

MUSE HiFi M4」のサウンドチューニングとしてはボーカル域寄りで多少濃密さを感じさせる印象です。そのためサウンドに厚みがあり鮮やかさを感じやすい傾向ですが、いっぽうで風通しの良さや透明感では他の製品に譲る印象がありそうです。オーケストラなどの広大な空間表現などでは差が出やすいですし、そのようなサウンドに強みのある大口径の平面駆動ヘッドホンだとちょっと物足りないかも知れません。しかし「MUSE HiFi M4」がメインターゲットとしていると思われる多くのイヤホン製品との組み合わせでは操作性の面も含め使い勝手は良く、音質的にもオールラウンドなオーディオアダプターだと思います。


■ まとめ

というわけで、「MUSE HiFi M4」はクールな外観にオーディオアダプターとして十分な性能を備えており、USB-DACとして、ワイヤレスアンプとして、機能と音質のバランスを両立したアイテムだと感じました。性能に対して十分にコンパクトで、長時間のバッテリーを搭載している点も魅力で、利便性にも優れた製品だと思います。より自然なサウンドが好みの方には良い選択肢になると思いますよ。



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