Gizaudio × Binary Chopin

こんにちは。今回は 「Gizaudio × Binary Chopin」です。中国のイヤホンブランド「BINARY Acoustics」と「Gizaudio」コラボによる3BA+1DD構成の高音質ハイブリッドイヤホンですね。優れた装着性と癖の無い明瞭なニュートラルサウンドでユーザーの評価もなかなか高いようです。

■ 製品概要と購入方法について

Gizaudio × Binary Chopin「BINARY Acoustics」は中国のイヤホンブランドで、2017年頃から本格的に製品をリリースしています。2017年にリリースされた「BINARY EP1」など日本ではややマイナーながら評価の高い製品をリリースしています。同社が海外の有名なレビューメディア「Gizaudio」とコラボしたモデルが今回の「Gizaudio × Binary Chopin」です。「Gizaudio」コラボというと最近でもLETSHUOERとコラボした「Galileo」が好評ですね。そして「Gizaudio × Binary Chopin」では伝説の作曲家フレデリック・ショパンに敬意を表し、エレガントでソウルフルなサウンドを実現しています。

Gizaudio × Binary Chopin」は1DD+3BAの4ドライバーハイブリッド構成で、低域用のダイナミックドライバー、中音域用のカスタマイズBA、同様に高域用のカスタマイズ2BAユニットの3Way構成を採用しています。さらに「Gizaudio」と共同でのチューニングにより印象的なサウンドパフォーマンスを実現。さらに周波数帯ごとに独立した3つのRCフィルターを使用することで、優れた明瞭さと低歪みを備えています。
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低域用のダイナミックドライバーは8mmサイズのセラミック振動板を採用。強力な低音の存在感で他の周波数を補完します。カスタマイズされた中音域用BAおよび高域用デュアルBAユニットはクリアで正確なサウンドを実現します。
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Gizaudio × Binary Chopin」のシェルは医療グレードの樹脂素材を使用し、高精度3Dプリント技術により成型。さらにステンレススチールのフェイスパネルにより、高いデザイン性を持った仕上がりとなっています。ケーブルは高純度OFC(無酸素銅)銀メッキ線ケーブルを付属。購入時に3.5mmまたは4.4mmのプラグを選択できます。
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Gizaudio × Binary Chopin」の価格は199.99ドルです。購入はHiFiGoの直営店、AliExpressまたはアマゾンのHiFiGoストアにて。アマゾンでは29,897円で、現在の為替レートの場合アマゾンが実質価格で最も低価格になるようです。
HiFiGo(hifigo.com): Gizaudio × Binary Chopin
Amazon.co.jp(HiFiGo): Gizaudio × Binary Chopin ※レビュー掲載時点でプライム在庫あり


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

中華イヤホンはパッケージにもこだわっている製品が結構多いですが、「Gizaudio × Binary Chopin」のパッケージはまた新しいパターンですね。
Gizaudio × Binary ChopinGizaudio × Binary Chopin
パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、イヤホン本体用の保護カバー(左右2個)、樹脂ケース、クリーニングブラシ。
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本体は3Dプリントによる樹脂製でなかなかに個性的な形状ですね。さらにステンレス製のフェイスプレートが引き締まった印象でクールに仕上げています。ちょっと左右がわかりにくい形状ですが「CHOPIN」とフェイスプレートに記載されている方が右側です。
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ステムノズルが結構太めのデザインではありますが、耳にフィットしやすいデザインで装着性は高く、耳にすっぽり収まるようにしっかり装着できます。また遮音性も高いようです。装着性についてはよく考えられた形状だと思います。
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ケーブルはCIEM 2pin(埋め込みタイプ)の高純度 OFC(無酸素銅)銀メッキ線ケーブルが付属します。適度に柔らかく取り回しも良い印象。購入時に3.5mmと4.4mmを選択できます(今回は4.4mmを選択)。

Gizaudio × Binary Chopinイヤーピースは太いステムノズルにあわせたイヤーピースが3サイズ同梱されるほか、現在HiFiGoで購入すると「Softears U.C.」イヤーピースが付属するようです。手元に届いたサンプルでは付属していませんでしたが別途購入した「Softears U.C.」で試したところ、よりしっかり装着することができました。多くの場合はこちらを使用する方が良いですね。ただし耳が小さい方などで外耳道が細く太いステムノズルが苦手な方はイヤーピースを工夫する方が良いかもしれません。
その場合はJVC「スパイラルドット」やラディウス「ディープマウント」等であれば「Gizaudio × Binary Chopin」の太いノズルでも問題なく利用できました。


■ サウンドインプレッション

Gizaudio × Binary ChopinGizaudio × Binary Chopin」の音質傾向はニュートラルな寒色系でフラット方向に僅かなV字をエラグ印象。バランスとしてはハーマンターゲットカーブに意識的に寄せたチューニングのようですね。そのため各音域にしっかり主張をもちつつ中音域はフラットで癖の無い音を鳴らします。印象としては「Truthear ZERO」をより寒色でスッキリさせたようなイメージでしょうか。インピーダンス12Ω、感度122dB/mWとやや敏感なものの小型のオーディオアダプター等でも鳴らしやすく音量も取りやすい仕様です。高域2BA、中音域1BA、低域1DDの3Wayハイブリッド構成により「Truthear ZERO」よりハッキリとした明瞭感と解像感があり、ハイブリッド感はあるものの違和感の無いつながりの良さがあります。個性的な外観に対し、サウンド面では突出した個性を探すのは難しい反面、さまざまなジャンルを問わず楽しめる「手堅い仕上がり」といった印象です。

Gizaudio × Binary Chopin」の高域は明瞭でスッキリした音を鳴らします。必要十分な存在感があるもの過度に主張することは無く、自然な伸びがあります。ハイブリッドらしい解像感と、煌めきや鋭さも保ちつつ、刺激はコントロールされており聴きやすさをもった高音です。

Gizaudio × Binary Chopin中音域はハーマンターゲットカーブ的なフラットさで、しっかりとした主張を持ち凹むことなく鳴ります。女性ボーカルの高音などの中高域にややアクセントがあり伸びやかを持っています。音場は自然な広さで演奏との分離も良く、輪郭もハッキリしています。全体としてはキレのある寒色系ですが派手に鳴りすぎず、音源を誇張無くそのまま鳴らしている、という感じです。またハーマンターゲットカーブに寄せることによる粗さも無く、よりグレードの高いイヤホンのような音作りとも言えそうです。そのため音源のジャンルを問わず高い表現力をもちますが、ドンシャリ傾向が好みの方にはリスニングイヤホンとしてはやや淡泊に感じるかも知れません。

低域はニュートラル寄りですが、適度な量感を持っており中低域付近でハッキリと厚みを増す調整でメリハリを持った音を鳴らします。ハイブリッド的な印象は若干感じるもののかなり調整されており自然なバランスに仕上がっています。
Gizaudio × Binary Chopinミッドベースは分離が良く、スピードとキレのある音を鳴らします。自然な締まりがあり、他の音域同様に寒色傾向のスッキリ感があります。重低音は過不足無い沈み込みで、量感としてはとくに強調していないもののハードロックやEDMなどもほぼ不満の無い印象です。寒色系ハイブリッドに多い輪郭を強調しているタイプの低域では無いため、ニュートラルながら音場の空間表現は自然で密閉感はありません。そのためロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲のほかにも各種インストゥルメンタルやオーケストラ演奏も明瞭感のあるサウンドで楽しめる印象です。


■ まとめ

Gizaudio × Binary Chopin」はいわゆるハーマンターゲット準拠のイヤホンとして200ドル級の製品としては相当完成度が高い印象でした。フラット方向、ニュートラル傾向のサウンドのイヤホンを探している方には個性的なデザインに違和感が無ければかなり良い選択肢になると思います。
Gizaudio × Binary Chopinただし、いわゆるドンシャリ傾向、または最近のHBB氏コラボのようなニュートラル寄りの弱ドンシャリ傾向のリスニングサウンドに好感する方にはやや無味無臭感のある印象となるかもしれません。本来はより上の価格帯の製品で採用するような音作りですが、この価格帯でも粗さを感じずしっかりまとめているのは結構好感できますね。このような傾向のイヤホンを探している方には良い選択肢になると思います。さらに多少身も蓋もない言い方をすると、よりスッキリとした解像感を高める方向での「Truthear ZERO」からのアップグレードとして、「Blessing3」では無く、また「ZERO:RED」の音もちょっと違ったな、という方には間違いなく最適そうです(^^;)。


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#構成:3BA+1DD
#価格帯/グレード:100-200USD
#中華イヤホン(A200USD~)
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