JUZEAR Clear

こんにちは。今回は「JUZEAR Clear」です。深海のような美しいブルーのフェイスを備えたクリアシェルと非常にパワフルな低域を持つLCP複合振動板ドライバーによるシングルダイナミック構成のイヤホンです。充実した構成ながら50ドル程度、アマゾンでも7千円台の低価格で購入可能な点も魅力的ですね。

■ 製品概要と購入方法について

JUZEAR」は独立した中華イヤホンブランドのひとつで、これまでにハイブリッド仕様の「41T」や「51T」、平面駆動型の「TBS-01」、そしてコラボモデルの「FLAME」など、100~200ドル程度のモデルを中心にリリースしている印象のメーカーです(「HiFiGo」で取扱中の「JUZEAR」製品)。この「JUZEAR」がシングルダイナミック仕様、50ドル級の低価格モデルとして新たにリリースしたのが今回の「JUZEAR Clear」となります。

JUZEAR Clear」は深いブルーの海にインスピレーションされたイヤホンで、押し寄せる低域と安定した中音域、透明な高域で、海のイメージを表現しています。
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ドライバーには10mmサイズの液晶ポリマー(LCP)複合振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載。強力なN52マグネット、大型のブラックコイルと二重磁気回路の採用し、爽快な体験を実現するために専門的に調整されています。
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本体シェルはDLP 3Dプリンティング技術により無蛍光高耐候性樹脂を使用して成形。透明素材で強度、耐候性、耐黄変性に優れています。またフェイスプレートにはマジックコンポジット素材を使用。ブルーのフェイスプレートは海のように屋外では明るく輝き、屋内では控えめで翡翠のような温かい印象になります。ケーブルは0.78mm 2pin仕様で18AWG 6N 高純度単結晶銅線を使用しています。
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JUZEAR Clear」の購入はHiFiGoの直営店、AliExpressまたはアマゾンのショップにて。
3.5mmまたは4.4mmタイプが選択可能で、価格は49.90ドル、アマゾンでは7,252円です。
HiFiGo(hifigo.com): JUZEAR Clear
AliExpress(HiFiGo): JUZEAR Clear
Amazon.co.jp(HiFiGo): JUZEAR Clear


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

JUZEAR Clear」のパッケージは上位グレードの製品と遜色の無いしっかりしたサイズのボックスでパッケージおよび製品外観からは50ドル級、円安の日本でも7千円台で購入可能なイヤホンには見えない高級感がありますね。今回は3.5mm仕様で届きました。
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パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、ウレタン仕様のイヤーピース(2ペア)、クリーニングクロス、レザーケース、説明書など。やはり同価格帯の製品の中では結構充実していますね。
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JUZEAR Clear」の本体は3Dプリントによるレジン製で僅かに黒系の色味が入ったクリアシェルを採用。フェイスパネルは透明なプレートにメタルロゴをあしらい、海をイメージしたダークブルーの模様が裏からペイントされています。軽量ですが硬度のあるしっかりした素材で、カラーリングを含めてやはり高級感のある印象。ぱっと見の外観では50ドル以下の製品には見えない印象ですね。
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10mmドライバーはステム直下に配置され、ドライバーのサイドは空洞になっています。側面にはベント(空気孔)があり、この配置とハウジング設計により豊かな低域を実現しているものと思われます。ステムノズルが太いものの全体として比較的コンパクトで装着性もまずまず良好です。ケーブルは太さのある4新タイプの単結晶銅線で、こちらの見た目もなかなかの存在感です。被膜は適度な弾力があり、太いですが取り回しは良い印象です。
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その他、大きめのハードケースやクリーニングクロスなど実用的な付属品も揃っています。イヤーピースは一般的なシリコンタイプとウレタンタイプが付属。付属品のほか、定番の「スパイラルドット」や「AET07」(互換品含む)、「SpinFit CP100+」、「TRN T-Eartips」などより耳にフィットするものに交換するのも良いでしょう。私は最近大量買いした「TRN T-Eartips」に交換しました。


■ サウンドインプレッション

JUZEAR ClearJUZEAR Clear」の音質傾向は明瞭感のある中高域とともに非常に深く強い重低音を持つ強めのドンシャリ傾向。かなり明確なV字カーブを描く印象で、ニュートラル寄り製品がやたら多い昨今において逆に結構レアな存在と言えるかもしれません。ある程度エージングが進むとより明瞭感が増して良い感じになります。なお上流の駆動力やノイズ特性、またイヤーピースによっても抜け感や分離感に差が出るため、多少ボワ付きを感じる場合はまずはイヤーピースを交換し、さらにケーブル等もいろいろ試して見ると良いかも知れませんね。

低域はまさに深海のように深く、海底から湧き上がる地響きのような重低音がたまらない心地よさがあります。中音域は相応に凹みますが分離は思ったより良くボーカルも低域に埋もれること無くしっかり主張します。高域は明瞭な抜け感を持ちつつ適度に聴きやすく、非常にハッキリとしたメリハリを持ちつつも派手すぎず自然な印象で鳴ってくれます。原音忠実性とか何それ的なサウンドですが(^^;)、とにかく楽しく、綺麗なシェルの低音イヤホンを探している方に最適なほか、ニュートラルなイヤホンを普段聴いているマニア諸氏も持ってると嬉しいタイプのイヤホンではないかと思います。

JUZEAR ClearJUZEAR Clear」の高域は、明瞭感と煌めきのあるスッキリした音を鳴らします。LCP振動板らしい硬質感のある高域で適度な煌めきが有りますが、刺さりなどは無くコントロールされています。ピークは比較的強く、ともすると派手な印象になりそうな鳴り方ですが、パワフルな低域とのバランスで実際は結構聴きやすくまとめられている印象です。

中音域は分かりやすくドンシャリ傾向のため曲によっては相応に凹みを感じますが、比較的分離は良く見通しの良い音を鳴らすため、ボーカルの主張もあり遠く感じることはほぼありません。全体としては高域同様に比較的スッキリしており女性ボーカルも綺麗に伸びます。中高域付近は再生環境などにより分離感などに多少違いがあるようで、イヤーピースなどでも印象は変わります。
ボワ付きを感じる方はよりフィット感のあるものを選択し、バランスケーブル等で分離性や駆動力を稼ぐのも良いでしょう。またエージングによっても多少変化があるようです。ボーカルは僅かに温かみも感じさせますが、印象としては寒色寄りで自然な印象ながら明瞭感のある輪郭で演奏との分離も良好です。ドンシャリらしい奥行きのある音場感で臨場感を楽しめますが定位は正確ではなさそうです。

JUZEAR Clear低域は非常にパワフルで力強い音を鳴らします。とくに重低音の存在感はかなり強く、厚みのある音が地響きのように鳴ります。同時に締まりの良さとキレもあり、過度な響きや膨らみはありません。ミッドベースは直線的で分離は良いため中高域をマスクすることはなく、全体的なスッキリとした明瞭感を維持しています。
前述の通りよりフィット感のあるイヤーピースを選択することで重低音の締まりも向上する印象です。重低音も低価格イヤホンとしては十分に深く、ヒップホップやEDMなどでは低域はさらに存在感を感じると思います。


■ まとめ

JUZEAR Clearというわけで、「JUZEAR Clear」は最近の傾向からすると決して万人受けというわけではありませんが、非常にパワフルな低域をもつドンシャリ傾向のイヤホンとして非常に良い選択肢となると思います。個人的にもこういう楽しいイヤホンも大好きですです(^^)。
低域モリモリの低価格中華イヤホンというと他には「TRIPOWIN × HBB Mele」や「KBEAR PECKER」などが思い浮かびますが、「TRIPOWIN × HBB Mele」と比べても中高域~高域の伸びと透明感に優れており、「KBEAR PECKER」はそれなりにハイブリッド感もあるのに対し、「JUZEAR Clear」のほうがシングルダイナミック構成らしい自然なつながりとバランスの良さがあります。またどちらの製品と比べてのシェルの質感や付属品などは格段に優れており、より洗練されたアップグレードになりそうですね。


タグ :
#JUZEAR
#構成:1DD
#ドライバー:LCP
#コネクタ:中華2pin(フラット/中華)
#リケーブル:中華2pin/CIEM-2pin
#中華イヤホン(低価格/50USD以下)
#有線イヤホン:5000円以上(1万円未満)