
こんにちは。今回は 「Whizzer Kylin HE10」です。中国のイヤホンブランド「Whizzer」の6周年記念モデルとしてリリースされたシングルダイナミック構成のモデルです。高級感のあるデザインの金属製シェルと高性能CNTドライバーを搭載し、バランスが良く聴きやすいサウンドを実現したリスニングイヤホンです。
■ 製品の概要について
「Whizzer Kylin HE10」は「Whizzer」ブランドの6周年記念モデルとしてリリースされた製品で、「J.IDEA+ Studio」が設計したプレミアムな外観に、第5世代10.2mm CNT振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載。高品質CNT(カーボンナノチューブ)振動板と高品質CCAWボイスコイルを採用し、1.6テスラ以上の磁束を発生する強力な磁気アーキテクチャを採用しています。


「Whizzer Kylin HE10」は「Whizzer」の長年の経験と専門知識に基づいて反映させた KAI Target(Kylin Acoustics In-Ear Target)に準拠。ハーマンターゲットカーブをベースに独自の解釈を加えた応答曲線で、比類のない明瞭さと滑らかで自然なサウンドによる高品質のパフォーマンスを実現します。
また「Whizzer Kylin HE10」のキャビティはFEA(Finite Element Analysis)シミュレーション プロセスに基づきフロントキャビティ構造を再設計。改良された「MDBS 1.2」(高密度マルチダンピングバランスシステム)も搭載されます。リアキャビティには二重共振構造(Dual-Resonance Structure)を採用し、共鳴音を大幅にコントロールしクリーンで正確な出力を実現します。


そしてシェルデザイン同様に高品質な付属品を採用。イヤーピースは独自の「ET100(STRAIGHT)」、「SS20(SOUNDSTAGE)」、「VC20(VOCAL)」の3種類のタイプが付属します。
ケーブルは0.78mm 2pinコネクタを採用した高純度 5N OFC SPC(無酸素銅銀メッキ線)ケーブルが付属。効率的な音声信号伝送特性を備えており、音響能力を向上させます。


「Whizzer Kylin HE10」の購入はHiFiGo直営店またはAliExpress、アマゾンにて。
価格は70ドル、アマゾンでは9,786円です。
HiFiGo:Whizzer Kylin HE10
AliExpress(HiFiGo Store):Whizzer Kylin HE10
Amazon.co.jp(HiFiGo): Whizzer Kylin HE10


パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(「ET100」「SS20」「VC20」の各S/M/Lサイズ)、クリーニングブラシ、メタルケース、説明書、保証書など。


「J.IDEA+ Studio」によってデザインされた本体は今回も非常にクールで、イヤホン本体の仕上がりはもちろん、ケーブルの各部品にいたるまでしっかりデザインされ、品質の高さを感じさせるものです。見た目イヤホンとしてもかなり高級感がありますね。


金属製のシェルは非常にコンパクトで耳に収まりの良い形状で仕上げられています。そのため装着性も優れています。イヤーピースは3種類の形状のシリコンタイプが各サイズ付属します。基本となるのは「ET100(STRAIGHT)」と呼ばれるタイプで開口部広く先端部が細く絞られている「TRI Clarion」イヤーピースのような形状をしたイヤーピースで、「SS20(SOUNDSTAGE)」はやや軸は短くシリコンのカバーが横ひ広く耳穴を覆うように装着するタイプ。そして「VC20(VOCAL)」が軸部分がやや細い最も一般的な形状のイヤーピースです。


ケーブルは銀メッキ線タイプの2芯ケーブルで樹脂製の被膜は非常に柔らかくソフトな手触りの印象。0.78mm 2pin仕様ですが浅いカバー部分のあるコネクタで、ケーブル側にはL/Rの表記はなく、コネクタ部分にドット上の突起があるほうを右側の本体に接続します。


取り回しは比較的良く見た目にも高級感がありますが、傾向としてはややウォーム寄りのため、キレ重視の場合はリケーブルを検討するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「Whizzer Kylin HE10」の音質傾向は自然なバランスの弱ドンシャリでハーマンターゲット的なニュートラル方向で調整されつつ、ボーカル域を中心に柔らかさと温かみを感じる印象のサウンド。一般的にU字とかW字と呼ばれるサウンドバランスですね。いっぽうで優れた分離感とややサッパリした印象にまとめられた音作りにより、滑らかさを持ちつつ適度な明瞭感がある点は一般的にキレの良い傾向になるCNT振動板を採用しているメリットといえるかも知れませんね。クールなデザインに対しサウンドは非常に穏やかで、明瞭ながら高域も聴きやすく、メリハリより質感重視という印象です。
ある意味「見た目通り」、それこそハイブランドの装飾品のなかでも違和感がない使い方をイメージして、マニアではない層にとっても使いやすく心地よい高級感を目指しているようにも感じます。なお、インピーダンス36Ω、感度119dB/Wという仕様ですが、付属ケーブルでは結構音量は取りにくいかもしれません。ハイゲイン設定である程度しっかり鳴らす方が好印象です。
「Whizzer Kylin HE10」の高域は、主張としてはやや控えめで刺激を抑えた聴きやすい印象にまとめられていますが、中高域からの抜けは良く、天井は高くないものの適度に透明感があります。CNT振動板ということで硬質でキレのあるサウンドをイメージすると拍子抜けしそうですが、やや遠いものの必要な解像感は維持されており、全体のバランスとしては滑らかで綺麗な印象です。高域のキレの良さやスピード感をもう少し向上したい場合はより明瞭感のある傾向の銀メッキ線でバランス接続などを試すのも良いでしょう。
中音域は曲によっては僅かに凹みますが、ボーカル域はやや主張があり、全体としてはやや温かく、滑らかさのある音を鳴らします。同時に中高域付近にアクセントがあり女性ボーカルの高音などは主張のある音で再生されるため全体としては明瞭感のある印象となります。音場は広く、S/Nの高い再生環境では音源の定位をかなり立体的かつ正確に捉えてくれます。
基本的にハーマンターゲットカーブ準拠の癖の無い音ですが、付属ケーブルの場合は一般的な再生環境ではよりウォーム感が有り、聴きやすい反面、ややあっさり目であまり印象に残らないサウンドに感じるかも知れませんね。気軽なリスニングでは耳に優しくちょうど良さそうですが、よりしっかり効きたい場合はより駆動力のある環境、またはリケーブルによりバランス接続にするほうが良さそうです。ドライバーの質は良くポテンシャルは非常に高い印象で、再生環境をかなり追い込んでも破綻することはほぼ有りませんでした。本気出すと結構凄いけど普段は慎ましくしてるようなイメージです。本気を出させるかどうかは貴方次第ですね(笑)。
低域は自然なバランスと量感で、低輝度に温かくまろやかさを感じる印象。ミッドベースも音像は柔らかくキレ重視のサウンドではありませんが、音像は直線的でアタックも適度なスピード感があります。ややブーミーですが過度に響かない程度でまとめられている、という感じですね。重低音は適度に深さはあるものの重量感は控えめで、やはり多少あっさり目の印象を受けます。この傾向のため、全体的なウォームさもあり解像感は一般的ですが音数の多い曲でも混雑する印象は少ない印象です。
■ まとめ
というわけで、「Whizzer Kylin HE10」はクールで高級感のあるデザインと、マニア以外のユーザーにも耳あたりのよい聴きやすいウォームさと、ジャンルを選ばずに楽しめるバランスの良さを持っているイヤホンだと思います。そして、ほかの製品とは異なるのは、このように敢えて解像度重視ではないニュートラルサウンドで仕上げつつ、どのような再生環境でも破綻無く再生できるポテンシャルの高いドライバーなど、ベースとなる技術力の高さを感じさせる点でしょう。クールだけど慎ましい、落ち着いたカラーリングの通りちょっと大人なイヤホンですね。
高級感のある外観に対し、想像以上にお手頃な価格で購入できることもありますし、興味のある方は購入しておくのも良いと思いますよ(^^)。
「Whizzer Kylin HE10」は「Whizzer」ブランドの6周年記念モデルとしてリリースされた製品で、「J.IDEA+ Studio」が設計したプレミアムな外観に、第5世代10.2mm CNT振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載。高品質CNT(カーボンナノチューブ)振動板と高品質CCAWボイスコイルを採用し、1.6テスラ以上の磁束を発生する強力な磁気アーキテクチャを採用しています。


「Whizzer Kylin HE10」は「Whizzer」の長年の経験と専門知識に基づいて反映させた KAI Target(Kylin Acoustics In-Ear Target)に準拠。ハーマンターゲットカーブをベースに独自の解釈を加えた応答曲線で、比類のない明瞭さと滑らかで自然なサウンドによる高品質のパフォーマンスを実現します。
また「Whizzer Kylin HE10」のキャビティはFEA(Finite Element Analysis)シミュレーション プロセスに基づきフロントキャビティ構造を再設計。改良された「MDBS 1.2」(高密度マルチダンピングバランスシステム)も搭載されます。リアキャビティには二重共振構造(Dual-Resonance Structure)を採用し、共鳴音を大幅にコントロールしクリーンで正確な出力を実現します。


そしてシェルデザイン同様に高品質な付属品を採用。イヤーピースは独自の「ET100(STRAIGHT)」、「SS20(SOUNDSTAGE)」、「VC20(VOCAL)」の3種類のタイプが付属します。
ケーブルは0.78mm 2pinコネクタを採用した高純度 5N OFC SPC(無酸素銅銀メッキ線)ケーブルが付属。効率的な音声信号伝送特性を備えており、音響能力を向上させます。


「Whizzer Kylin HE10」の購入はHiFiGo直営店またはAliExpress、アマゾンにて。
価格は70ドル、アマゾンでは9,786円です。
HiFiGo:Whizzer Kylin HE10
AliExpress(HiFiGo Store):Whizzer Kylin HE10
Amazon.co.jp(HiFiGo): Whizzer Kylin HE10
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「Whizzer Kylin HE10」のパッケージは製シンプルながら高級感のあるデザインのボックス。70ドル程度、1万円以下のイヤホンであることを考慮するとかなりしっかりしたパッケージですね。


パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(「ET100」「SS20」「VC20」の各S/M/Lサイズ)、クリーニングブラシ、メタルケース、説明書、保証書など。


「J.IDEA+ Studio」によってデザインされた本体は今回も非常にクールで、イヤホン本体の仕上がりはもちろん、ケーブルの各部品にいたるまでしっかりデザインされ、品質の高さを感じさせるものです。見た目イヤホンとしてもかなり高級感がありますね。


金属製のシェルは非常にコンパクトで耳に収まりの良い形状で仕上げられています。そのため装着性も優れています。イヤーピースは3種類の形状のシリコンタイプが各サイズ付属します。基本となるのは「ET100(STRAIGHT)」と呼ばれるタイプで開口部広く先端部が細く絞られている「TRI Clarion」イヤーピースのような形状をしたイヤーピースで、「SS20(SOUNDSTAGE)」はやや軸は短くシリコンのカバーが横ひ広く耳穴を覆うように装着するタイプ。そして「VC20(VOCAL)」が軸部分がやや細い最も一般的な形状のイヤーピースです。


ケーブルは銀メッキ線タイプの2芯ケーブルで樹脂製の被膜は非常に柔らかくソフトな手触りの印象。0.78mm 2pin仕様ですが浅いカバー部分のあるコネクタで、ケーブル側にはL/Rの表記はなく、コネクタ部分にドット上の突起があるほうを右側の本体に接続します。


取り回しは比較的良く見た目にも高級感がありますが、傾向としてはややウォーム寄りのため、キレ重視の場合はリケーブルを検討するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「Whizzer Kylin HE10」の音質傾向は自然なバランスの弱ドンシャリでハーマンターゲット的なニュートラル方向で調整されつつ、ボーカル域を中心に柔らかさと温かみを感じる印象のサウンド。一般的にU字とかW字と呼ばれるサウンドバランスですね。いっぽうで優れた分離感とややサッパリした印象にまとめられた音作りにより、滑らかさを持ちつつ適度な明瞭感がある点は一般的にキレの良い傾向になるCNT振動板を採用しているメリットといえるかも知れませんね。クールなデザインに対しサウンドは非常に穏やかで、明瞭ながら高域も聴きやすく、メリハリより質感重視という印象です。ある意味「見た目通り」、それこそハイブランドの装飾品のなかでも違和感がない使い方をイメージして、マニアではない層にとっても使いやすく心地よい高級感を目指しているようにも感じます。なお、インピーダンス36Ω、感度119dB/Wという仕様ですが、付属ケーブルでは結構音量は取りにくいかもしれません。ハイゲイン設定である程度しっかり鳴らす方が好印象です。
「Whizzer Kylin HE10」の高域は、主張としてはやや控えめで刺激を抑えた聴きやすい印象にまとめられていますが、中高域からの抜けは良く、天井は高くないものの適度に透明感があります。CNT振動板ということで硬質でキレのあるサウンドをイメージすると拍子抜けしそうですが、やや遠いものの必要な解像感は維持されており、全体のバランスとしては滑らかで綺麗な印象です。高域のキレの良さやスピード感をもう少し向上したい場合はより明瞭感のある傾向の銀メッキ線でバランス接続などを試すのも良いでしょう。中音域は曲によっては僅かに凹みますが、ボーカル域はやや主張があり、全体としてはやや温かく、滑らかさのある音を鳴らします。同時に中高域付近にアクセントがあり女性ボーカルの高音などは主張のある音で再生されるため全体としては明瞭感のある印象となります。音場は広く、S/Nの高い再生環境では音源の定位をかなり立体的かつ正確に捉えてくれます。
基本的にハーマンターゲットカーブ準拠の癖の無い音ですが、付属ケーブルの場合は一般的な再生環境ではよりウォーム感が有り、聴きやすい反面、ややあっさり目であまり印象に残らないサウンドに感じるかも知れませんね。気軽なリスニングでは耳に優しくちょうど良さそうですが、よりしっかり効きたい場合はより駆動力のある環境、またはリケーブルによりバランス接続にするほうが良さそうです。ドライバーの質は良くポテンシャルは非常に高い印象で、再生環境をかなり追い込んでも破綻することはほぼ有りませんでした。本気出すと結構凄いけど普段は慎ましくしてるようなイメージです。本気を出させるかどうかは貴方次第ですね(笑)。低域は自然なバランスと量感で、低輝度に温かくまろやかさを感じる印象。ミッドベースも音像は柔らかくキレ重視のサウンドではありませんが、音像は直線的でアタックも適度なスピード感があります。ややブーミーですが過度に響かない程度でまとめられている、という感じですね。重低音は適度に深さはあるものの重量感は控えめで、やはり多少あっさり目の印象を受けます。この傾向のため、全体的なウォームさもあり解像感は一般的ですが音数の多い曲でも混雑する印象は少ない印象です。
■ まとめ
というわけで、「Whizzer Kylin HE10」はクールで高級感のあるデザインと、マニア以外のユーザーにも耳あたりのよい聴きやすいウォームさと、ジャンルを選ばずに楽しめるバランスの良さを持っているイヤホンだと思います。そして、ほかの製品とは異なるのは、このように敢えて解像度重視ではないニュートラルサウンドで仕上げつつ、どのような再生環境でも破綻無く再生できるポテンシャルの高いドライバーなど、ベースとなる技術力の高さを感じさせる点でしょう。クールだけど慎ましい、落ち着いたカラーリングの通りちょっと大人なイヤホンですね。高級感のある外観に対し、想像以上にお手頃な価格で購入できることもありますし、興味のある方は購入しておくのも良いと思いますよ(^^)。