
こんにちは。今回は 「HarmonicDyne Athena」です。シンプルかつ非常にクールなデザインのヘッドホン製品です。50mmの大口径メタル・セラミック複合振動板ダイナミックドライバーを搭載し、ガラスフェイスの光沢のあるデザインと、非常に使いやすく深さと伸びのあるニュートラルなサウンドが心地よい製品です。
■ 製品の概要について
「HarmonicDyne」は「Zeus」や「Helios」といった個性的なヘッドホン製品をリリースしているメーカーで主に「Linsoul」系で販売されています。ここ数年は私のブログでもレビューしている「P.D.1」や「Devil」といったイヤホン製品で知られることが増えたメーカーでもありますね。
→ 過去記事(一覧):「HarmonicDyne」製品のレビュー
今回の「HarmonicDyne Athena」はアンダー200ドルクラスと同社としてはアッパーミドルグレードに位置する最新のヘッドホン製品となります。50 mm メタル・セラミック複合振動板ダイナミックドライバーを中心にスタジオグレードのサウンドチューニングを施した製品となっています。
「HarmonicDyne Athena」が搭載する大口径の50mmドライバーでは樹脂振動板に金属層をメッキまたはコーティングする振動板の一般的な手法とは異なり、高密度セラミック・カーボンファイバーを加えた高純度金属合金製の「メタル・セラミック複合振動板」を採用しています。この振動板は非常に薄く、優れた引張強度を実現。絶妙な応答性と高速性により、まとまりのある高解像度のオーディオ パフォーマンスが得られます。またり広いダイナミック レンジと低歪みのリスニングを実感出来るでしょう。またこの新しい振動板に適切なパワーを供給するために高性能の超微細ボイスコイルとドライバー内の高磁束磁気エンクロージャーを開発しました。


「HarmonicDyne Athena」ではスタジオグレードのチューニングが行われています。数多くの学術的および商業的研究を通じてヘッドフォンのターゲット曲率を研究し、その結果をサウンドに反映させています。具体的には0~200Hzの重低音で3dBのブースト、楽器やボーカルの自然なサウンドのためのフラットな中音域、3kHzでピークとなる正確な高域を備え、音色的にバランスの取れたサウンドシグネチャを実現しています。


また「HarmonicDyne Athena」のイヤーカップは従来の開放型のデザインから再設計され、側面にサイドベント(空気孔)を装備。ドライバー全体の気流を改善し、より自然なサウンドステージとイメージングを実現します。また優れた音響性能に加え製品名称の通りの美しい外観を備えています。ガラスを巧みに導入することで質感の豊かさが増し、より洗練された製品に仕上がっています。


同時に「HarmonicDyne Athena」では長時間のリスニングを楽しめるように人間工学に基づいたヘッドバンドを設計し、頭部への接触面積を広げクッション性能を高めて装着性を向上しています。そしてケーブルは0.08mm×33本+0.06mm×38本のOCC線材によえう同軸ケーブルを採用。伝導性の高い高純度で優れた過渡応答を提供するケーブルで音響品質を大幅に改善します。
「HarmonicDyne Athena」の購入はLinsoul(linsoul.com)またはアマゾン(LINSOUL-JP)にて。
価格は179.00ドル、アマゾンでは23,220円です。
Linsoul(linsoul.com): HarmonicDyne Athena
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): HarmonicDyne Athena
「HarmonicDyne Athena」のパッケージはメーカーロゴのみのシンプルなボックスですが、ライトブルーの鮮やかなカラーリングが目を引きますね。パッケージに同梱されるコインにはシリアルNo.が貼り付けられています。


パッケージ内容は本体、ケーブル、6.35mm変換プラグ、説明書、ファブリック製ポーチ、ロゴ入りコイン。50mmサイズの大口径のドライバーを搭載するため、実際のサイズは写真の印象より結構大きく感じますね。


本体は樹脂製で要所で金属部品を使用しており、イヤーカップの表面はガラスシートで美しい光沢感を持っています。重量は320g。側面にベント(空気孔)のあるセミオープン型のデザインを採用しています。ケーブルは本体側3.5mm TRSの両出しタイプ。以前レビューした「THIEAUDIO Ghost」なども含め中華系ブランドでは最近多く採用されている方式です。リケーブルの選択肢が多いのは良いですね。


外観のデザインだけ見ると特に写真の印象ではより低価格のゲーミングヘッドホン的なイメージもありましたが実物は樹脂製ハウジングながら価格に見合った質感があり、なにより想像以上にサイズ感があるため印象はかなり変わります。実際サイズ的には手持ちの「DT 1770 PRO」あたりと比べてもあまり変わらないサイズ感で質感も遜色ないことがわかります。側圧はやや強めですが、イヤーパッドとヘッドバンド部のクッション性が良いため、長時間の使用でもそれほどキツくは感じませんでした。
また感度34Ω、インピーダンス116.5dB/Vrmsとこの価格帯のヘッドホンとしては比較的鳴らしやすく、小型のオーディオアダプターやDAPなどでもある程度出力を確保できます。ケーブルがなかなかゴツいですし、セミーオープン型とはいえ相応に音漏れはあるのですが、ポータブルデバイスにつないでの持ち歩きでの利用も「一応は」想定されている製品と言うことだと思います。もちろん、ある程度駆動力のある出力環境で聴くほうが解像感なども含め確実に印象は良くなります。個人的にはメインの「FiiO K9 PRO LTD」よりさらにパワー推しの強い「TOPPING DX7 Pro」(どちらもハイゲイン)のほうが好感を持ちました。DAPをメインに使用されている方はポータブルアンプを付加するか据置き環境を利用することでより印象が変化する可能性があります。
■ サウンドインプレッション
「HarmonicDyne Athena」の音質傾向はニュートラルな印象でバランスとしては緩やかな弱ドンシャリ。製品ページに記載の通り、低域はニュートラルなバランスを維持しつつ重低音に厚みが加えられており、中高域付近にアクセントがあるため高域もより過度な強調感はないものの明るく鮮明さを感じさせます。バランス的には「AKG K275」などの密閉型のAKG製品のような使いやすさを感じさせつつ、音色はより深く濃いめの印象を受けます。同価格帯のリファレンスヘッドホンやモニターヘッドホンのように中音域はフラットながら、重低音の厚みによる音場感や、伸びやかさを感じる高域があることで、よりリスニング的な楽しさが付加されている印象です。
「HarmonicDyne Athena」の高域は過度に強調しない自然なバランスを維持しつつ、明るく伸びやかさを感じさせます。いっぽうである程度駆動力の高い再生環境でも聴きやすく歯擦音などはありません。解像感は再生環境に多少依存し、小型のオーディオアダプターやDAPなどではやや緩めに感じますがしっかり鳴らすことで輪郭の明瞭さや分離が向上します。バランス接続なども良さそうです。
中音域はフラットで滑らかさが有り、定位も自然な印象。ボーカル域も近すぎず自然な距離で再生されます。ボーカル域は高域および低域に明瞭さと厚みが加えられているため、より立体的で適度に温かく濃さを感じさせます。そのため一般的なオープン型やセミオープン型のモニターヘッドホンより色彩があり、リスニング性を高めています。いっぽうで、モニター的な解像感や描写とはやや異なるため正確性より響きの良さを楽しむサウンドといえるでしょう。音場は広く適度な奥行きも感じられます。
低域はセミオープン型らしい抜け感をもちつつ十分な量感を持って鳴ります。製品ページでも記載されている重低音の厚みが特徴的で、締まりのあるミッドベースとともに過度に強くならず自然な鳴り方をします。キレやスピード感は一般的な印象ですが、緩さは感じず、適度なインパクトがある印象です。
■ まとめ
「HarmonicDyne Athena」は高級感も感じるモダンなデザインと、厚みを感じさせつつ抜けの良さのある明瞭感を持ったサウンドで、ニュートラルなリスニングイヤホンとしてバランスの良い仕上がりになっています。解像感、音場、音像表現、各音域の特性など、個々の要素を上げていくと同価格以下でより優れた製品はそれぞれピックアップできそうですが、「適度に使いやすく、適度に心地よく、適度に高級感がある」という「良い具合の落としどころ」というのがこの製品の最大の特徴と言えるかも知れませんね。セミオープン型というと、かつての名モニター機「AKG K240 Studio」が今でもで1万円以下で購入できる入門機として根強い人気を持っていますが(サウンドハウスとかでは「K240 Studio」と「K701」が相変わらずのベストセラーですね)、「K240 Studio」ユーザーがリスニング方向でアップグレードしたい、という場合のひとつの選択肢として結構面白いかも、と思いました。メーカー的にもちょっとマイナーではありますが、興味のある方は挑戦頂くのも良いと思いますよ(^^)。
「HarmonicDyne」は「Zeus」や「Helios」といった個性的なヘッドホン製品をリリースしているメーカーで主に「Linsoul」系で販売されています。ここ数年は私のブログでもレビューしている「P.D.1」や「Devil」といったイヤホン製品で知られることが増えたメーカーでもありますね。
→ 過去記事(一覧):「HarmonicDyne」製品のレビュー
今回の「HarmonicDyne Athena」はアンダー200ドルクラスと同社としてはアッパーミドルグレードに位置する最新のヘッドホン製品となります。50 mm メタル・セラミック複合振動板ダイナミックドライバーを中心にスタジオグレードのサウンドチューニングを施した製品となっています。
「HarmonicDyne Athena」が搭載する大口径の50mmドライバーでは樹脂振動板に金属層をメッキまたはコーティングする振動板の一般的な手法とは異なり、高密度セラミック・カーボンファイバーを加えた高純度金属合金製の「メタル・セラミック複合振動板」を採用しています。この振動板は非常に薄く、優れた引張強度を実現。絶妙な応答性と高速性により、まとまりのある高解像度のオーディオ パフォーマンスが得られます。またり広いダイナミック レンジと低歪みのリスニングを実感出来るでしょう。またこの新しい振動板に適切なパワーを供給するために高性能の超微細ボイスコイルとドライバー内の高磁束磁気エンクロージャーを開発しました。


「HarmonicDyne Athena」ではスタジオグレードのチューニングが行われています。数多くの学術的および商業的研究を通じてヘッドフォンのターゲット曲率を研究し、その結果をサウンドに反映させています。具体的には0~200Hzの重低音で3dBのブースト、楽器やボーカルの自然なサウンドのためのフラットな中音域、3kHzでピークとなる正確な高域を備え、音色的にバランスの取れたサウンドシグネチャを実現しています。


また「HarmonicDyne Athena」のイヤーカップは従来の開放型のデザインから再設計され、側面にサイドベント(空気孔)を装備。ドライバー全体の気流を改善し、より自然なサウンドステージとイメージングを実現します。また優れた音響性能に加え製品名称の通りの美しい外観を備えています。ガラスを巧みに導入することで質感の豊かさが増し、より洗練された製品に仕上がっています。


同時に「HarmonicDyne Athena」では長時間のリスニングを楽しめるように人間工学に基づいたヘッドバンドを設計し、頭部への接触面積を広げクッション性能を高めて装着性を向上しています。そしてケーブルは0.08mm×33本+0.06mm×38本のOCC線材によえう同軸ケーブルを採用。伝導性の高い高純度で優れた過渡応答を提供するケーブルで音響品質を大幅に改善します。
「HarmonicDyne Athena」の購入はLinsoul(linsoul.com)またはアマゾン(LINSOUL-JP)にて。
価格は179.00ドル、アマゾンでは23,220円です。
Linsoul(linsoul.com): HarmonicDyne Athena
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): HarmonicDyne Athena
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「HarmonicDyne Athena」のパッケージはメーカーロゴのみのシンプルなボックスですが、ライトブルーの鮮やかなカラーリングが目を引きますね。パッケージに同梱されるコインにはシリアルNo.が貼り付けられています。


パッケージ内容は本体、ケーブル、6.35mm変換プラグ、説明書、ファブリック製ポーチ、ロゴ入りコイン。50mmサイズの大口径のドライバーを搭載するため、実際のサイズは写真の印象より結構大きく感じますね。


本体は樹脂製で要所で金属部品を使用しており、イヤーカップの表面はガラスシートで美しい光沢感を持っています。重量は320g。側面にベント(空気孔)のあるセミオープン型のデザインを採用しています。ケーブルは本体側3.5mm TRSの両出しタイプ。以前レビューした「THIEAUDIO Ghost」なども含め中華系ブランドでは最近多く採用されている方式です。リケーブルの選択肢が多いのは良いですね。


外観のデザインだけ見ると特に写真の印象ではより低価格のゲーミングヘッドホン的なイメージもありましたが実物は樹脂製ハウジングながら価格に見合った質感があり、なにより想像以上にサイズ感があるため印象はかなり変わります。実際サイズ的には手持ちの「DT 1770 PRO」あたりと比べてもあまり変わらないサイズ感で質感も遜色ないことがわかります。側圧はやや強めですが、イヤーパッドとヘッドバンド部のクッション性が良いため、長時間の使用でもそれほどキツくは感じませんでした。
また感度34Ω、インピーダンス116.5dB/Vrmsとこの価格帯のヘッドホンとしては比較的鳴らしやすく、小型のオーディオアダプターやDAPなどでもある程度出力を確保できます。ケーブルがなかなかゴツいですし、セミーオープン型とはいえ相応に音漏れはあるのですが、ポータブルデバイスにつないでの持ち歩きでの利用も「一応は」想定されている製品と言うことだと思います。もちろん、ある程度駆動力のある出力環境で聴くほうが解像感なども含め確実に印象は良くなります。個人的にはメインの「FiiO K9 PRO LTD」よりさらにパワー推しの強い「TOPPING DX7 Pro」(どちらもハイゲイン)のほうが好感を持ちました。DAPをメインに使用されている方はポータブルアンプを付加するか据置き環境を利用することでより印象が変化する可能性があります。■ サウンドインプレッション
「HarmonicDyne Athena」の音質傾向はニュートラルな印象でバランスとしては緩やかな弱ドンシャリ。製品ページに記載の通り、低域はニュートラルなバランスを維持しつつ重低音に厚みが加えられており、中高域付近にアクセントがあるため高域もより過度な強調感はないものの明るく鮮明さを感じさせます。バランス的には「AKG K275」などの密閉型のAKG製品のような使いやすさを感じさせつつ、音色はより深く濃いめの印象を受けます。同価格帯のリファレンスヘッドホンやモニターヘッドホンのように中音域はフラットながら、重低音の厚みによる音場感や、伸びやかさを感じる高域があることで、よりリスニング的な楽しさが付加されている印象です。「HarmonicDyne Athena」の高域は過度に強調しない自然なバランスを維持しつつ、明るく伸びやかさを感じさせます。いっぽうである程度駆動力の高い再生環境でも聴きやすく歯擦音などはありません。解像感は再生環境に多少依存し、小型のオーディオアダプターやDAPなどではやや緩めに感じますがしっかり鳴らすことで輪郭の明瞭さや分離が向上します。バランス接続なども良さそうです。
中音域はフラットで滑らかさが有り、定位も自然な印象。ボーカル域も近すぎず自然な距離で再生されます。ボーカル域は高域および低域に明瞭さと厚みが加えられているため、より立体的で適度に温かく濃さを感じさせます。そのため一般的なオープン型やセミオープン型のモニターヘッドホンより色彩があり、リスニング性を高めています。いっぽうで、モニター的な解像感や描写とはやや異なるため正確性より響きの良さを楽しむサウンドといえるでしょう。音場は広く適度な奥行きも感じられます。
低域はセミオープン型らしい抜け感をもちつつ十分な量感を持って鳴ります。製品ページでも記載されている重低音の厚みが特徴的で、締まりのあるミッドベースとともに過度に強くならず自然な鳴り方をします。キレやスピード感は一般的な印象ですが、緩さは感じず、適度なインパクトがある印象です。
■ まとめ
「HarmonicDyne Athena」は高級感も感じるモダンなデザインと、厚みを感じさせつつ抜けの良さのある明瞭感を持ったサウンドで、ニュートラルなリスニングイヤホンとしてバランスの良い仕上がりになっています。解像感、音場、音像表現、各音域の特性など、個々の要素を上げていくと同価格以下でより優れた製品はそれぞれピックアップできそうですが、「適度に使いやすく、適度に心地よく、適度に高級感がある」という「良い具合の落としどころ」というのがこの製品の最大の特徴と言えるかも知れませんね。セミオープン型というと、かつての名モニター機「AKG K240 Studio」が今でもで1万円以下で購入できる入門機として根強い人気を持っていますが(サウンドハウスとかでは「K240 Studio」と「K701」が相変わらずのベストセラーですね)、「K240 Studio」ユーザーがリスニング方向でアップグレードしたい、という場合のひとつの選択肢として結構面白いかも、と思いました。メーカー的にもちょっとマイナーではありますが、興味のある方は挑戦頂くのも良いと思いますよ(^^)。